ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影
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取材・文:
Journal ONE(編集部)
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野球に続いて、ソフトボールも盛り上がれ!

“2023 World Baseball Classic(以下、WBC)” で、栗山英樹監督が率いる侍ジャパンがMLBの一流選手を集めたアメリカ代表を下し、3大会ぶり3回目の優勝を果たしてから2週間余り。

予選の日本ラウンドから盛り上がった野球熱は醒めやらぬこと無く、NPBの開幕を迎えて各地で多くの観客が詰めかけ、熱い声援を送っています。

そんな野球と同じダイヤモンド型スポーツである、女子ソフトボールのトップリーグ “Japan Diamond Softball League(以下、JDリーグ)” も、2年目となる4月15日の開幕に向けて盛り上がってきているんです!

昨年のリーグ元年、明るく元気な選手達と共に ”Wow! Experience” (ファンに驚き、感動、ワクワクといった、思わず笑顔になるような感動体験を届ける)をメインテーマに盛り上がりを見せてくれたJDリーグ。
2023シーズンは更に踏み込んだファンサービス “世界一、ファンと選手の距離が近いリーグ” を目指すとの発表があり、記者会見を取材してきました。

WBCでネットをざわつかせた “無職の杉谷” さんが登場

この日、“ファンサービス向上プロジェクト” の発表会見に、島田利正チェアマンと一緒に現れたのは・・・ プロ野球・日本ハムファイターズで昨季までプレーしていた杉谷拳士さんです!
WBCの主力メンバーである、栗山英樹監督、大谷翔平選手、ダルビッシュ有投手と共にプレーしてきた杉谷さんは、試合中の全力プレーはもちろん、埼玉西武ライオンズ戦でのバッティング練習パフォーマンスやオフのバラエティ番組でもお馴染み、選手やスタッフ、ファンに好かれる明るい性格が持ち味!ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

WBCでの記者会見では、大谷翔平選手への質問で「無職の杉谷です。大谷選手、私のことを覚えていますか?」と切り出した杉谷さんと、「まぁ、何となくは・・・」と切り返す大谷選手のやり取りがネットをざわつかせていましたね。

「ファンの皆さんとの距離を近くするこのプロジェクトは、物理的なものはもちろん、精神的な距離を近くしていくことを目標にしています。昨シーズンも選手たちの素敵な笑顔でファンとの距離は近かったと思いますが、更にその中身を濃くしていきたいです。」と、島田チェアマンがプロジェクトを企画した経緯を説明。
「実際に試合に出てくることもあるかと思いますが、ファンサービス向上プロジェクトは選手とセッションしていくことが目的です。概ね8回くらい、オンラインを中心に選手たちとファンサービスについて考えていくことを考えています。」と、杉谷さんとのセッションイメージも話してくれました。

「杉谷さんは現役の頃からファンに愛された選手。どうやったらファンに愛されるかが分かっているので、その経験やノウハウを伝えつつ、選手の皆さんからの意見と掛け合わせ、JDリーグならではのファンサービスが出てくることを期待しています。」と、かつて日本ハムファイターズで一緒に過ごした島田チェアマンならではの視点で、杉谷さんが関わることによる大きな可能性を話してくれました。ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

一方の杉谷さんは、やや緊張気味の表情で委嘱状を受け取るセレモニーに臨みます。
かなり大きくて立派な委嘱状を手渡された杉谷さんは、「分厚くて、こんな賞状貰ったことがない!」と感想を述べるや否や、「賞状じゃ無いけどね・・・」と島田チェアマンに突っ込まれるやり取りで笑いを誘います。

JDリーグの選手たちからのサプライズに・・・

冒頭では、エンジンが掛かりきっていなかった杉谷さんでしたが、開幕に向け各地でトレーニングやオープン戦に励んでいる、JDリーグの選手たちからサプライズ・ビデオメッセージが届けられると表情が一変します。
ダンスをしながら「JDリーグを一緒に盛り上げましょう!」などと明るいメッセージを送る選手達の様子を見て、「こんなに歓迎されると思わなかったので、本当に嬉しいです。早く会いたいですね!」と、いつもの杉谷さんらしい表情になってきました。ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

杉谷さんにとってファンの存在は何か?という質問に、「ファン(の声援)は、自分の持っている実力を超えた力を出させてくれるかけがえのない存在です。」と即答した上で、「ここ2~3年、コロナ禍で中断していた声援が先のWBCで解禁されました。そこで声援を久しぶりに聞いて、改めてファンの存在の素晴らしさを肌で感じました。」と、ファンを大切にする杉谷さんの声量が一気に高まります。

「少年時代にプロ野球選手が目を見て話してくれたことが本当に嬉しかったんです。自分がプロ野球選手になったら絶対にそれだけはやろうと心がけてやってきた。」と、ファンを大切にする信念は子供の頃の素敵な体験にあったというエピソードも披露してくれました。ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

ソフトボールの印象は?という質問には、「ソフトボールは、オリンピックで金メダルを取った日本代表のプレーは見させて貰っていましたが、生観戦はないんですよ。昨年まではプロ野球選手だったので・・・」と笑いを誘った杉谷さん。
「今日のビデオメッセージでも分かったことですが、選手たちの明るさがとても印象的な競技です。この選手たちの明るさをもっともっと広げていくことが私のミッションなのかなと思っています。選手たちにもたくさん会いたいし、今まで野球しかやって来たことがなかったので、これを機にソフトボールを勉強していきたい。何とか杉谷節で、ソフトボールの素晴らしさを伝えていきたいです。」と、決意を新たにしていました。ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

