特に、私には目指すチアリーダー像があって、そこは今までもこれからもブレずに目指し続けようと思っています。そのダンススタイルは “笑顔” であったり、”見ていてHappyになる” ダンス。このファイナリストレッスンにおいて、この部分をたくさんの人に褒めていただけたことが、とても嬉しかったですし、とても自信になったことは忘れることができません。
夕方の17時から始まった決勝も、予選で行った振付と同じもので審査となりましたが、ファイナリストレッスンで更に学んだことを活かし、自分の今できる最高のパフォーマンスをやり切ることができました! あっという間に審査が終わり、残念ながらサンダーガールズの一員になることは出来ませんでした。
それでも、このトライアウトで得た経験は私にとって本当に貴重な宝物になりましたし、ファイナリストに配られたユニフォームも、凄くシンプルなものなのではありますが、こちらも宝物になりました!
鉄は熱いうちに打て!
渡米の目的であった、オクラホマシティ・サンダーのトライアウトは終わりましたが、ファイナリストになったことで自信が深まったことと、今得たこの経験が冷めないうちに! という思いで、もうひとつのトライアウトを受験することを決意。同じアメリカ中部に位置するデンバーにある2023年のNBAチャンピオン、Denver Nuggets(デンバー・ナゲッツ)のトライアウトがあると聞き、急遽デンバーに飛ぶことになりました。
7月24日から8月13日まで滞在したデンバーはロッキー山脈のふもと標高1,600mの高地にある街。アメリカのプロ野球の最上位のリーグ(MLB)に所属する “Colorado Rockies(コロラド・ロッキーズ)” の本拠地 “Coors Field(クアーズ・フィールド)” は、気圧の影響でボールがよく飛ぶスタジアムとしても有名です。
登山が趣味な私にとって、近くに美しい山々があって気軽にハイキングできる環境はとても気に入りましたし、少し疲れた身体を癒すに素晴らしい街でした。この時、Journal-ONEのInstagramで、デンバーでの滞在の様子をご紹介していますので、併せて見ていただけると嬉しいです。
一方で、肝心なダンスのレッスンは標高差のために息苦しく感じることもありました。
実は、サンダーガールズのトライアウトを受ける際、ナゲッツのトライアウトもあることを知った私は、7月3日から11日にかけて一度デンバーを訪れ、Prepを2回受けていたのです! その準備も功を奏し、7月24日から8月10日という短期間で更にPrepを2回受けることでナゲッツのダンスにも対応ができたわけなのです。
比較的サンダーガールズに似たダンスジャンルに取り組んでいるチームであったナゲッツは、4回のPrepを通して手応えもありました。特にトライアウト2日前に受けた最後のPrepでは、ディレクターの方から直接ダンスに対して良いフィードバックをいただけていましたし、自信を持って踊れたこともあったのですが… 予選での敗退となったことが本当にショックで、自信を失いかけてしまいました。
しかし、アメリカのプロアメリカンフットボールリーグ(NFL)のチアリーダーとして活動する方々に励ましていただき、何とか自信を取り戻した私は、「このままでは帰国できない!」と決意を新たに、次の挑戦をすることを決めたのです。アメリカで素晴らしいご縁をいただき、挫折に負けずに行動できた自分を客観視して、本当に成長できたなぁと実感しながら次の目的地へと向かいました。
アムトラックを乗り継いで
全米を結ぶ鉄道・アムトラックを乗り継ぎ、降り立った地は西海岸カリフォルニア州の州都・サクラメントです!
日本でも名だたる観光地であるサンフランシスコから少し内陸に入ったサクラメントは、人口50万人程度の中規模都市にもかかわらず、ロサンゼルスやサンフランシスコを抑えてカリフォルニア州の州都になっています。これは、1848年に近郊を流れるアメリカン川から金塊が発見されたことに遡るそう。
西部劇などで良く知られている”ゴールドラッシュ” の始まりにより、アメリカはもちろんヨーロッパからも人々が殺到したサクラメントは、ゴールドラッシュの中心地、経済の中心地としてその6年後の1854年にカリフォルニア州の州都になったんです。
そんな西部劇の時代にタイムスリップしたかのような観光スポットがある街にやってきたのは、NBAのウェスタン・カンファレンス、パシフィック・ディビジョンに所属する ” Sacramento Kings”(サクラメント・キングス)のトライアウトがまだ開催されていないと聞いたからなのです。
サクラメント・キングスには得意のダンスが…
キングスのダンスチームは昨シーズン、JazzチームとHipHopチームに分かれていて、私はJazzチームに興味がありました。しかし、トライアウトの日程が合わずに断念していたのですが、再度トライアウトをやり直すことが決まったため、エントリーすることができたのです。