3,150人の観衆が見守る中、14:31に試合が始まりました!
「みんなの声が本当に良く聞こえた。」とグリーンロケッツ東葛のキャプテン・レメキ ロマノラヴァ選手(LEMEKI Lomano Lava)が話せば、「たくさんの観客を見て、ウォームアップ中からワクワクした。選手同士の声が聞こえないくらいの歓声だった。」と花園近鉄ライナーズのジャクソン・ガーデンバショップ選手(Jackson Garden-Bachop)もスタンドと一体となった熱いプレーを連発します。
前半開始5分、15分とグリーンロケッツ東葛が立て続けにトライをあげると、27分と42分には花園近鉄ライナーズがトライを返す一進一退の手に汗握る攻防が続きます。
前半15分に初キャップで嬉しい初トライをあげたグリーンロケッツ東葛のクリスチャン ラウイ選手(Christian Laui)は、ホストエリア・柏市にある日本体育大学柏高校出身。「お世話になっている多くの人たちが応援に来てくれているのは知っていた。感謝の気持ちをトライという形で見せることができて本当に良かった。」と試合後に語っていたように、ホストエリアのファンの力が選手を後押しします!
前半を19-15とグリーンロケッツ東葛のリードで折り返して迎えた後半3分、グリーンロケッツ東葛がトライで点差を広げると、今度は花園近鉄ライナーズが反撃開始!
「(今季から1部に昇格し、)本来いるべき場所に戻ってきた。」と花園近鉄ライナーズのキャプテン・野中 翔平選手が話したとおり、全選手がトップリーグでも持ち前の攻撃力を発揮して12分と15分に連続でトライをあげ、逆転に成功します。
しかし、ホストエリアの大きな歓声を背に受け、リーグ戦初勝利(プレーオフ、不戦勝を除く)に燃えるグリーンロケッツ東葛は、21分に再逆転のトライをあげると、30分にもトライを重ねて突き放します。
花園近鉄ライナーズもトライを返し、36-34という僅差で迎えたロスタイム。最後の攻防は息詰まる展開となりました。
花園近鉄ライナーズはラストワンプレーでの劇的な逆転を狙い、31フェーズもの波状攻撃を仕掛けます! 対するグリーンロケッツ東葛は、「こういったプレーを想定し、毎週ディフェンス強化としてボールにも触れずに走って、走って、タックルする練習を重ねてきた。」とレメキ選手が話したとおりのペナルティを犯さない精緻なディフェンスで耐え凌ぎます。
結局、2点差というスリリングな展開を制したグリーンロケッツ東葛。ホストエリアでの開幕戦勝利を飾りました! 昨年13連敗を喫したグリーンロケッツ東葛は、入れ替え戦を除いては実に1,527日振りの勝利! ファンはもちろん、選手たちやチーム関係者の本当に嬉しそうな笑顔が印象的でした。
試合後に、ロバート・ テイラーヘッドコーチ(Robert Taylor)が「記念すべきリーグワンの開幕戦、ファンに勝利を与えることができて本当に嬉しい。逆転されてプレッシャーがのしかかってきたが、再逆転した選手たちを誇らしく思っている。昨シーズンと比べてたくさんのファンが来ていてくれて本当に嬉しかったし、勝利をもたらせて本当に良かった。」とホストエリアのファンに感謝の気持ちを伝えます。
花園近鉄ライナーズの水間 良武ヘッドコーチも「やっぱり、DIVISION1は違うなぁ。」とスタンドの熱気に感心しながら、「まだリーグ戦は始まったばかり。自分たちのプレースタイルを貫き、次節の “関西ダービー” で頑張りたい。」と奮起を誓っていました。
レメキ選手の「応援に来てくれたみんなの思いが伝わった。最後の必死のディフェンスでも、みんなの声が本当に良く聞こえた。これからも毎試合応援に来てくれれば、勝利も増えてくる。愛されるチームになるよう頑張るので応援してください。」というメッセージが、ファンと共に世界一のリーグを目指すリーグワンの2シーズン目の成果を物語っていました。
2023年4月まで予定されている、リーグワン2022-2023シーズンのリーグ戦。2023年9月には、ラグビーワールドカップ2023がフランスで開催されます。日本を始めとする各国の代表選手たち、代表を目指す選手たちの素晴らしいプレーを皆さんの街で間近に見ることができるチャンスを見逃すことはできませんね。
Journal-ONEでは、今後もホストエリアの皆さんと選手たちのふれあいを通じ、リーグワンの魅力をレポートしていきますのでお楽しみに!