四国を元気に!プロジェクト しまなみ絶景サイクリング

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Journal-ONE | パリパラ応援企画 車いすラグビークラブチームのFukuoka DANDELIONの練習を独占取材-Journal-ONE撮影
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「振り返ればあっという間でしたが、こうして見ると感慨深いですね」と、この日集まった多くのメンバーやスタッフを見ながら話し始めたのは、代表を務める#4 堀 貴志選手(Class2.0)です。

Journal-ONE | パリパラ応援企画 車いすラグビークラブチームのFukuoka DANDELIONの練習で笑顔の堀 貴志選手-Journal-ONE撮影

Fukuoka DANDELION代表の堀 貴志選手-Journal-ONE撮影

チーム創設メンバーの堀選手は、福岡県議(現在)である坪田 晋さんと立ち上げメンバー。それまでは月一回沖縄のチームに合流し、練習に汗を流していたとのこと。

「地元の九州・福岡にチームを作り、移動は楽になったのですが・・・当時は全くの素人が数人集まり、試合などとてもできる状態では無かったのです」と、懐かしそうに当時のことを教えてくれました。

2018年に日本選手権初出場を果たして以降着実に実力を付け、今では優勝を争うチームとして知られているFukuoka DANDELIONですが、「とは言え、前回の日本選手権では、力強いハイポインターにやられてしまいましたので、それを課題に戦術や意識の統一に取り組んでいます」と更なる進化を目指します。

Journal-ONE | パリパラ応援企画 車いすラグビークラブチームのFukuoka DANDELIONの練習で笑顔の堀 貴志選手-Journal-ONE撮影

厳しくも楽しい練習で日本一を目指す堀 貴志選手-Journal-ONE撮影

「僕たちはめざましい動きができるハイポインターがいないチーム。それでもいかに勝っていけるか。メンバーはみんな性格が良くて、家族みたいな一体感があります。声も出て元気ですが、勢いを失ったときに直ぐ切り替えられるかが大きな試合では必要なのです」と、モメンタムを取り戻す馬力が必要と教えてくれた堀選手。

Journal-ONE | パリパラ応援企画 車いすラグビークラブチームのFukuoka DANDELIONの練習でボールを持ち込む堀 貴志選手-Journal-ONE撮影

日本代表選手にも負けないアジリティの堀 貴志選手-Journal-ONE撮影

「草場(龍治選手)や安藤(夏輝)選手など、若い選手が育ってきて、私は徐々にマネジメントにシフトしていってはいまずが、まだまだプレーヤーとして結果を残し続けたいです。(アスリート雇用の堀選手は)活躍しないと、会社の仕事をしろと言われてしまいますからね(笑)」と、若い選手にまだまだ負けない闘争心も見せてくれました。

チーム共に成長するベテラン

創設当時を知る選手がもう一人、練習に参加していました。#6 工棟 透選手(Class1.0+)です。山口県防府市で消防士をしていた工棟選手は、ケガで現場を離れることになった当時を振り返ります。

Journal-ONE | パリパラ応援企画 車いすラグビークラブチームのFukuoka DANDELIONの練習でディフェンスする工棟透選手-Journal-ONE撮影

映画”マーダーボール”で競技に導かれた工棟透選手-Journal-ONE撮影

「山口県は当時、まだ障がい者スポーツが発展していなくて、指導者もいない状況だったのです。入院していたときに “マーダーボール” という映画を観たシーンが頭の片隅にあって、退院後に大阪にチームがあると聞き、知り合いの伝手を頼りに見学に行ったのです」と、車いすラグビーを知ったきっかけを教えてくれました。

当時、日本代表選手二人を擁していた大阪のチーム。その動きを見てプレーを即決した工棟選手は、「2年間は毎週末、大阪へ新幹線で通い車いすラグビーに没頭する生活を続けました。その後、堀たちが福岡にチームを作ると聞いて合流。でも、最初は試合もできず、ルールを勉強したりしていたのです(笑)」と創設時の苦労を話します。

Journal-ONE | パリパラ応援企画 車いすラグビークラブチームのFukuoka DANDELIONの練習で笑顔の工棟透選手-Journal-ONE撮影

創設時の苦労を笑顔で振り返る工棟透選手-Journal-ONE撮影

「徐々に試合に出場出来るようになり、乗松君が合流してくれて、若い人がどんどん入り、代表候補にもなって・・・」と感慨深そうに話す工棟選手ですが、自身も日々成長しているとのこと。

「いつまでたっても新しい発見ばかりなのです。相手のラインを制するラインを投入したり、そういった攻め方があるのか!と感心したり。そうしているうちに、草場選手はパリパラ代表になるところまで来ているし。その瞬間その瞬間は一生懸命やってきましたが、振り返るとダンデは特徴あるチームとしてしっかり成長してきたなと思います」

Journal-ONE | パリパラ応援企画 車いすラグビークラブチームのFukuoka DANDELIONの練習で笑顔の工棟透選手-Journal-ONE撮影

若い選手にも笑顔で話しかける工棟透選手-Journal-ONE撮影

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