韓国代表チームが愛媛県にやって来た
2026年、愛知県で開催される “第20回アジア競技大会(以下、アジア大会愛知・名古屋)” での躍進を目指している、女子ソフトボール・韓国代表チーム。チーム強化の一環と国際交流を兼ねた韓国代表の選手15人とスタッフが、強化合宿をするために愛媛県松山市にやってきました。
来日直後、中村 時広愛媛県知事への表敬訪問をするため、愛媛県庁を訪れた韓国代表の皆さんは、この強化合宿に協力する地元・愛媛県の伊予銀行ヴェールズの選手たちと顔を合わせ、親善試合に向けて互いに笑顔で健闘を称え合いました。
その翌日、雨模様と予報されていた愛媛県松山市の天候でしたが、この日は夏のような太陽も時折顔を見せる絶好のソフトボール日和に。
会場となった伊予銀行ヴェールズの練習場 “伊予銀行体育センター” には、前日の報道などから情報を得た多くのファンも観戦に訪れました。
世界屈指のリーグで活躍・伊予銀行ヴェールズ
Journal-ONEでは、世界屈指の女子ソフトボール国内リーグ(JDリーグ)をたびたび紹介していますが、その中でも特徴的なチームが伊予銀行ヴェールズ。
どんな場面でも明るく笑顔でプレーするヴェールズの選手たちは、観ている人たちに元気を与えてくれる素敵なチームです。
女子ソフトボール部(ヴェールズ)を持つ伊予銀行も、ソフトボールを通じての地域貢献活動を重視しています。同じ四国の鉄道会社、四国旅客鉄道株式会社(JR四国)とタッグを組んだ新しい企画も好評。
JR四国がおすすめする魅力的な観光地や産業を、ヴェールズの選手たちがレポーターとして紹介する「四国を元気に!プロジェクト」。普段見ることのない選手たちの素顔、地域の皆さんの温かい人柄、ガイドブックなどでは分からない四国のさまざまな見どころ、美味しいモノなどを全世界に発信しているのです。
今回は、地元の松山空港を最も利用している国である韓国の代表選手たちと、ソフトボールを通じてどういった素敵な交流を見せてくれるのかが楽しみです。
韓国代表を率いる久門 篤志監督は試合前、「うちの選手たちは、フィジカルが強く能力の高い選手が多いのですが、相手から技術を吸収しようという意識がまだないのです。まずは、日本のトップ選手たちのプレーを目にすることで、意識が変わってくれることが最大の目的です。」と教えてくれました。
アジア大会に向けて成長していく、韓国代表選手のプレーを中心にこの試合をレポートしていきたいと思います。
笑顔の交流から一転!真剣勝負が始まった
試合前、双方の選手たちがホームベースを挟んで記念品を交換すると、選手全員に笑顔があふれます。大韓野球ソフトボール協会の役員さんが持ち込んだ横断幕を前に、交換した記念品を手にした選手たちがチームに関係なく並びます。
韓国好きなヴェールズの選手が、韓国代表選手に韓国語で話しかけるシーンもあれば、韓国代表選手がヴェールズの選手に日本語で問いかけるシーンも。「スポーツは国境を越える」の言葉通り、選手たちが見せる嬉しそうな表情は、両国の関係をさらに深くする良い事例であることがわかります。