アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

Journal-ONE | セイコーゴールデングランプリには日本勢も豪華な顔ぶれが揃った。写真左から順に、佐藤拳太郎、橋岡優輝、村竹ラシッド、北口榛花、栁田大輝、サニブラウンアブデルハキーム、坂井隆一郎、田中希実
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全15種目のうち、6種目で今季日本最高が誕生し、5種目で日本勢が優勝を果たしているが、最も高い注目を集めたのは、ブダペスト世界選手権メダリストが揃った女子やり投。そのなかでも北口榛花のパフォーマンスだった。

蘇州DL後、”水戸招待”(茨城/5月5日、61m83で優勝)を挟んで大会に臨んでいた北口は、1・2回目で60m台を投げて2番手で前半を折り返すと、いったん3位に後退する場面もあったなか、5回目に62m02で再び2位に浮上。

Journal-ONE | 女子やり投の北口は今季全勝しつつ調子を上げている(写真は国内初戦となった水戸招待)

女子やり投の北口は今季全勝しつつ調子を上げている(写真は国内初戦となった水戸招待)-児玉育美撮影

最終投てきでは、観客を大きくどよめかせる放物線を繰りだし、シーズンベストの63m45で逆転優勝を果たした。これで、今季全戦全勝だけでなく、昨年7月から続いている出場大会での連勝を「10」に。圧巻の強さを印象づける形となった。

男子400mハードル豊田兼は今季世界7位

“セイコーゴールデングランプリ”のトラック種目で会場を大きく沸かせたのは、男子400mハードル。”静岡国際””木南記念”と48秒台が続出する活況のなか、五輪参加標準記録突破者3名を含む上位選手が、ずらりと顔を揃えての勝負が実現した。

“静岡国際”で参加標準記録を突破した筒江や、”静岡国際””木南記念”で48秒台の自己新を連発している出口晴翔といった面々を抑えてレースを制したのは豊田兼。

Journal-ONE | セイコーゴールデングランプリ男子400mハードルでは、豊田兼(8レーン)が48秒36の好タイムをマーク(筒江=木南で標準突破=は5レーン、出口は3レーン)

男子400mハードルでは、豊田兼(8レーン)が48秒36の好タイムをマーク(筒江=木南で標準突破=は5レーン、出口は3レーン)-児玉育美撮影

中盤から徐々にリードを奪うと、終盤で他選手を突き放す走りでフィニッシュし、昨年の秋にマークした自己記録48秒47を更新する、日本歴代5位となる48秒36での優勝を果たした。この記録は、今季世界7位となる好タイム。父の母国であるフランスでのオリンピック出場に向けて、弾みをつける形となった。

Journal-ONE | セイコーゴールデングランプリ男子400mハードルでは、豊田兼(8レーン)が48秒36の好タイムをマーク

男子400mハードルでは、豊田兼(8レーン)が48秒36の好タイムをマーク-児玉育美撮影

男子100mの栁田大輝、サニブラウンや坂井隆一郎に勝利

男子100mはブダペスト世界選手権6位の成績から、今季は参加標準記録(10秒00)を突破した時点で、五輪代表に即時内定する状態となっているサニブラウン アブデルハキームがエントリー。

3月の段階で今季日本リスト1位となる10秒02をマークしているサニブラウンと、4月の初戦で同タイムを記録した栁田大輝、そして昨年の日本選手権でこの2人を抑えて優勝している坂井隆一郎の対決に注目が集まった。

予選ではサニブラウン(10秒07)と坂井(10秒10)が好タイムをマークしたが、決勝では、その2選手が揃って脚にケイレンを起こすアクシデント。予選での課題を修正して混戦を抜けだした栁田が10秒21で先着して、セイコーゴールデングランプリ初優勝を果たした。

Journal-ONE | 好調の栁田大輝(右)がセイコーゴールデングランプリ男子100mで初優勝

好調の栁田大輝(右)が男子100mで初優勝-児玉育美撮影

このほかでは、男子400mでは世界リレーで好走した日本記録保持者(44秒77)の佐藤拳太郎が、45秒21の今季日本最高で快勝。男子110mハードルでは、泉谷駿介との「同門日本記録保持者対決」の実現は持ち越されたものの、泉谷とともに13秒04の日本記録を保持する村竹ラシッドが、向かい風(0.6m)のなか序盤でミスが出たにもかかわらず、五輪参加標準記録(13秒27)を上回る13秒22で圧勝した。また、男子200mでは”静岡国際”で20秒26の今季日本最高をマークして優勝した鵜澤飛羽が、20秒40で制している。

Journal-ONE | セイコーゴールデングランプリ男子400mは佐藤拳太郎(左から3人目)が今季日本最高で制した

男子400mは佐藤拳太郎(左から3人目)が今季日本最高で制した-児玉育美撮影

セイコーゴールデングランプリ以降は、海外転戦に身を置く者、国内でじっくりトレーニングを積む者、国内大会で調子をつくっていく者など、それぞれの戦略でパリ五輪を見据えながら、選考競技会となる6月の日本選手権に向かっていく。

決戦の場となる第108回の”日本選手権”は6月27~30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで開催。パリ五輪日本代表は、この大会の結果で、大半が確定することになる。

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