“サクラセブンズ” 笑顔の帰国!
“パリオリンピック2024″で過去最高の成績を残した、女子7人制ラグビー(セブンズ)の日本代表が8月2日に帰国。多くのファンに迎えられ、笑顔で羽田空港の到着ロビーに到着した。
7月28日(日)から30日(火)の3日間、ラグビーワールドカップ2023・フランス大会のメイン会場として使われた “スタッド・ドゥ・フランス” で躍動した “サクラセブンズ“。
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ラグビーW杯2023の会場でも使われたStade de France – Journal-ONE撮影
リオデジャネイロオリンピックから正式種目として採用され、続く東京2020と2大会連続で出場を果たしていた “サクラセブンズ”。これまで1勝しかあげることはできなかったが、今大会では見事に3勝!
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南アフリカを下しファンの歓声に応える
メダル獲得という「形に残る」成果を持っての帰国とはいかなかったが、過去最高の9位というサクラの華をパリで咲かせてくれた “サクラセブンズ“。そのプレーは多くのラグビーファン、そしてラグビーを楽しむ子供たちに大きな喜びと希望を与えてくれた。
大歓声に圧倒された予選リーグ初日
4チームずつ3つのグループに分かれて3試合を行う予選リーグ。上位2チーム(計6チーム)に加え、3位の成績上位2チームが決勝トーナメントに進出し、最終日に金メダルを決めるスケジュール。
日本は、プールCでアメリカ代表、地元・フランス代表、ブラジル代表と戦い、決勝トーナメント出場を目指した。
大会1日目、初戦でアメリカ代表と対戦した “サクラセブンズ” は、「これまでのワールドシリーズとはまた違った空気感の中、思うような戦いができなかった」と鈴木 貴士ヘッドコーチが振り返ったとおり、予想外の得点差で敗れることになる。
第1 戦 日本 ● 7 - 36 ○ アメリカ
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アメリカとの初戦に敗れたサクラセブンズ(パスを出す中村知春)
続く第2戦は、地元・フランス代表との一戦。8万人収容のスタッド・ドゥ・フランスの四方から、フランスへの大声援を受ける “完全アウェイ” のプレッシャーがのしかかる中での対戦。「キックオフで苦戦したり、フィジカルに負けてアタックの時間が短かかったりと、思うような試合をすることができませんでした」と平野 優芽キャプテンも無観客試合となった東京2020との違いを体感した。
第2 戦 日本 ● 0 - 49 ○ フランス
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地元フランスの大歓声にもサクラセブンズは揺るがない
マインドセットで “サクラセブンズ” が輝く!
大差で連敗を喫した翌日、「このまま終わってしまうのか?」という心配の声が上がるなか、“サクラセブンズ” のマインドセットは完璧だった。
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前日の大敗をマインドセットしたサクラセブンズ
予選最後のブラジル代表との一戦も、この後に控えたフランス代表とアメリカ代表の試合を応援するために多くのファンが詰めかける独特な雰囲気。「昨日の試合からしっかりと切り替えて、試合に入れた」と鈴木HCが話したとおり、試合開始早々からトライを重ねてブラジル代表を圧倒した。
第3戦 日本 〇 39 - 12 ● ブラジル
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ブラジル戦でボールを運ぶ梶木真凜
得失点差で決勝トーナメント進出を逃したものの、気持ちを切らさない “サクラセブンズ” は、9-12位決定戦の南アフリカ代表戦でも「サクラセブンズのやりたいアタックとディフェンスをしっかりと体現してくれた結果」と平野キャプテンが振り返ったとおり粘りのラグビーを展開。
前半を 5 – 12のビハインドで終えると、次々と選手を入れ替えて南アフリカ代表にプレッシャーをかける。ついに後半5分、梶木 真凜選手(自衛隊体育学校PTS/自衛隊体育学校)のトライで2点差まで詰め寄ると、6分にも立て続けに梶木選手がトライを挙げて逆転!そのまま逃げ切り、最終日へ勢いを付けた。