ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜ぶKubotaの選手たち-Journal-ONE撮影
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グラウンドで抱き合って喜びを爆発させる選手、跪いて涙を流す選手、それを見ているオレンジアーミーの皆さんも、様々な感情を爆発させて喜びを分かち合います。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜ぶKubotaの選手たち-Journal-ONE撮影

ワイルドナイツの選手たちも寄ってきて、ノーサイドのハグで健闘を称え合います。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 ノーサイドで互いの健闘をたたえるPanasonicとKubotaの選手たち-Journal-ONE撮影

この試合のPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)には、逆転のキックパスを放ったキャプテンの立川選手が選ばれ、ようやく笑顔を見せてくれました。その後、準優勝のワイルドナイツには準優勝賞金の2,000万円が、そして優勝のスピアーズには優勝賞金5,000万円が渡され、トロフィーと共に栄えあるウイニングセレモニーに国立競技場は大きな歓声に包まれました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜ぶKubotaの選手たち-Journal-ONE撮影

ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 準優勝の表彰を受ける坂手惇史選手と長田智希選手(Panasonic)-Journal-ONE撮影

長い道のりを経て噛みしめる喜び

2016年からスピアーズの指揮を執る南アフリカ出身のフラン・ルディケHC(ヘッドコーチ)は、「7年間の会社の支援、選手たちや家族にも多くの犠牲を払い、共にやってきたことで達成できた。積み上げてきたものを、ようやく優勝につなげられた。」と、栄光への長い道のりを振り返って喜びを噛みしめながら話します。

2度の準決勝敗退を経て初めて決勝に進み、頂点に立った感想を聞かれると、「感情はスペシャル。ベーシックなところを80分間やり続けたことが結果につながった。」とやさしい表情で振り返りました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜びを語るフラン・ルディケHC(Kubota)-Journal-ONE撮影

同じく2016年から主将としてチームを引っ張ってきた立川 理道選手。静かに言葉を選びながら今の気持ちを教えてくれます。「悪い意味ではありませんが(勝った瞬間は)『あ、優勝したな。』と。感情が爆発したわけではなく… 優勝トロフィーを掲げてからは、感慨深く思いましたし、これから徐々に実感が湧いてくるのかもしれません。」ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜びを語る立川 理道主将(Kubota)-Journal-ONE撮影

続けて立川主将は、「優勝できたのはオレンジアーミーの皆さんのおかげ。(トップリーグの前身の)トップ・イーストの苦しい時期から、会社の皆さん、OB、スタッフには根強くサポートしてもらった。少しでも、恩返しできていたらと思います。」と、周囲への感謝を話します。

「きょうの試合を作り上げたのは両チーム。ワイルドナイツに敬意を表しながら、喜びたいと思います。自分の人生でトロフィーを掲げるシーンは、横で見ていることばかりだったので、自分が掲げる立場になった(今日の)景色は想像も付かなかった。」と、今日の素晴らしい試合を振り返ってくれました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜びを語る立川 理道主将(Kubota)-Journal-ONE撮影

死力を尽くして胸を張る王者

敗れたワイルドナイツのロビー・ディーンズ(Robbie Deans)監督は、「(試合を)振り返りたくない。振り返らないといけないですか?」と会見場で笑いを誘った後、「今日は冷静さを失っていた。決してチームの選手は負け犬ではない。今までいろいろ達成してきたし、ここから学んで成長していくと思う。自分たちはまたここに戻ってきます。何人かの選手はワールドカップに出場するでしょう。こういった経験も生かしていけると思う」と、揺るぎない選手たちへの信頼と更なる飛躍を話します。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 3連覇を逃し試合を振り返るロビー・ディーンズ監督(Panasonic)-Journal-ONE撮影

「今日はミスが多かったし、勝ちに値しないプレーをしてしまった。スピアーズのプレッシャーは強かったが、焦りが焦りを生んだ自分たちに問題があった。ひとつのミスがまたミスを生んでしまう、負の連鎖の時間帯があった。」と、肩を落とし試合を振り返る坂手 淳史主将。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 3連覇を逃し試合を振り返る坂手惇史主将(Panasonic)-Journal-ONE撮影

「うちはみんなで繋いでいくいいラグビーをする。ただ今日は負けてしまいました。しかし、自信は失っていません。何か変えなければならないようなラグビーをするチームではない。」と胸を張り、「キャプテンとして成長できたし、チームもアップデートできた良い1年でした。今年も1年、ありがとうございました!」と爽やかに会見場を後にしていきました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 3連覇を逃し試合を振り返る坂手惇史主将(Panasonic)-Journal-ONE撮影

戦いのその先へ

「準決勝から厳しい試合が続き、本当に死に物狂いで戦いました。」と、晴れやかに話してくれたのは準決勝のサンゴリアス戦で先制のトライを挙げたスピアーズのPR紙森 陽太選手。

「素早い攻守の切り替えと連携を練習し続けた成果が出ました。バックスの動きがとても良く、自分たちも良い展開で攻守に臨むことが出来ました。」と、素敵な笑顔でチーム一丸となって掴んだ優勝への道のりを振り返ります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜びを語る紙森 陽太選手(Kubota)-Journal-ONE撮影

優勝セレモニー直後でリラックスしているマルコム・マークス(Malcolm Marx)選手は、来るべき “ラグビーワールドカップ2023” に向けて、「(南アフリカ代表)発表はまだされていないが、来るべき時に備えて先ずはブレイクしたい。」と話します。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 創部以来の初優勝を飾り喜びを語る南アフリカ代表のマルコム・マークス(Malcolm Marx)選手(Kubota)-Journal-ONE撮影

プレーオフ前の公開練習後、合宿前の1週間だけのショートブレイクで南アフリカに戻り、家族にエナジーを貰ったと話していたマークス選手。特に、昨秋に誕生した愛娘・Kenna(ケナ)ちゃんとの再会について話を聞くと、「彼女は僕にとって特別な存在。早く会って、素敵な彼女からまた力を貰うよ。」と、素敵なパパの笑顔を見せてくれました。

同じ南アフリカ代表での活躍が期待される、ルード・デヤハー(Lood de Jager)選手は、「セットピースで時間を掛けてゆっくりとプレーするヨーロッパスタイルと異なり、スピード感ある日本のアタッキングラグビーはとても勉強になった。」と、今シーズン日本でプレーした成果を教えてくれます。「(南アフリカ)代表の招集を前に、先ずは今日の試合からの回復とリラックスに時間を充てたい。」と、ワールドカップへの意気込みを話してくれました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイの決勝戦 日本での成果を語る南アフリカ代表のルード・デヤハー(Lood de Jager)選手(Panasonic)-Journal-ONE撮影

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