NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影
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花冷えに負けじと熱いプレーを観戦

NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 ディビジョン1も残すところ4試合。

プレーオフトーナメントに進出できる上位4チームの座をかけ、モチベーションを高めていくチームもあれば、順位に限らず高いモチベーションを保ってプレーするチームもあるんです!

千葉県・柏の葉公園総合競技場で行われた第13節、NECグリーンロケッツ東葛と東京サントリーサンゴリアスの試合は、そんなチーム同士がぶつかる一戦となりました。

満開の桜に彩られた柏の葉公園総合競技場周辺。本来ならば、“お花見” と “ラグビー観戦”が楽しめる絶好の休日でしたが、前日から降り続く雨に花冷えの一日になってしまいました。

それでも、開幕当初の12月と比べれば気温もグッと上がり、観客の皆さんの服装も身軽になってきました。加えて、柏の葉公園総合運動場は屋根付きの観客席に囲われていますので、比較的濡れずに観戦できるのは嬉しい限りです。NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

迫る!ラグビーワールドカップ2023

埼玉ワイルドナイツ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイに次ぐ3位に付ける東京サントリーサンゴリアスは、プレーオフに向けてチームのモチベーションが高まっています。

「雨が降ることが分かっていたので、キックをうまく使っての試合運びをこの1週間フォーカスしてやってきた。」と試合後に田中澄憲監督が話していた通り、万全な準備を行ってきた選手たちは気合い十分。

日本中を熱狂の渦に巻き込んだ “ラグビーワールドカップ2019” で大活躍した、松島幸太朗選手をはじめ、堀越康介選手、テビタ・タタフ選手、下川甲嗣選手、齋藤直人選手、中村亮土選手、中野将伍選手といった日本代表選手がメンバーに名を連ねる人気チームの東京サンゴリアス。

今年9月にフランス・パリで開催される “ラグビーワールドカップ2023” では、更なる躍進が期待されるラグビー日本代表。そのプレーを生で観ようと、悪天候にもかかわらず2,432人のファンが観戦に駆け付けています。NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

チームメイトのために勝利に燃える!

地元での開幕戦に勝利し、上々の滑り出しを見せたNECグリーンロケッツ東葛ですが、その後は勝ち星が伸びず、リーグ順位は11位と苦しい状況が続いています。既に2シーズン連続で入替戦に臨むことも決まっていて、チームのモチベーションを高めるのに難しい時期となります。NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

しかし、この日のグリーンロケッツ東葛は瀧澤直選手がリーグ通算150試合出場となる記念すべき一戦!

「タキさんはグリーンロケッツ東葛の誇り。150キャップ全部がグリーンロケッツ東葛だけで記録したものということも本当にすごい。彼はロケットマン。みんな彼のような人間を目指したいと思っています。」と、キャプテン・レメキ ロマノ ラヴァ選手も最大級の敬意を表します。

「瀧澤選手の150キャップということもあり、チーム全体がモチベーション高く、準備が良かった1週間だった」とロバート・テイラー ヘッドコーチが試合後に話した通り、キックオフからトップ4である東京サンゴリアスから勝利をもぎ取ろうと必死に食らいつきます。NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

雨にアジャストした試合巧者は・・・

試合は前半2分からグリーンロケッツ東葛が仕掛けます。ラインアウトのこぼれ球に素早く反応したアッシュ・ディクソン選手を起点に、我慢強くアタックを重ね、最後はクリスチャン・ラウイ選手が先制トライ!前田土芽選手のゴールも決まり、欲しかった先制点を挙げたグリーンロケッツ東葛。

ここ最近無かった好調な出だしに、スタンドのファンからも大きな歓声が上がります。NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

一方の東京サンゴリアスも、22分に日本代表の中村亮土選手がキックで手放したボールを素早く拾い上げてトライを挙げるなど、簡単に流れを渡しません。激しくなる雨の中でボールの扱いに苦労する両チームは、共にトライに至るまでの攻撃が続かず一進一退の攻防。10対7という僅差で東京サンゴリアスがリードする展開で前半も終了かと思われました。

NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

しかし、前半終了間際の41分にスクラムから相手を切り崩した東京サンゴリアスが怒濤のアタックを見せると、たまらず空いたグリーンロケッツ東葛のディフェンスをテビタ・リー選手が切り裂いてトライ!

15対7と終了直前にリードを広げて後半へ突入しました。

「キックバトルは勝てたと思うが、セットピースのところにすごくプレッシャーが掛かり、そこからペナルティとなって、イージーなトライを与えてしまった。」と、レメキ選手が振り返ったとおり、後半は東京サンゴリアスが圧倒的な攻撃力を見せ、32対7で東京サンゴリアスが快勝し10勝3敗、勝ち点47の3位をキープしました。NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23 -Journal-ONE撮影

「本来はボールを持ってアタックするチームですけど、キックをうまく使ったバリエーションもあることで選手も自信になると思います。」と田中監督が成長を挙げれば、「スクラムでプレッシャーを掛けられたこと。ヒットとそのあとのフォワードパックの強さ、パワーの出し方は成長したと思います。」と堀越康介キャプテンも、負けられない試合が続く中での日々の成長と共に勝利を掴んでいることに手応えを感じていました。

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