ワンチャンスを作ろうと、タカギも反撃に映る。2回裏には失策で出塁した佐藤 果歩選手が二盗を決めて得点圏に走者を進めるが、この日の ”推しのソ” 田畑投手は全くぶれない。0 – 3と不利なカウントでもストライクゾーンで勝負してピンチを断ち切った。
4回裏、タカギは先頭の3番・兼平 真咲選手がチーム2本目となる左前安打で出塁。左邪飛で果敢にセカンドベースを陥れるなど東海理化守備陣にプレシャーを与えるが、打たせて取る “推しのソ” 田畑投手の内野ゴロを内野陣が丁寧にさばいていく。
伝統の守備力で流れに抗うも
守備の堅さでいえば、タカギも負けていない。犠打を決めさせない猛烈なチャージや、難しいバウンドを丁寧に合わせ、華麗なダブルプレーを成立させる “推しのソ” 細野 摩な選手、山根 悠夏選手の二遊間コンビ。
スタンドを沸かせ、軽快にベンチに戻る選手たちが流れを変えようと “推しのソ” 田畑投手に襲いかかるが、毎イニングベンチに戻るたびに対話を重ねる元川 環捕手との阿吽の呼吸は精度を高めていく。
最終回、タカギは佐藤選手の左前安打から、代打・土井 彩香選手の打球を巡る判定で長い中断となるも集中力は切らさず。田畑投手を中心とした内外野の守り切るソフトボールで完封勝ち。
「今日は観に来てくれた両親の前で、勝てて良かったです」と素敵な笑顔でMWPに選ばれた田畑投手が話すと、初の連勝を果たしたチームメイトも満面の笑みで拍手を送る。
ピンクリボンの啓蒙に見応えある試合を演出した、田畑ー元川のバッテリーを労った中谷 隆之部長のピンクの装いと両選手の笑顔がチーム最多タイ6勝目を挙げた東海理化のさらなる躍進を予感させていた。