「日ハム時代の島田さんって、契約更改や試合前の大事な時にしかお会いする機会が無かったので、緊張してしまっているかもしれません。」と、共に日本ハムファイターズに所属していたころのエピソードを紹介してくれた杉谷さんですが、フォトセッション前に島田チェアマンと談笑する姿を見る限りは、そんな気配は感じられませんね。ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

“近すぎてWAO” というキャッチフレーズに掛け、“ファンとの距離がちかすぎや” と名付けられた杉谷さん。スペシャルサポーターとして、JDリーグの選手たちの個性豊かなキャラクターと相まって、どのようなファンサービスになっていくのかが楽しみですね。

本誌にも語っていた会社創設の思い

会見後の囲み取材では、本誌の質問にも丁寧に答えてくれた杉谷さん。

-WBCでは選手という立場を離れ、初めてファン側からファンの熱量を感じたことと思います。選手の立場から捉えていたファンのイメージと、観客席から見たファンのイメージの違いはありましたか?

「現役時代はどんなプレーでファンが盛り上がるのかという “ツボ” は分かっていましたが、ファンの皆さんが、ベンチでの仕草や選手のプレー以外の振る舞いに喜ばれていることに見て驚きました。現場で起きていることを常にファンの方たちは見ていて、そこから野球の楽しみを感じてくれていました。ですので、選手たちはもっと感情を出してプレーしても良いんではないかって思いましたね。」ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

-JDリーグは日本各地での試合開催など、地域創生を大事にしながら活動されていて、それがJournal-ONEの報道主旨と合致しているため、色々と取材させていただいています。地域を大切にするファイターズで活躍した杉谷さんが北海道で会社を設立される。これは、地域創生という活動方針もあってことなのでしょうか?

「具体的には会社設立会見(4/7)でお話ししますが、地域貢献は創設する会社の主要な4つの分野(スポーツ、地域、国際、教育)に入っています!何かしらパズルが組み合わさって何か素敵なことが出来ればと思っているので、是非アイデアを頂きたいですね。」ソフトボール・JDリーグのアンバサダーに就任した杉谷拳士社長(ZENSHIN CONNECT)Journal-ONE撮影

と、これから始まる新たなチャレンジを熱く語ってくれました。
ソフトボールの盛り上げはもちろん、地域創生に取り組む杉谷さんの今後にも注目ですね!

株式会社ZENSHIN CONNECTの設立会見でも

JDリーグでの会見から2週間程が経過した、4月7日(金)の午後4時。
杉谷さんは、自らのYouTubeチャンネルで会社設立会見を行いました。

「プロ野球選手のセカンドキャリアを支援したい。野球人口を拡大させたい。そのためには仲間を作る必要があるため、会社を設立しました。」と、紹介した会社名は “株式会社ZENSHIN CONNECT”。
「ファイターズで10年間一緒にプレーさせていただいた、栗山監督が良いときにも悪いときにも僕に掛けてくれた 『拳士は拳士らしく、前に進みなさい。』という言葉がずっと心に刻まれているので、それを社名にしました。」と、恩師への感謝と共に名前の由来を教えてくれた杉谷さん。

スポーツ、教育、地域、国際の4つのビジネスチャネルで事業を展開し、「4つの様々な取り組みをパズルのようにコネクトし、前進していく。」会社にしていくとのこと。

スポーツでは、野球やソフトボールと言ったダイヤモンド型スポーツ全般のファン拡大を。教育では友人の先生とのセッションや学校訪問などを。地域活性化のイベント参加、自治体との連携した情報発信といった地域貢献や、幅広い目的での豪州留学支援やアーバンスポーツの国際交流といった国際化のビジョンも披露されました。

契約企業として、もちろんJDリーグも参加しているZENSHIN CONNECT。
「6月にオーストラリアに行き留学支援の準備やスポーツの魅力を発信していきますし、夏にはアメリカのスポーツカルチャーを勉強していく予定です。」とJDリーグのファンファンサービス向上プロジェクトを含めた、杉谷さんの活躍に目が離せませんね。

いよいよ開幕! JDリーグを見に行こう!

4月15日(土)、群馬県高崎市、愛知県安城市、福岡県北九州市、兵庫県尼崎市でいよいよ開幕するJDリーグ!
全16チームが東西8チームに分かれ、全国の市町で10月いっぱいまで激しい戦いを繰り広げます。

試合日程や対戦カードは既に、JDリーグホームページで発表されていて、チケットも販売中!
お気に入りのチーム、選手が出場する試合、お近くの街で開催される試合、お好きな試合を探して “ファンとの距離がちかすぎや” を体感してみませんか?

Journal-ONEでは、今シーズンも選手たちの熱いプレーと素敵な笑顔、日本各地の方々との心温まる交流の模様を紹介していきますのでお楽しみに!

アクセス
JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE
  • 東京メトロ銀座線「外苑前」駅 3番出口、都営大江戸線「国立競技場」駅 A2番出口

 

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