アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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その後、SNSなどを通してサンダーガールズのことを調べていくと、他のNBAダンスチームと比べてJazzやPomスタイルの振付が多いことが分かってきたのです。このダンススタイルは私に合っているなぁと感じ、サンダーガールズでプレーすることを意識するようになったのです。

サンダーガールズを調べながら、滞在するオクラホマシティの調査も徐々に進めていきましたが、こちらの方が大変で… 住環境や街の様子などを調べるのにとても苦労しました(笑)。訪れる人も少ないため、日本人に嬉しい情報が少なく、実際に行ってみないとわからないことが多かったですね。

いよいよ出発!

6月11日の夜、羽田空港からダラスフォートワースに向けて出発。ずっと憧れ続けたアメリカのチアの世界への第一歩ということで、ワクワクしていました。チアダンサーのMinoriさん | NBAトライアウトに出発する羽田空港で-ご本人提供

機内では、そこら中から英語が聞こえてきて、「いよいよアメリカに向かうんだなぁ。」と、少し緊張しながらも前向きな気持ちでダラスへと向かいました。

ダラスからオクラホマシティへ向かう便にトランジットしたのですが、ダラスに到着するや否やもの凄い嵐と雷雨に見舞われました! オクラホマシティ・サンダーのチーム名は、地域一帯に雷が多いために名付けられたとのことでしたので、「おぉ! この天候は運命的!」なんて思っていたのですが、その後のフライト時間変更がなんと8回! そして最終的には欠航となる雷の手荒い歓迎を受けてしまいました。今となっては、開き直る訓練だったのかなと笑って話せますが、あの時は本当に心が折れかけましたね(笑)。

オクラホマ・サンダーの受験準備

6月12日にオクラホマシティに到着し、7月24日までの1か月余りを過ごしました。

結構長い滞在なので、皆さん驚かれるかもしれません。確かにトライアウト自体は、予選(7月15日)、面接(7月17日)、決勝(7月19日)の3回なのですが、これだけ長い期間滞在するのは、トライアウトに向けた準備をしなければならないからなのです。

その準備とは、“Prep” と言うトライアウト前に行われるレッスンに参加すること。

何回か開催されるPrepには、毎回ゲストの講師が来て1分半ほどの振り入れが行われます。私のようなトライアウトを受験するために参加する人、そのゲスト講師からダンスを学びたいという感覚で参加する人、目的の違う人たちが集まって同じ振付をして技を磨くレッスンは、それ自体がとても良い体験となりました。チアダンサーのMinoriさん | NBA Oklahoma City Thunderのトライアウトにて-ご本人提供

Prepは、毎回19時から始まり21時30分頃まで行われましたね。ダンスの種類は、サンダーガールズの特徴である、Jazz Hip HopやPomなどの振付が多かったです。

トライアウトを受けることが最大の目的でしたが、やはりアメリカで技術を学びたいという気持ちもありましたので、私は6月13日から29日まで計6回のPrepに参加して本番へコンディションを整えていきました。

いよいよトライアウトへ!

いよいよ予選の日がやってきました。Prepと異なり、トライアウトは午前中に審査が始まり、お昼過ぎには結果が出るスケジュールとなりました。

朝の9時から12時まで、ゼッケン順に何名かで一緒にトライアウトを受けるのですが、その試験内容は結構大変… 約1分30秒の振付をその場で覚え、自分の得意なフリースタイルと合わせて審査員の皆さんの前で披露するメニューなんです。

この年のサンダーも予想していた通り、Pom、Jazz、HipHopのテクニックが含まれた振付が課題として出題されました! 万全な準備はしていたものの、あの瞬間は人生で一番緊張した場面だったと思います。それでも、「絶対できる!」と自分に言い聞かせ、トライアウトを受けているこの瞬間を楽しもうと臨むことができました。

踊っている時は振付に集中していてあっという間でした。踊り終わった直後は「あぁ! 私はやり切った!」と思えたほど充実したトライアウトとなりました。そして、待つこと1時間余り… 午後に発表された結果は、予選通過でした! 自分の番号を見つけた瞬間の高揚感は今でも鮮明に頭に残っていますが、まだ通過したのは最初の関門。気を引き締めて決勝の準備に取り掛かり始めました。

さぁ決勝! ここで得た経験は宝物

ファイナリストになってからは、ファイナリストだけの練習が行われました。

サンダーガールズの練習拠点に集まった全員がライバル! 全ての選手たちは自信に満ち溢れ、ダンスのキレや技術も本当に高いレベルにありました。私もテクニックに自信を持っていたのでNBAに挑戦していたのですが、冷静に比較するとファイナリストの中では平均くらいのクオリティでした(笑)。チアダンサーのMinoriさん | NBA Oklahoma City Thunderのトライアウトにおける決勝進出者の集合写真-ご本人提供

NBAのダンスチームが練習する環境過ごした6時間余りのレッスンは、私にとってはとても良い経験になりましたし、今思い返すと本当に夢のような時間でした。

ディレクターやコーチ、OGから意見をいただいたり、動画を撮りあって褒めあったり指摘しあったりと、本当に高い意識でダンスに打ち込むことができましたね。

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