［ラグビー］浦安D-Rocks vs GR東葛の首位攻防に杜の都が沸いた！-リーグワンD2の熱戦

ラグビーリーグワン | D2最終節浦安DRvsGR東葛の一戦に6千人以上が集まる-Journal-ONE撮影

一進一退の攻防を見せる浦安DRとGR東葛の選手たち-Journal-ONE撮影

すると後半27分、ついに浦安DRが敵ゴール2mでペナルティを得ると、田村選手がしっかりとPGを決めて遂に28-28の同点！試合の行方は、後半10分余りの勝負となりました。

先にチャンスを掴んだのは浦安DR。後半37分に敵陣中央に少し入ったところでペナルティを得ると、この日キック好調の田村選手にPGを託します。かなりの距離を残す中、田村選手が放ったボールは･･･ゴール中央ギリギリの高さで越えていきました！遂に、浦安DRが31-28と勝ち越しに成功します。

キック合戦を制した浦安DRのSO田村煕選手-Journal-ONE撮影

残り3分、ワントライで逆転となる僅差に、GR東葛が最後の力を振り絞って逆転勝利を目指します。しかし、浦安DRは途中交代のLarry Sulunga選手（ラリー・スルンガ）の攻撃的なディフェンスでラインアウトを奪うと、最後はサイドラインに大きく蹴り込んでノーサイド。

開幕初戦に敗れたGR東葛を下したD-Rocksが首位でリーグ戦を終了。順位決定戦を2試合ともホームで行える権利を得て仙台のファンから大きな歓声を受けていました。

接戦を制した浦安DRはノーサイドで健闘を称え合う-Journal-ONE撮影

D1を知る男の視線の先は -浦安DR 石田楽人選手

「勝てたことが一番嬉しいです。（GR東葛は）前半に勢いがあるチームなので、乗ってくるとフィジカルの強さを活かしてプレッシャーも強くなってくる。その対策として、最初の10分をフィジカルバトルで負けないように心掛けて臨みました」と試合を振り返ったのは、昨年までGR東葛に在籍していた石田楽人選手です。

今期からD1への昇格を目指す浦安DRに加入した石田選手は、「D1のチームはどの相手でもいいスクラムを組んできますし、どの時間帯でもプレッシャーを掛けてきます。それに対応すべく、コーチと話しをして練習でもかなりキツい状況を想定して取り組んできました。その成果はシーズン通して出ていると思います」と、D1昇格に向けて手応えを感じている石田選手。

浦安DRのPR 石田楽人選手が入替戦の抱負を語る-Journal-ONE撮影

一方、「ここで終わりじゃない。NEC、織機とは（順位決定戦）もう一度対戦するので、そこで自分たちのやりたいラグビーで良い試合ができれば入替戦に勢いもつくでしょう。入替戦での相手の強度は、普段よりも20％も30％もあがってきます。それも頭に入れて、練習で準備していきたいです」と、しっかりと先を見据えた意気込みを話してくれました。

GR東葛の攻撃に備える石田楽人選手（浦安DR）-Journal-ONE撮影

試合では闘志溢れる眼差しでディフェンスの最前線で仁王立ちする石田選手ですが、地域交流イベントなどで子どもたちとふれ合う優しい笑顔が印象的なのです。現在2歳になる愛娘とのツーショット写真をたびたびInstagramにアップしていることに触れると、「いやぁ･･･親バカなので（笑）」と、すっかり優しいパパの顔になっていました。