浦安DRのSO (スタンドオフ)田村 煕選手のハイパントキックを、「太陽光が目に入ってしまい、ボールを取りこぼした」とGR東葛のウェイン・ピヴァック ヘッドコーチが試合後に悔やんだこぼれ球。これをダイレクトでキャッチしたのは、浦安DRのFB(フルバック)Israel Folau(イズラエル ・フォラウ)選手でした。
敵陣22mラインから右サイドを独走したフォラウ選手が独走でトライし、幸先良く浦安DRが5点を先制。早速のトライシーンに東北のファンから大きな歓声が沸き起こりました。
しかし7分、GR東葛も直ぐさま反撃に出ます。浦安DRのペナルティからキックを選択したGR東葛は、FBの金井 大雪選手がしっかりとPG(ペナルティゴール)を成功させて5-3と詰め寄ります。
さらに15分、GR東葛は敵陣10m付近のモールから綺麗にボールを回すと、最後はフォローに入っていたHO(フッカー)のAsh Dixon(アッシュ・ディクソン)選手が右隅に飛び込んでトライ!金井選手のGも決まって5-10と試合をひっくり返しました。
勢いに乗るGR東葛は、再び19分に敵陣10m付近のモールからボールを展開すると、キックで敵陣ゴール前までボールを運んで浦安DRにプレッシャーをかけていきます。すると、ゴールポスト前から出したボールを今度は、ラグビーW杯2023で大活躍を見せてくれたキャプテン・レメキ ロマノラヴァ選手が左隅に飛びこんで追加点。5-15と中盤で浦安DRを引き離しにかかります。
点差を詰めたい浦安DRは、自陣10m付近からフォラウ選手が華麗なステップでGR東葛のディフェンス陣をかき回すと、スタンドからは「うおー!」という歓声が上がります。
モメンタムをつかんだ浦安DRは27分、敵陣ゴール5mからのラインアウトをキープすると、強力フォワード陣がモールで一気に押し込んで最後はFL(フランカー)のBrody Macaskill選手(ブロディ ・マカスケル)が押し込んでトライ。田村選手のGも決まって12 -15と追いすがりました。
熾烈な点の取り合いに沸くスタジアム
31分にGR東葛のSOのTiaan Swanepoel選手(ティアン ・スワネポール)がPGを決めれば、浦安DRも、40分に田村選手がPGを決める一進一退の攻防。
すると、前半終了間際の39分、自陣中央からボールを展開した浦安DRは、FBのフォラウ選手がまたもや独走!と思われましたが、しっかりとディフェンスを引き寄せてラストパスをCTB(センター)のShane Gates選手(シェーン ・ゲイツ)に送ってトライ。田村選手のGも決まり22-18!遂に浦安DRが再逆転して前半を折り返します。
激しい点の取り合いでスタジアムが沸く中、ハーフタイムではDRCの華麗でダイナミックなパフォーマンスがさらに雰囲気を盛り上げます。先ほど、ウェルカムゲートでファンを迎えていたMINORIさんも笑顔いっぱい。ファンたちの声援に手を振って応えていました。
後半に入ると試合はさらに白熱していきます。4分には再びスワネポール選手がPG決めてGR東葛が1点差に詰め寄れば、10分には田村選手もPGを決めてまた点差を広げる。小刻みなキックによる点の取り合いは25-21。後半は浦安DRがGR東葛の勢いを抑え、ゲームをコントロールし始めたかに思われました。
しかし後半15分、GR東葛は左サイドのスペースに出したキックパスを、WTB(ウイング)の児玉 健太郎選手が飛び込んでこのボールを抑えてトライ!スワネポール選手のGも決まり、25-28とまたもや試合をひっくり返しました!
その後、フィールド中央付近で激しい攻防を繰り広げる両チーム。それぞれのファンがチャンスでコールを送りますが、膠着状態が続きます。