取材・文:
アレックス・グレイ(イギリス)

日本の中部地方にある三重は、日本の歴史や地元の人々に触れることができる素晴らしい場所です。城下町や江戸時代の街並みを散策したり、伝統工芸やグルメを味わったり、忍者のルーツなどを学んだりすることができます。

忍者の里、城下町 伊賀上野への旅

今回の旅では、江戸時代の東海道の宿場町「関宿」と、忍者で有名な城下町「伊賀上野」を訪れました。旅の様子やお勧めポイントを紹介し、日本の歴史や人々をより身近に感じられる素晴らしい文化体験について、お伝えしたいと思います。

伊賀での1泊2日

東京から3~4時間で行けるので、1泊2日の旅行には最適です。東京9:21発の東海道新幹線に乗り、名古屋、亀山で乗り換えて、関に着いたのは12:20でした。

関宿

関宿は、関駅から徒歩5分のところにあります。江戸時代、江戸(今の東京)と京都を結ぶ東海道の中継地であった関宿は、旅の拠点として賑わっていました。建物が保存・保護されているので、今でも当時の面影が残っています。すべての建築物は一定のガイドラインに従って建てられており、近代的な建物は江戸様式の木門のうしろに隠されています。

関宿は建築的にも見るべきものがあります。距離を表示した柱や大きな掲示板、装飾された屋根や窓のある古い倉庫などが保存されています。道路は再構築されて今は建物と同じ位置にありますが、かつては洪水対策として1尺(約30cm)下を通っていました。しゃがんでみると、江戸時代そのままの町並みを見ることができます。

 

深川屋 陸奥大掾

甘味処の深川屋(ふかわや) 陸奥大掾(むつだいじょう)にて、忍者 服部半蔵で有名になった服部家の末裔、服部吉右衛門亜樹さんにお会いしました。ここは古くから服部家に伝わるお店で、380年以上の歴史があります。売れ筋は「関の戸」という美味しい餅菓子です。かつて服部家では、この極上の餅菓子を有力者に売っていましたが、それは忍者として秘密情報を集めるための変装手段だったのだろうと服部さんは言います。

欧米での忍者のイメージといえば暗殺者ですが、実際には情報収集者に近い存在でした。忍者の集める情報は、大名にとって政治的な策略を練る上で必要不可欠なものでした。しかし、それだけでなく、「関の戸」そのものが、実は「忍法」を使って作られているのです!「関の戸」の複雑で高度な製造・保存方法は、服部家に受け継がれ、現在も用いられています。服部家では、セルフドリップのコーヒーや季節のスイーツが楽しめるカフェも経営しています。

 

伊賀

伊賀忍者発祥の地である伊賀では、忍者にまつわるエキサイティングな体験を満喫することができます。

 

豆腐の田楽座わかや

伊賀名物の豆腐田楽は、味噌を塗った豆腐を串に刺して炭火で焼いたものです。

200年以上前から地元民が伝統を守り作ってきた豆腐田楽を、ミシュラン掲載店 田楽座わかやで是非味わってみてください。

Aセットの豆腐田楽、ご飯、野菜、汁物は、美味しくて、お腹がいっぱいになりました。この地域の有名な日本酒とともに。

 

NIPPONIA HOTEL伊賀上野城下町

NIPPONIA HOTELは、城下町の建物をそのまま残し、内部を改装して、日本庭園を備えたスタイリッシュなホテルです。

私が泊まったのは、ゆったりとした広さの中にも温かみのある居心地の良いメゾネットタイプの部屋で、美しい襖がありました。

地元の新鮮な食材を使った和風の朝食を、ホテルのお座敷レストランでいただきました。メインディッシュは魚の炙り焼きと卵焼きで、様々な小皿料理と、伝統的な鍋で炊いた美味しい伊賀米が添えられていました。ヴィーガンやベジタリアン向けのオプションも用意されていました。

 

忍者になる!?

あなたも忍者になれます! だんじり会館でレンタルした忍者服を着て、忍者博物館に行き、忍者の変装や武器、潜入術などを学びました。

忍者のショーも開催されます。博物館で最も楽しかったのは、手裏剣投げの体験でした。上手く投げられたとは言えませんが、楽しかったです。私が気に入ったのは忍者屋敷で、そこでは秘密の落とし戸や隠れ穴を探索することができます。

 

伊賀上野城

麺料理をいただいたら、次は伊賀上野城の見学です。高くそびえる城の砦、最上階からの眺め、装飾された天井などに感嘆しました。

 

伊賀の工芸

伊賀くみひもは、もともと刀や鎧の装飾等に使われていた絹糸で組まれた紐で、現在は着物の帯締めやネクタイ、ブレスレットなどに使われています。

織り手は木台の上に座り、何百年も続いている技術で絹糸を組みます。

廣澤徳三郎工房で組紐体験に参加し、丸織機の前に座って基本を教えてもらいました。10分ちょっとでキーホルダーが完成しました。

 

 

旅の最後の訪問先、鎌田製菓では、とても硬いパンケーキのようなお菓子、「かたやき」を食べてみました。

かたやきは、小麦粉と砂糖を水で溶いたものに、すりおろした自然薯と炭酸ナトリウムを加えて形を整え、ゴマや海苔の風味をつけて約40分焼き上げたものです。

かたやきは、小麦粉と砂糖を水で溶いたものに、すりおろした自然薯と炭酸ナトリウムを加えて形を整え、ゴマや海苔の風味をつけて約40分かけて焼き上げたものです。

かたやきはとても硬いので、もう1枚のかたやきか、同じくらい硬いもので叩いて小さく割ってから食べなければいけませんが、その価値は十分にありますよ。

帰路

東京へ戻る時は、伊賀上野から高速バスで名古屋駅に直行し、新幹線に乗り換えました。

伊賀、そして地元のフレンドリーな人々との別れは寂しかったです。日本の歴史や忍者のルーツ、土地の伝統など、たくさんのことを学びました。またいつか訪れたいと思っています。

 

アクセス
三重
  • 関宿や伊賀上野への行き方が分からない方のために、私が往復したルートを詳しくご紹介します。
  • 東京駅 9:21 東海道新幹線 > 名古屋 10:56
  • 名古屋 11:05 関西本線 > 亀山 12:09
  • 亀山 12:14 関西本線 > 関 12:20
  • 関 15:21 関西本線 > 伊賀上野 15:58
  • 伊賀上野 16:21 伊賀鉄道 伊賀線 > 西大手駅 16:26
  • 帰り
  • 伊賀上野 16:37 高速バス > 名古屋駅 18:27
  • 名古屋駅 18:49 東海道新幹線 > 東京駅 20:24

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