『香川県編』第3章から続く
スポーツと観光で地域を元気にする『四国を元気に! プロジェクト』。女子ソフトボールの国内トップリーグ(以下、JDリーグ)に所属する、四国・愛媛県松山市を本拠地とする伊予銀行ヴェールズ(以下、ヴェールズ)と、四国旅客鉄道株式会社(以下、JR四国)がタッグを組んだ地域活性化の取り組み。
女子旅レポーター、ヴェールズの川口 茉菜選手、庄村 瑠衣選手、遠藤 杏樺選手が、今度は香川県が誇る日本中から人々が集まる聖地をレポートします。『香川県編』第4章をお楽しみください。
“こんぴらさん” の玄関口 -土讃線琴平駅
川口:伊予銀行ヴェールズの三塁手、川口 茉菜です。いよいよ香川県の女子旅レポートも最後の章になりました。最後にご紹介するのは、香川県に来たなら絶対に訪れて欲しいスポットをご紹介します。
庄村:伊予銀行ヴェールズの外野手、庄村 瑠衣です。鹿児島県出身の私でも、子どもの頃から聞いたことのある “こんぴらさん”。どんな素敵な場所なのか確かめてみたかったので本当に楽しみです! 先ずは、日本全国から多くの人たちがやってくる “こんぴらさん” の玄関口・土讃線琴平駅からレポートを始めたいと思います。うわぁ、とっても大きくてレトロな駅舎ですね!
遠藤:伊予銀行ヴェールズの投手、遠藤 杏樺です。「琴平駅は、明治時代に讃岐鉄道という私鉄が設立したことでできたんですよ。」と教えてくれたのは、JR四国 琴平駅長の國安 上(のぼる)さんです。初めて駅長室に入れていただきましたが、壁に掛っている歴代駅長の木札がスゴい数です。歴史を感じますね。
近代化文化遺産の駅舎を見学
川口:「讃岐鉄道を敷いたのは廻船問屋さんです。多度津港から金刀比羅宮への参拝に訪れる全国から来たお客様を輸送するため、丸亀から琴平までを結ぶ鉄道を開業させたのです。」と、國安さんのお話に『四国を元気に! プロジェクト』香川県編・第3章でレポートした、丸亀城から見た港の光景を思い出しました。江戸時代から日本中の人々が “こんぴらさん” を参拝するために、丸亀港に集まって鉄道を使ってここまで来ていたのですね。
庄村:1923年に建てられ、1936年に今の駅舎に修繕されたというJR土讃線琴平駅。「2009年に “近代化文化遺産” に認定されて、2012年には洋風建築の歴史ある駅舎として国の “登録有形文化財” に登録されたのですよ。」と、國安さん。創設当時と変わらず日本全国から参拝客が集まる土讃線琴平駅には、東京から土・日祝に高松から延長運転する寝台特急 “サンライズ瀬戸” や、山陽新幹線に接続して瀬戸大橋線を渡る特急 “南風”、高松から高知県の中村まで伸びる特急 “しまんと” などが発着。明治時代の船に変わり、鉄道で日本中を繋いで参拝客を迎え入れているのですね。
遠藤:ホームや改札口も、昔を題材にした映画やドラマのロケ地みたいな雰囲気のあるレトロな設えです。取材中、投稿してくる高校生の皆さんがたくさん列車から降りてきました! 参拝客ばかりが使う鉄道だと思っていましたが、こうして町の皆さんの生活にも欠かせない駅として活躍しているのですね。最後はやさしく説明してくれた國安駅長を囲んで、レトロなJR琴平駅をバックに記念撮影! 私たちも國安さんに負けないよう、試合に足を運んでくれるたくさんの観客の皆さんを笑顔でお迎えできるよう頑張ります。
楽しみながら歩いて登って! -門前町から大門
庄村:「ようこそ金刀比羅宮門前町の琴平町へ! ここからは門前町のオススメをご案内していきます。」と、JR琴平駅まで出迎えてくれたのは琴平町観光協会の副会長、吉田 親司さんです。早速、吉田さんの後ろを歩いて行きますと大きな石造りの鳥居をくぐりました。「ここは、様々な地域と金刀比羅宮を結ぶ参詣道 “金比羅街道” です。大門までずらりと旅館やお食事処、お土産屋さんが続いていくのです。」と教えてくれました。