女子ソフトボール 元日本代表監督の宇津木妙子さんが岐阜県飛騨市神岡町で速射ノック-Journal-ONE撮影
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参加者の心がひとつに!メインイベント・速射ノック

マラソンソフトボールで疲れ果てた選手の皆さん…と思ったら、嬉しそうにサードのポジションに一列に並びます。これから始まる “世界有数のイベント” を心待ちにしているようです。

これから始まる世界有数のイベントとは? そうです!宇津木 妙子・元日本代表監督の代名詞とも言える超高速 “連射ノック” を受けることができる貴重な体験です。Journal-ONE編集部は、昨年行われた “日米対抗ソフトボール2022” にて、宇津木さんがアメリカ代表のヘザー・ター(Heather TARR)ヘッドコーチと正三塁手のベイリー・クリングラー(Baylee KLINGLER)選手に即興で披露した “連射ノック” を偶然撮影していました。リンクをクリックしていただければ、その速さを体感していただけると思いますが、監督時代さながらの “あのノック” を果たして神岡町の皆さんは笑顔で受けきれるのか… 心配と好奇心が入り交じる中でいよいよ “連射ノックin神岡” が始まりました。女子ソフトボール 元日本代表監督の宇津木妙子さんが訪れた岐阜県飛騨市神岡町でマラソンソフトボールと連射ノックに参加する地元の皆さん-Journal-ONE撮影

やはり直接受けると、次々に繰り出すノックの速さと、その打球の激しさに、参加した皆さんの守備位置が徐々に下がっていきます。それを見た宇津木さんが即座に、「下がらない!前で!前で!」と選手たちを鼓舞しながらも連射ノックのスピードは収まる気配が見られません。

途中で気付いたのですが、宇津木さんはノックを受ける選手の力量を瞬時に判断して、打球の強弱やバウンド、コースのバリエーションを変えています!経験者には難しい打球を、そうでない選手には取りやすいノックすることで、全員がギリギリ頑張れば捕ることのできるノックになるのです。これにより、5周、6週とノックを受ける回数が増えるにつれ、選手たちも「お願いします!」「ナイスキャッチ!」と元気な声がリズム良く出てくるようになりました。女子ソフトボール 元日本代表監督の宇津木妙子さんが訪れた岐阜県飛騨市神岡町でマラソンソフトボールと連射ノックに参加する地元の皆さん-Journal-ONE撮影

ノックの本数が300本を超えた辺りで、「ラスト1球、しっかり捕れた人から上がり!」とフィナーレを告げる宇津木さんからの声がかかると、選手たちの声出しも熱を帯びてきました。いつまでも捕れない選手(盛り上げるために宇津木さんがわざと難しい打球を打っているのですが…)を、取り終えた選手たちが「頑張れ!」「惜しい!もう少し。」と応援します。この声援に応えようと、声を出し精一杯に身体を捻りグローブを出す選手の顔は汗まみれですが、とても充実した笑顔です。女子ソフトボール 元日本代表監督の宇津木妙子さんが岐阜県飛騨市神岡町で速射ノック-Journal-ONE撮影

「(監督時代は)3時間位は平気でノックしていたので、これくらいはまだまだ。午前中に訪問した富山県滑川(なめりがわ)では500本は打ちましたよ。」と、球のような汗をかきながらも涼しい表情で答える宇津木さんの無尽蔵の体力にはただ驚くばかりです。

「ソフトボール大好き!」のかけ声と共に

マラソンソフトボール、あそボール、そして連射ノックと、盛りだくさんのメニューを怪我無く終えた “宇津木妙子杯マラソンソフトボール大会”。来年の再会を願い、「ソフトボール大好き!」のかけ声と共に充実感に溢れた笑顔を見せる皆さんが夕日に映える記念撮影。素晴らしいエンディングとなりました。女子ソフトボール 元日本代表監督の宇津木妙子さんが訪れた岐阜県飛騨市神岡町でマラソンソフトボールと連射ノックに参加する地元の皆さん-Journal-ONE撮影

日本ソフトボール協会や世界野球ソフトボール連盟の行事や大会で世界中を飛び回る合間を縫って、JDリーグや大学の試合にも顔を出す超多忙な宇津木さんは、こういった地域交流にも同じぐらい注力しているため、ほぼ1年中、どこかでソフトボールに携わっています。

「もっともっと、日本全国の皆さんと一緒にソフトボールがしたいのですけどね。」と話す宇津木さんに、これから出会うであろうソフトボールを愛する人たちへのメッセージを聞くと、“努力は裏切らない” という言葉を書いてくれました。女子ソフトボール 元日本代表監督の宇津木妙子さんが岐阜県飛騨市神岡町で速射ノック-Journal-ONE撮影

「私はソフトボールを続けてきて、一番にはなれませんでした(オリンピックで金メダルを獲得することができなかった)。けれども、毎日毎日一番になりたい、一番になると努力を続けてきたことで、本当に色々なものを得ることが出来ました。今日のこの出会いもそのひとつです。」と、ご自身の経験を話す宇津木さん。女子ソフトボール 元日本代表監督の宇津木妙子さんが岐阜県飛騨市神岡町で速射ノック-Journal-ONE撮影

「ソフトボールで無くても良い。スポーツで無くても良いのです。何か自分の好きなことを日々努力することで、素晴らしいものを得ることができるはずです。何でも良いから、一生懸命努力して人生で素晴らしい何かを得て欲しいですね。」と、言葉に込められた大きな想いを付け加えてくれました。

ソフトボールはこれからが熱い!

夏の盛りも過ぎると、いよいよ “スポーツの秋” が到来。女子ソフトボールも多分に漏れず熱い戦いが日本全国で繰り広げられます。

世界最高峰の国内女子トップリーグであるJDリーグは、9月1日(金)に岐阜県大垣市でレギュラーシーズン後期が開幕!10月いっぱいまで、全国各地でプレーオフ、ダイヤモンドシリーズ進出に向けた熱戦が繰り広げられます。9月9日(土)の札幌市円山球場で行われる試合後には、今回ご紹介した宇津木さんの連射ノックを体験できるイベントもあります。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 予備節 トヨタレッドテリアーズ 好救援で13勝目を挙げた後藤希友投手-Journal-ONE撮影

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