アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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残り2分、ハーフウェイラインからS東京ベイボールのスクラムが始まる。恐らくラストワンプレーとなるであろう攻撃を、縦の突破でフェーズを重ねるS東京ベイ。この攻撃を規律良くディフェンスを続ける埼玉WK。ラストフォーンが鳴り、攻め続けるか?反則を犯さずにボールを奪えるか?緊迫したワンプレーが続く中、遂にS東京ベイがパスを繋げず万事休す。最後はWTBの長田智希選手がラインアウトに蹴り出してノーサイド。辛くも2点差で埼玉WKが連勝して2024年を締めくくった。

S東京ベイの猛攻撃を凌ぎ雄叫びを上げる埼玉WKの竹山-Journal-ONE撮影

ゲームの流れを左右するボムスコッドたち

トヨタV戦に続き、逆転に繋がるプレーで貢献したS東京ベイのPR・紙森陽太選手は、「自分の役割はいつも変わりません。トライを狙う場面で投入されましたが、やるべきことをやった結果が得点に繋がって良かった」と、後半5分からチームに勢いをもたらした試合を振り返る。

今シーズン怪我から復帰したマークス選手と組む第1列については、「(マルコム選手は)隣にいてとても心強いです。(前半から出場している選手たちに)」と笑顔で答えた紙森選手。

試合の流れを大きく変える、自身のボムスコッドとしての意気込みを聞くと、「少しでも勢いが付くように、練習でやってきたことを100%実行できるようにこれからも一生懸命にプレーしていきます。まだリーグ戦は始まったばかりですが、プレーオフ進出を目標にこれからも確りと準備して試合に臨んでいきたい」と、力強く決意を語ってくれた。

試合後、後半のアタックを振り返る紙森陽太(S東京ベイ)-Journal-ONE撮影

東京SG戦ではリードを許した場面で、この日のS東京ベイ戦ではリードした場面でゲームに入った埼玉WKのヴァルアサエリ愛選手は開口一番、「前の試合も、今日の試合もタフな展開での出場でしたね」とその激しさを振り返る。

「S東京ベイは、インパクトプレーヤーの突進がキツイことは分かっていました。何度もアタックされて最後は抜かれてしまった」と、ヴァル選手ひとりでトライ寸前のアタックを防いだものの、S東京ベイの波状攻撃の激しさを教えてくれた。

日本代表のレジェンド・堀江翔太選手が引退し、スター軍団の第1列で最年長となったヴァル選手は、「若い選手たちに色々なことを教えながら、自分もまだまだ練習を重ねてまたあの舞台で悔しい思いをしないようにしたいですね」と、プレーオフ決勝の舞台・国立競技場での歓喜の瞬間に照準を合わせるヴァル選手。

S東京ベイの突進を単独で止めるヴァル(埼玉WK)-Journal-ONE撮影

今夏の日本代表活動には参加せず、故郷のトンガに家族と共に帰国したヴァル選手は、「いつかはやってあげたかった」という結婚式を挙げて200名以上から祝福された。 “ご祝儀”という風習が無く、全て新郎側の持ち出しになるというトンガの結婚式だが、「全部お金は僕が出しました(笑)。でも、子供たちに結婚式を見せることもできたので本当に良かったです」と目を細めるヴァル選手。

15歳の時に来日し、それから20年が経った今では「すっかりトンガも変わってしまっていた」とヴァル選手もビックリしたとのこと。親戚や近所の子供たちと毎日楽しく過ごした子供たちとは別に「結婚式以外は、毎日トレーニングしていました。でもトンガのラグビー場はでこぼこで芝生もない。ですから砂浜を使ってのトレーニングばかりでキツかったです」と、久しぶりの故郷でもしっかりと身体を作っていたことも教えてくれた。

2025年は国立で勝つことが最大の目標と話すヴァル(埼玉WK)-Journal-ONE撮影

選手交代の妙で試合展開が劇的に変わるのが現代ラグビー、NTTジャパンラグビー リーグワンだ。2025年は正月休み真っただ中の1月4日(土)、1月5日(日)から第3節が始まる。帰省先や旅行先、自宅などの近くで行われる試合予定をチェックし、新年最初の興奮と感動をスタジアムで味わってみてはいかがだろうか。

アクセス
熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
  • JR東京駅-上野・東京ライン(68分)-JR熊谷駅-バス(15分)-くまがやドームバス停-徒歩すぐ
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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