度重なるアクシデントに耐えるトヨタV
Steve Hansen(スティーブ・ハンセン)ヘッドコーチは試合後、「非常に残念な試合結果だ。ボールコントロールが上手くいかず、ターンオーバーを取られたところでトライを重ねられてしまった。試合前のアクシデント、試合中の司令塔のアクシデントも大きかった」と肩を落とす。

怪我人続出のチーム状態だが前を向くハンセンHC-Journal-ONE撮影
股関節脱臼の可能性がある松田選手の容体を心配しつつ、フーパー選手のプレーに「2023年12月以来の15人制のプレーだったが、良いパフォーマンスだった」と称賛したハンセンHC。怪我人が多発する不幸な事態に見舞われ、結果の出ない局面だが、「チームとしての繋がり、ハードワークを継続し、信念を持つことが重要だ」と次節に向けて前を向いた。
会心の勝利を次節に活かしたい神戸S
「前半の最初は良い流れではなかったが、全体通して良いパフォーマンスが出せた。ターンオーバーからしっかりとプレーしようというのはチームのマインドセット。テンポの速いプレーを意識し続けているが、今日はオフェンスが良く、それにディフェンスがしっかり重なって良い結果になった」と会心の勝利を満足そうに振り返ったDave Rennie(デイヴ・レニー)ヘッドコーチ。「ラスト20分は雑だったので、まだまだ修正し成長できるとことはある」と、次節の強豪・埼玉WKとの一戦に意欲を見せた。

快勝にも気を引き締めるレニーHCと李主将-Journal-ONE撮影
李承信共同キャプテンも、「前半最初は我慢できて、それが連続トライに繋がった。一瞬一瞬のプレーにフォーカスすることを目標にしたのが良かった。ひとりひとりが直ぐに立ち上がってディフェンスできたのは成長」と大勝に導いたフォワード陣のブレイクダウンを称賛。「後半の最初、守りに入ってトライを取られてしまったことは課題。80分通してディシプリンも大事。次は埼玉WK戦なのでしっかりと修正していきたい。先ずは自分たちのラグビーができるかだ」と、埼玉WK戦へ向けての意気込みを語った。
リーグワンは折り返し地点をターン
5連敗で11位まで交代したトヨタVは、次の第10節で12位の浦安D-Rocksと。快勝で5位に順位を上げた神戸Sは、ここまで無敗の首位・埼玉WKとの対戦となる。折り返し地点となる第10節、ここからプレーオフに向けた大事な試合が続く、NTTジャパンラグビーリーグワンから目が離せない。