しかし、逆転されても元気な大垣ミナモは4回表にすぐさま反撃。5番・岩月 優衣選手が再び先頭で出塁し、チャンスメイクをすると7番・近本 和加子選手がレフトフェンス直撃の打球を放つが跳ね返りが強くシングルヒットに。続く8番・西野 希美選手もセンター前ヒットを放ち満塁になった後、9番・山口 涼香選手のライトへのタイムリーヒットで再び2-2の同点。そして、1番の瀬戸口 梨乃選手が四球を選び、押し出しで逆転に成功した。
新監督に勝利をプレゼント
再びリードを奪った大垣ミナモは、須藤監督の継投策でピンチを切り抜ける。「ストレートとカーブを交えた配球でそれが上手く機能していました」と話していたサマンサ・ショー選手が連日のリリーフ登板で力投。伊予銀行ヴェールズ打線をきっちりと抑え込み、そのまま試合を決めた。
監督就任初勝利が決まった瞬間、須藤監督の表情は緊張の糸が切れたような安堵の表情になった。そんな姿を見てスタンドの応援団やファンからは「初勝利おめでとう!」「良くやった!」と多くの声が掛けられていた。
「私の采配もカバーしてくれるくらい、選手がしっかりやることやってくれたので、それが結果に出たかなと思います」と監督就任初勝利を謙虚に振り返った須藤監督の2勝目が楽しみだ。
この試合のMWP 賞に選ばれたのはサマンサ選手。「この後の試合も諦めずに勝利を積み重ねるために頑張りたいです」と意気込んだサマンサ選手。実はこの日が29歳の誕生日とのことで、自らの活躍で記念の日を祝う素晴らしい一日となった。「最高誕生日プレゼントをありがとう!」とファンに伝え、プレーオフ進出に向けてさらに1つ勝星を積み重ねた。