5月4日(土)ゴールデンゲームズin のべおか(宮崎:延岡市西階陸上競技場)
「5月の延岡の風物詩」として、長年高い人気を誇る中長距離種目をメインとする競技会。男女5000mがグランプリ種目として行われる。
男子5000mには、東京オリンピック代表の板東 悠汰・松枝 博輝のほか、昨年の世界ロードランニング選手権日本代表の吉居 大和、ブダペスト世界選手権男子マラソン代表の山下 一貴など、日本代表経験者がエントリー。パリオリンピック代表選考会として、昨年10月に行われたマラソングランドチャンピオンシップに出場したランナーたちも多数出場する。
5月4日(土)~5日(日):ナッソー2024世界リレー(バハマ・ナッソー)
世界陸連が開催しているリレー種目の世界大会。今回はパリオリンピックで実施される、リレー5種目の出場権を懸けて行われる。パリオリンピックにおけるリレー種目のターゲットナンバー16のうち、今大会での上位14カ国が出場権を獲得できる。
日本は男子4×100mリレー、男子4×400mリレー、女子4×100mリレー、男女混合4×400mリレーの4種目にエントリーし、全種目でのオリンピック出場権獲得を狙っている。
なかでも男子4×100mリレーでは、オレゴン、ブダペストと2大会連続で男子100mでの入賞を果たしたサニブラウン アブデルハキームがメンバー入り。サニブラウンに加えて、アジア選手権100m金メダリストの栁田 大輝、アジア大会200m金メダリストの上山 紘輝と、進境著しい若手スプリンターが中心となって優勝を狙う。
5月5日(日)水戸招待陸上(茨城:ケーズデンキスタジアム水戸)
大注目は女子やり投。昨年の世界選手権、ダイヤモンドリーグファイナル、そして世界リスト1位(67m38=日本記録)の記録を残して、名実ともに「世界一」の称号を手にした北口が、日本における初戦として出場すること。
ダイヤモンドリーグをはじめとして、今後、ますます活躍の場が国外になっていく可能性が高いことを考えると、「世界一のアーチ」をその目で見られる非常に貴重な機会といえる。
このほか、女子やり投には、ブダペスト世界選手権代表の斉藤、上田に加えて、長 麻尋、佐藤 友佳と5人の60mスロワーがエントリー。参加標準記録(64m00)突破を狙っての高水準の戦いが期待できそう。
女子棒高跳には、昨年の杭州アジア大会で4m48の日本新記録を樹立して銀メダルを獲得している諸田 美咲が出場。日本グランプリシリーズでは、4月13日の兵庫リレーカーニバルで記録更新も期待されていたが、雨という悪天候に阻まれてしまった。参加標準記録(4m73)はまだ少し遠いが、日本記録更新がアナウンスされる可能性は十分にある。
5月12日(日)木南記念陸上(大阪:ヤンマースタジアム長居)
男子100mに、すでに名前を挙げている多田や桐生のほか、昨年の日本選手権を制してブダペスト世界選手権に出場した坂井 隆一郎がエントリー。400mには佐藤 風雅、110mハードルに野本、400mハードルには黒川と、すでに参加標準記録突破済みの選手が名前を連ねた。
さらに、男子走幅跳には現在拠点にするアメリカで、初戦として臨んだ3月中旬の競技会から8m28を跳び、参加標準記録(8m27)突破者となった橋岡 優輝が、国内1戦目として出場を予定している。
女子の注目は、昨年のアジア選手権で6m97のビッグジャンプを見せて、参加標準記録(6m86)を大きく上回るとともに、アジアチャンピオン、日本記録保持者の称号も手にした走幅跳の秦澄 美鈴か。12秒台ハードラーが揃った女子100mハードル、至近のオリンピック、世界選手権4×100mリレーメンバーが名前を連ねる女子100mも大接戦が期待できそうだ。
5月19日(日)セイコーゴールデングランプリ陸上(東京:国立競技場)
こうして、各地で着実に状態を上げて、各選手たちが挑んでくることになるのが、5月19日に、東京・国立競技場で行われるセイコーゴールデングランプリ陸上(GGP)。この大会は、世界陸連が主催する、ダイヤモンドリーグ以外の世界最高となるワンデーミーティング「ワールドコンチネンタルツアー」のシリーズの1つ。