川口:「江戸時代には参拝客が禊を行ったので、“禊川” とも呼ばれていたのですよ。」と説明を受けた金倉川を渡ると、道の両側にはお洒落な旅館やお土産屋さんが立ち並ぶ場所に出て来ました! 足湯のある旅館や、『四国を元気に! プロジェクト』香川県編・第2章でレポートした “中野うどん学校” もある賑やかな広場のような参道です。
遠藤:「コロナ禍で、参拝される方が激減してしまいました。しかし、参拝客が戻って来られた時に喜んで頂けるように。とリニューアルをした施設が幾つもあるのです。」と、ピンチでも前向きに準備をしてきた門前町の皆さんの心意気を教えてくれた吉田さん。朝の早い時間帯にもかかわらず、多くの人たちで門前町が賑わっています。
庄村:いよいよ金刀比羅宮への参拝に向けて石段を登ります! レポート前に調べてはいたのですが、石段の数がスゴいですよね・・・ 「金刀比羅宮御本宮までの石段は785段、さらに奥社までは1,368段あります。私がご案内する大門までの365段はタクシーでも登ることができます。皆さんトップアスリートですから、全く問題ないと思いますよ(笑)。」と、吉田さんが元気に石段を登っていきます。これは臆していられません!
川口:石段に沿ってお店がずらっと並んでいるので、近くのお店をキョロキョロと眺めながら登っていくのが楽しいですね。名物の “灸まん” からお洒落なスイーツまで、お参りの帰りに何を食べようかなぁ・・・何て考えながら(笑)。
遠藤:転ばないように足元に注意しながら川口さんのように近くのお店を覗くのも良いですが、時折振り返って見て下さい。眼下に広がる門前町や遠くに見える山並みが綺麗ですよ!
庄村:365段! 大門前まで吉田さんのお話を聞きながら楽しく登り切ることができました! 「この大門は、テレビドラマ “水戸黄門” でお馴染みの水戸光圀の兄である讃岐国高松藩主 松平頼重が1654年頃に寄進したものなんですよ。」と説明する吉田さん。取材スタッフの皆さんは息切れしていますが、全く平気な顔で説明をしてくれました。本当にお元気な吉田さん、今日は本当に有り難うございました!
石段を登るたびに立ち止まる -大門から御本宮
庄村:さぁ御本宮へ向けて、大門を出発です。平坦な石畳が雰囲気抜群ですね。ここは “桜馬場”、道の両側にたくさんの桜が咲く春に来てみたい写真映えスポットです。
遠藤:431段目に差し掛かると、犬の像が見えてきました。“こんぴら狗(いぬ)” と呼ばれるかわいい銅像です。確か、下のお土産屋さんでもあちこちで犬に関わるグッズがたくさん売っていましたね。金刀比羅宮と犬に関係する面白いお話は、御本宮でのレポートで紹介しますのでもう少しお待ちください。
川口;少し開けた石畳の道に出てきました。ここは500段目。木馬舎の隣に、資生堂パーラー “カフェ&レストラン 神椿” があります。スイーツがとっても美味しそう! 素敵な景色を楽しみながら休憩できるカフェに、銀座資生堂パーラーのお料理も楽しめるレストラン。寄り道をしたいところですが、ぐっと堪えて御本宮を目指しましょう。
庄村:いよいよ到着したかな? と思ったら、ここは628段目の “旭社” です。御本宮と言われても納得の大きさは、高さ約18メートル! 40年もの歳月を掛けて1837年に竣工されたとのことだけあって、その重厚さに圧倒されます。
遠藤:石段を登るたび、あちこちで立ち止まってしまうスポットがたくさんあって楽しいですね。マップを片手に、様々な社殿や石柱、周りの景色を見渡していると時間が幾らあっても足りませんね(笑)。そろそろ、石段を登る脚にも乳酸が溜まってきました。