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“天空の城 野津田” 大幅に改善された帰路のアクセス

“野津田” へのアクセスは試合後、つまり「帰り」がより難しい。昨季はバス待ちの大行列が発生した試合が何度もあり、例えば2023年ホーム最終戦のツエーゲン金沢戦は、試合終了1時間以上が経過しても “鶴川駅”、”多摩センター駅” 行のバスは行列が残っていた。緑豊かな町田GIONスタジアム バックスタンドの裏は林-Journal-ONE町田GIONスタジアム裏の林-小野寺 俊明撮影

ただし、今季はそこも大幅に改善が図られている。2024シーズンの “帰りのシャトルバス” は “南町田グランベリーパーク駅” 行きが試合終了30分後、”町田駅”、”多摩センター駅” が試合終了1時間後、”淵野辺駅” が試合終了1時間半後、”鶴川駅” が試合終了2時間半後となっている。

そのため、「選手を見送ってからスタジアムを出たい。」というような熱心なアウェイサポには、なおさら淵野辺駅利用はおすすめだ。

昨季は “鶴川駅行の有料直行バス” が積み残しのあるケースを除き、試合終了1時間後で終わりになっていた。しかし、今季は「2時間半後」まで運行される。19:00キックオフの試合ならば、23:30頃までバスがあるということだ。入場者数が1万人を超えるような試合になると、どうしても待ちの時間は発生するが、バス難民は発生しないだろう。

仲間が3~4人と揃う、もしくは大きな荷物がある場合、特に往路ならばタクシー利用もアリだ。ただ、鶴川駅前はタクシーの台数が少なく、”町田駅” からは市街地の渋滞がある。

「掛け持ち取材/時間ギリギリ」の状況でタクシーを何度か利用した私の経験をもとに案内をするなら、タクシー利用に限ればJR “淵野辺駅”、小田急・京王 “永山駅” の利用がオススメで、料金もそれぞれ3,000円弱で済んだ。少し距離はある(4,000円ほどかかる)ものの、京王 “聖蹟桜ヶ丘駅” 発のルートも悪くない。聖蹟桜ヶ丘ルートでタクシーを使うと、味の素スタジアムから野津田まで1時間で移動ができる。町田GIONスタジアムからの帰路に穴場 淵野辺駅-Journal-ONE淵野辺駅周辺-小野寺 俊明撮影

路線バスについては野津田公園周辺に “野津田公園”、”サンシティ町田”、”湯船” などのバス停がある。ここから “町田駅”、”鶴川駅”、”淵野辺駅”、”多摩センター駅”、”永山駅”、”聖蹟桜ヶ丘駅” などの東西南北に向かう便が出ている。ただし、土・日・祝日の夜は終バスが早い。

タクシーを呼べるほど潤沢な取材経費がないフリーランスのライターは、”野津田” のナイトマッチが鬼門だった。試合終了後の会見や囲み取材を済ませて、1時間強が経過してからスタジアムを出る。東京方面へ帰るなら “湯船” バス停まで15分ほど歩き、22:30発の “鶴川駅” 行の路線バスに乗るしか選択肢がなかった。

“鶴川駅” 行のシャトルバスの運行時間延長は、サポーターはもちろん「試合終了後に記者室で急いで記事を書き、東京方面へ帰宅する。」メディアにとっても素晴らしい福音だ。

立派なスタジアムを持つビッグクラブのサポーターから見れば、物足りない部分はあるだろう。しかし、このクラブは地道に手を打ち、オフピッチでも着実に成長している。ぜひ、スタジアムに足を運んで、東京なのに自然豊かな「天空の城」を堪能してほしい。自然豊かな町田GIONNスタジアムへ向かう野津田車庫バス停からの道のり-Journal-ONEスタジアムのメインスタンド側から野津田車庫バス停方向へ出る「裏道ルート」小野寺 俊明撮影

■記者プロフィール
大島 和人
1976年に神奈川で出生し、育ちは埼玉。本籍地は和歌山で、現在は東京都北区に在住する。2010年からライター活動を開始し、全国津々浦々に足を運んでいる。
主な取材対象はバスケットボール、サッカーだが、野球やラグビーも守備範囲。取材の疲れをスポーツ観戦でいやす重度の観戦中毒でもある。
軽度の「乗り物好き」でもあり、お気に入りの路線バスは奈良交通「八木新宮線」、沖縄バス「名護東線」と今はなき宗谷バス「天北宗谷岬線」など。
アクセス
町田GIONスタジアム
  • 小田急小田原線鶴川駅-神奈中バス-野津田車庫停留所-徒歩15分
  • JR横浜線・小田急小田原線町田駅-神奈中バス-野津田車庫停留所-徒歩15分
  • 京王電鉄・小田急電鉄・多摩都市モノレール多摩センター駅-神奈中バス-サンシティ町田停留所-徒歩5分
  • 詳しくは記事を参照
取材・文:
大島 和人( 日本 )
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