井上:お話しと言えば、高山陣屋の説明をうかがっていた際に、警備の方が「ミナモの試合を観に行きましたよ。」って声を掛けてくれたんです。高山からも応援に来ていただいたことを知って、本当に嬉しかった! 来シーズンは、観戦に来ていただい皆さんにもっと喜んでもらえるプレーをしようと身が引き締まりました。
あの橋を渡っていよいよ -古い町並
井上:岐阜エリアの朝のニュースでお馴染みの朱塗りの橋を渡ると、更に観光客が増えてきました。有巣社長が、「この辺りが城下町の中心です。商人町として発達した上町、下町の三筋の町並みを合わせて “古い町並” と呼ばれています。国選定重要伝統的建造物群保存地区なんですよ。」と教えてくれました。真っ直ぐに伸びた道路の両側には水路が流れ、綺麗な日本家屋がずらりと並んでいます。
伊藤:この赤い橋の上を、高山祭の綺麗な屋台が通る姿をテレビで見たことがあります。この橋の名前は・・・
井上:中橋(なかばし)ですよ。伊藤さん。高山祭は、春(山王祭)が毎年4月14日・15日、秋(八幡祭)が毎年10月9日・10日に開催されます。高山祭とはこのふたつをさしていて、日本三大美祭のひとつであり屋台行事は、ユネスコ無形文化遺産登録でもあるんです!
伊藤:井上さん、凄く詳しい!
井上:さっき、有巣社長に教えていただいたんです(笑)。
伊藤:(説明を聞き逃した言い訳)だって、町並みの雰囲気がとても良くって、ついつい周りに目が行ってしまうんですよ。あ! 有巣社長がお店の中に入って行きましたよ。レトロな看板には “舩坂酒造店” と書いてあります。ここは、古い町並・上三之町で200年の歴史がある酒蔵なんですって。入口には造酒屋さんがお酒の神様に感謝を捧げる “杉玉” が吊されていて、舩坂酒造のお酒 “甚五郎” “深山菊” の銘柄が書かれた大きな壺も置いてあります。お昼も過ぎてお腹がペコペコなので、ここで今日のお昼ご飯をいただきましょう!
造り酒屋のレストラン -味の与平
井上:舩坂酒造店さんの中庭もとても風情がありますね! 中庭に面した酒蔵では、皆さん忙しそうに新酒の仕込みを始めているのでしょうか?
伊藤:アメリカから来たと言っていた観光客の皆さんも、興味津々に中庭の風情を楽しみながらガイドさんが説明するお酒の案内に耳を傾けていますね。皆さん日本酒を片手に楽しそうです。舩坂酒造店さんでは、おすすめのお酒を試飲できるコーナーがあるんです! 私たちも甘酒をいただきましたが、今まで飲んだ甘酒の中で一番美味しかった。
井上:とっても甘くて、口当たりの良さも格別です。これならば、甘酒の独特な舌触りの苦手な方も美味しく飲めると思います。さぁ、中庭の向かいにある素敵な日本家屋の中に入りましょう! いよいよお待ちかねの “飛騨牛ランチ” をご紹介しないと。
伊藤:このレストラン “味の与平” さんは、舩坂酒造店さんが営むお食事処。「古い町並には、食べ歩きやカフェはあるのですが、ゆっくりとお食事をする店がなかったのです。折角、飛騨高山に来ていただたいたのだから、地元のお酒とそれに合う飛騨牛を楽しめるお食事処を作ろうということになりました。」と、有巣社長が教えてくれました。古民家を改装された店内は、古い建物の柱を見せながら落ち着いたレストランのモダンな雰囲気がある素敵な店内です。
井上:私たちがいただいたのは、味の与平さんで人気の “飛騨牛すき焼き御膳”(2,618円税込)です。昼から飛騨牛のすき焼き! 旅先でのちょっとした贅沢は、今シーズン頑張ってきた自分へのご褒美です。
伊藤:霜降りの飛騨牛! 秘伝のタレにお野菜と一緒に煮込んで、地場産の生卵につけて食べると・・・ うわぁ~柔らかくて美味しいです。肉の旨味が口いっぱいに広がったかと思ったら、お肉がトロっと溶けちゃいました。帰ってお母さんに自慢したら羨ましがるだろうな(笑)。
井上:サラダや茶碗蒸しも美味しいです。身体が資本の私たちにも嬉しい、主菜と副菜のバランスがとっても良いメニュー。取材が続くので日本酒ではなく飛騨りんごジュース(373円税込)をいただきましたが、このジュースもさっぱりした甘さがとってもお食事に合いますね。
伊藤:アスリートの私たちでも大満足のボリュームに、高級食材である飛騨牛の美味しさを存分に楽しめるメニュー。最高に素敵なランチを演出していただいた優しい店員の皆さんと記念撮影です。来シーズンも、大垣ミナモとJDリーグの応援をよろしくお願いします!
時が経つのを忘れて散策 -高山の古い町並
伊藤:お腹もいっぱいになったので、高山の古い町並を散策しましょう! 道路の両側を流れる水路、落ち着いた色合いの日本家屋が建ち並ぶ町並みを歩いているだけで、自分が遠い昔にタイムスリップしたように感じます。ひとつひとつのお店は個性豊かで、一軒通り過ぎる毎に店内を覗いてしまうので、時間があっという間に過ぎてしまいますね。