ロサンゼルスへ向けた第一歩
女子ソフトボール “ニトリJDリーグ” で活躍する23人が、宇津木 麗華監督の下に集った女子ソフトボール日本代表。パリオリンピック開幕を間近に控え、“日本代表” の話題が数々のニュースで取り上げられている中、女子ソフトボールは “その先” にあるLA 2028オリンピックでの3大会連続金メダルを目指して始動した。
オリンピックイヤーの今年、女子ソフトボール界で最もホットな国際大会が、”第17回WBSC女子ソフトボール・ワールドカップ・ファイナルステージ2024”。7月15日から21日にかけイタリア・カスティオンス・ディ・ストラーダで開催されるこの大会に向け、調整を重ねている “新生・日本代表” 。
6月30日に高崎市・宇津木スタジアムで行われた、JDリーグ選抜との “能登半島地震復興支援チャリティーマッチ” では、走攻守にわたり素晴らしいプレーを見せてくれた。
続く、アメリカ代表との親善試合 “日米対抗ソフトボール2024” で、日本各地のファンにその雄志を見せるべく、バンテリンドームナゴヤ(愛知県)でその初戦に臨んだ。
アメリカ代表のフィジカルに驚愕
東京2020終了後から3年連続の開催となった日米対抗ソフトボール。毎年驚かされるのは、アメリカ代表選手たちのフィジカルの強さだ。
来日メンバー16人中、身長175cmを超える選手が11人。恵まれた体格から放たれる打球は、試合前に行われたホームラン競争でもその威力を発揮。早くからスタジアムに詰めかけたファンから大きな歓声を受けていた。
この試合に先発した左腕のKelly Maxwell(ケリー・マックスウェル)投手も180cmに迫る長身から力強いボールを投げ込む。2年前、現在トヨタレッドテリアーズに所属するMegan Faraimo(メーガン・ファライモ)投手とにも来日していたマックスウェル投手は、鋭く落ちるドロップとライズボールを織り交ぜ、日本代表の打者に一本のヒットも許さない完璧なピッチングを見せる。
日本代表もエースが力投
対する日本の先発、東京2020金メダリストの後藤 希友(トヨタ)投手も負けていない。
初回、いきなり先頭のSkylar Wallace(スカイラー・ウォーレス)選手に死球を与えたものの、3つのアウトを全て三振で切り抜ける。
続く2回も、ヒットと二塁打で1死二、三塁とピンチを迎えた後藤投手だったが、今度は落ち着いたマウンドさばきで後続を打たせて取る投球を見せて無失点。
3回も2者連続三振で強打のアメリカ打線に得点を許さなかった “日本のエース” は、3イニングスを投げて6奪三振を奪う貫禄の投球を見せ、日本が誇るバラエティ豊かな投手陣に後を託した。
継投で登場する “ご当地選手” に熱狂
4回から日本代表は山下 千世(豊田自動織機シャイニングベガ)投手をマウンドに送ると、スタンドからは大きな歓声が上がる。
それもそのはず、山下投手が所属する豊田自動織機はバンテリンドームナゴヤからほど近い、愛知県刈谷市を本拠地とする “ご当地チーム” なのだ。