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沖縄 観光| ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森 米・大リーグ ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手や2023WBC日本代表監督の栗山英樹さんも訪れた-Journal-ONE撮影
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沖縄の世界自然遺産

日本の人気観光地として知られる沖縄県のイメージといえば、青く澄んだ海でのアクティビティや琉球グルメですが、国内希少野生動植物種である “ヤンバルクイナ” “ノグチゲラ” “ケナガネズミ” などが生息する世界視線遺産の沖縄東北部(奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島)もオススメです。沖縄 観光| ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森 米・大リーグ ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手や2023WBC日本代表監督の栗山英樹さんも訪れた-Journal-ONE撮影

2023年11月、世界自然遺産 “やんばる” の体験による究極の解放感 “Power Vacance!!” をコンセプトにしたユニバーサルスタジオジャパンに匹敵する規模の新テーマパークが開業されると発表されました。2025年に開業するテーマパーク “JUNGLIA” がある今帰仁村(なきじんそん)は世界自然遺産のエリアから離れていますが、今回ご紹介するスポットは世界自然遺産エリアの沖縄本島最北端の国頭村(くにがみそん)。関東では東京都八王子市(186.4、56万人)、関西では滋賀県彦根市(196.9、11万人)に近い194.80㎢の村域は約84%が亜熱帯照葉樹林で覆われ、人口4千人余りの自然豊かな村にここでしか出来ない特別な体験が待っているのです。

大谷翔平選手も見学!

米大リーグ・ロサンゼルス ドジャースに、プロスポーツ史上最高額の契約金10年総額7億ドル(日本円で1,015億円)で移籍を発表した大谷 翔平選手も訪れている施設の名は、“ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森”。

日本ハムファイターズ2軍キャンプに参加するため国頭村を訪れた際、休みの日にクイナの森を見学していたのです。施設入口の掲示板には、当時の初々しい大谷選手が映った写真も飾られていますので、コチラをみるだけでもレア体験かもしれません。沖縄 観光| ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森 米・大リーグ ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手や2023WBC日本代表監督の栗山英樹さんも訪れた-Journal-ONE撮影

因みに、その大谷 翔平選手を擁して “2023 WORLD BASEBALL CLASSIC” で日本に14年ぶりの金メダルをもたらした栗山 英樹監督も2015年の秋季キャンプで国頭村を訪れた際にもクイナの森を見学したのです!

クイナの森は、ヤンバルクイナの生態や環境の状態がわかる資料ブースや、施設内に実際に生息する環境を再現した観察ブースがあります。観測ブースでは、実際では目にすることさえ難しいヤンバルクイナが目の前で可愛らしい仕草で私たちを迎えてくれるのです。沖縄 観光| ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森 米・大リーグ ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手や2023WBC日本代表監督の栗山英樹さんも訪れた-Journal-ONE撮影

ヤンバルクイナってどんな鳥?

絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)に基づき、国内に生息・生育する絶滅のおそれのある野生生物のうち、人為の影響により存続に支障を来す事情が生じていると判断される種(または亜種・変種)を “国内希少野生動植物種” に指定しています。令和5年1月現在、国内希少野生動植物種は442種で鳥類は45種となります。

なかでもヤンバルクイナは、世界でも沖縄本島北部にしか生息しない本当に珍しい鳥で、国の天然記念物にも指定されています。環境に適合するため羽は退化し、ほぼ飛ぶことができませんが、走力と跳躍力に優れており、係員の方が「(ジャマイカのウサイン・)ボルト選手くらいの速さで走るんですよ。」と説明してくれました。沖縄 観光| ヤンバルクイナ生態展示学習施設 クイナの森 米・大リーグ ロサンゼルスドジャースの大谷翔平選手や2023WBC日本代表監督の栗山英樹さんも訪れた-Journal-ONE撮影

「ヤンバルクイナはとても頭が良い鳥。鏡に映った自分の姿や人間の顔を認識すると言われています。」と、案内員さんの丁寧で面白い説明を受けているとチャイムが鳴りました。

勢いよくガラス張りの私たちに向かってきたのはヤンバルクイナの “ヒッター君”!毎日一定の時間になるとチャイムが鳴ってエサが落ちてくることを知っているのです。凄い勢いでエサを啄んでいます(笑)。

エサを食べ終わると、水浴びをしたり、地中にいる虫を探しては食べたりと何とも愛嬌のある姿に見学者は「かわいい~。」とカメラのシャッターを切りまくっていました。

天敵・マングースから守る取り組み

ヤンバルクイナが絶滅の危機に陥ったのは、かつて沖縄観光の定番でもあった “ベビ(ハブ)とマングースの戦い” にヒントが。

沖縄の皆さんの脅威である猛毒を持つハブ。かつては年間500人以上の方がハブに咬まれる被害に遭っていたほどのハブを退治するためにバングラデシュから移入されたのが、マングース(フイリマングース)だったのです。1910(明治43)年に那覇市周辺に十数頭が放されたマングースは、2003年の調査結果では沖縄島に約3万頭に増え、2005年度に外来生物法にもとづく特定外来生物に指定されました。

もともとマングースのような肉食のほ乳類がいなかったやんばるの生きものたちは、マングースのような肉食動物から身を守ることができずにその数をどんどん減らし、ヤンバルクイナも2005年時点で約720羽に減少してしまったのです。

2000(平成12)年度から沖縄県が、2001(平成13)年度から環境省がマングースの防除事業を開始し、2005(平成17)年度には、“特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)” に基づきマングースが特定外来生物に指定されたことを受け、環境省と沖縄県が連携して防除事業を実施。そしてようやく2022(令和4)年にやんばるの森でマングースを見ることが無くなったのです。

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