講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子48Kg級決勝 東海大学の近藤 美月が先輩の吉岡洸を下し優勝-Journal-ONE撮影
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ゴールデンスコアに入り、近藤選手の渾身の内股をかわした吉岡選手に消極的な姿勢で指導が出ると、その後も積極的に投げを繰りだす近藤選手に効果的な攻撃が出来ない吉岡選手に3回目の指導。10分9秒にわたった主導権の取り合いは近藤選手に軍配があがりました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子48Kg級決勝 東海大学の近藤 美月が先輩の吉岡洸を下し優勝-Journal-ONE撮影

優勝した近藤選手は、「大学の先輩でいつも組み合っていたので、延長戦は覚悟していました。国際大会は負け続けていますが、ここ最近は自信もついてきたので頑張りたいです。」と嬉しそうにインタビューに応えていました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子48Kg級決勝 東海大学の近藤 美月が先輩の吉岡洸を下し優勝-Journal-ONE撮影

インターハイ2連覇の次世代ホープが、神妙な顔つきで上村館長から段昇書を受け取ります。三段に昇段した近藤選手のこれからの活躍に注目したいですね。

続く52Kg級決勝は、藤代 心選手(三段・三井住友海上火災保険)と白石 響選手(二段・環太平洋大)の一戦です。後輩たちの大きな「よいしょ!」の声援に白石選手が積極的に投げを打ちます。消極的な姿勢で指導を受けた藤代選手は中々反撃の糸口が掴めません。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子52Kg級決勝 藤代心(三段・三井住友海上火災保険)と白石 響(二段・環太平洋大)の一戦-Journal-ONE撮影

投げの連続技にあわや一本のシーンもありましたが、必死で防御する藤代選手。「(袖を)持って! 持って! (技を)掛けるしかない!」と声援が飛びましたが、攻め手を欠いて3度目の指導で反則負け。3分53秒と延長寸前で白石選手がこの階級を制しました。

「昨年は負けてしまいましたが、こんな大きな舞台で今回は勝てて本当に幸せです。同じ年の藤代選手との対戦は、絶対に負けたくないし優勝したいと強い気持ちで臨みました。IPUの道着で有終の美を飾れて良かったです。」と充実した表情で話していました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子52Kg級決勝 優勝した白石響(二段・環太平洋大)-Journal-ONE撮影

57Kg級決勝は、バルセロナオリンピック71Kg級金メダリストの古賀 稔彦さんを父に持つ古賀 ひより選手(三段・パーク24)と髙野 綺海(あやみ)選手(四段・エースサポート)の一戦となりました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子57Kg級決勝 バルセロナオリンピック71Kg級金メダリストの古賀稔彦さんを父に持つ古賀 ひより選手(三段・パーク24(が優勝-Journal-ONE撮影

双方の大応援団を背に、足技を使って崩しにかかる髙野選手と、父・稔彦さんを彷彿させる一本背負いの投げ技などを繰り出す古賀選手の攻防はゴールデンスコアへ。足を使い相手を動かしたい高野選手ですが、古賀選手の確りした足腰に崩せずにいると、逆に古賀選手が崩してからの抑え込みで技あり。4分50秒の熱戦を制しました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子57Kg級決勝 バルセロナオリンピック71Kg級金メダリストの古賀 稔彦さんを父に持つ古賀 ひより(三段・パーク24)と髙野 綺海(あやみ)(四段・エースサポート)の一戦-Journal-ONE撮影

「苦しい展開でしたが、大きな声の監督やみんなのアドバイスが聞こえたのでそれを生かすことができました。」と昨年のIPU最終学年で敗れていた雪辱を果たした古賀選手は、「パーク24に入社し、いろいろな人から刺激を受けて成長できました。」と、社会人1年目の進化を振り返っていました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子57Kg級決勝 バルセロナオリンピック71Kg級金メダリストの古賀稔彦さんを父に持つ古賀 ひより選手(三段・パーク24(が優勝-Journal-ONE撮影

63Kg級決勝の山口 葵良梨選手(三段・国士館大)と青野 南美選手(三段・福岡県警)の試合は、初戦で優勝候補の立川 桃選手(三段・ALSOK)を破り勢いに乗る青野選手が学生王者・山口選手の襟と首を両手で持ち、距離を詰めて圧をかけて崩しにかかります。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子63Kg級決勝 優勝した山口 葵良梨選手(三段・国士館大)の気合い-Journal-ONE撮影

近い距離で足技の掛け合いは迫力満点! どちらに転ぶか分からない展開に両者の応援もヒートアップします。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子63Kg級決勝 準優勝した青野南美選手(福岡県警)-Journal-ONE撮影

両選手とも激しく体力を消耗していますが、全く攻めることを止めません。遂に決着がついたのは6分57秒でした。山口選手が再三繰り出した足技でバランスを崩した青野選手に一気に圧し掛かって技あり。ゴールデンスコアにもつれ込む接戦を制しました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子63Kg級決勝 優勝した山口 葵良梨(国士館大)と青野南美(福岡県警)-Journal-ONE撮影

「初優勝は本当に嬉しいです。国士館の道着を着て優勝することができて、みんなの声援にも応えられて本当に嬉しいです。ロサンゼルスオリンピックの出場を目指して、これからも頑張っていきたいです。」と、ほっとした表情で話していました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子63Kg級決勝 優勝した山口 葵良梨選手(三段・国士館大)の気合い-Journal-ONE撮影

70Kg級決勝では、寺田 宇多菜選手(四段・JR東日本)と西願寺 里保選手(四段・コマツ)の同年代対戦となりました。この日、応援で会場を最も熱くしていた所属チーム同士の対決に、試合開始前からJR東日本、コマツの両応援団が大きなコールで後押しします。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子70Kg級決勝 優勝した寺田 宇多菜選手(四段・JR東日本)-Journal-ONE撮影

互いに有利な組み手になりませんが、わずかに消極的な組み手を見せた寺田選手に指導。試合終盤に差し掛かりようやく投げを打ち始めた寺田選手でしたが、西願寺選手の長いリーチに距離を取られうまく攻め込むことができません。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子70Kg級決勝 寺田宇多菜(四段・JR東日本)と西願寺里保(四段・コマツ)の同年代対戦-Journal-ONE撮影

互いに指導2つを受け後がないゴールデンスコアも3分を超える長丁場に。ここで寺田選手が一瞬の隙を突いて上四方固に持ち込んで技あり‼ 鮮やかな逆転劇で優勝を飾りました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子70Kg級決勝 寺田宇多菜(四段・JR東日本)と西願寺里保(四段・コマツ)の同年代対戦-Journal-ONE撮影

2大会ぶりの優勝に「最近、良い結果が出ていなくて苦しい試合が続きましたが、会社の人たちに支えられて結果を見せることができて良かったです。延長戦の連続で苦しい勝ち上がりでしたが、そうなることは予想していました。この優勝を今後に繋げていきたいです。」と晴れやかな笑顔で応援団の歓声に応えていました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子70Kg級決勝 優勝した寺田 宇多菜選手(四段・JR東日本)-Journal-ONE撮影

柔道はこれからが熱い! -グランドスラム東京2023

12月2日と3日、いよいよ今年最大の注目が集まる国際大会が東京で開催! その大会の名は ”グランドスラム東京2023”、パリ2024前に日本で開催される最後の国際大会です。

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