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柔道グランドスラム東京2023 | 男子90kg級で金メダルを獲得したパリ五輪日本代表内定の村尾三四郎選手がIGOLNIKOV選手に投技をかける-Journal-ONE撮影
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パリ五輪代表については、「2位の選手(KLIMKAIT Jessica選手)とのポイントが近いので、年明け後も大会に出て良い成績を残さなければなりません。頑張ります!」と、決意を新たに稽古に向かって行きました。

新添選手欠場も層の厚さを見せる –女子70kg 

女子70kg級のパリ五輪内定選手である新添 左季選手(自衛隊体育学校)が欠場する中、日本の選手層の厚さをうかがわせる結果となりました。

講道館杯優勝の寺田 宇多菜選手(JR東日本)、準優勝の西願寺 里保選手(コマツ)、3位の本田 万結選手(東海大)と、トップ3が出場したこの階級。いずれの選手も初戦を突破し寺田選手は5位入賞と健闘します。柔道グランドスラム東京2023 | 女子70kg級 講道館杯優勝の寺田 宇多菜選手(JR東日本)は5位入賞と健闘-Journal-ONE撮影

これを上ったのが、7月のグランドスラム・ウランバートル、9月のアジア大会中国・杭州で金メダルを獲得した田中 志歩選手(JR東日本)でした。1回戦から勝ち上がった田中選手は決勝まで進み、オリンピック東京大会(以下、東京2020)でオランダ唯一のメダル(銅メダル)を獲得したVAN DIJKE Sanne(サンネ・ファン・ダイケ)選手との対戦に臨みます。柔道グランドスラム東京2023 | 女子70kg級9月のアジア大会中国・杭州で金メダルを獲得した田中 志歩選手(JR東日本)は銀メダルに輝く -Journal-ONE撮影

「最初はしっかり見ておけ!」との指示から、相手の動きを見ながらタイミング良く攻めるもののチャンスが掴めない田中選手。互いに指導2つを受けると、距離を取った組手から一気に足技で仕掛けての崩し合いと激しい展開に変わります。柔道グランドスラム東京2023 | 女子70kg級9月のアジア大会中国・杭州で金メダルを獲得した田中 志歩選手(JR東日本)は銀メダルに輝く -Journal-ONE撮影ゴールデンスコア(どちらかの選手が先に有効、または指導2回以上のポイントを勝ち越した時点で勝負を決する延長戦)に突入すると、出血のための処置で一時試合が中断するなど、体力気力の消耗戦に会場からは大きな声援が起こります。中断からの再戦後も膠着した状況が続きましたが、ついに6分13秒にファン・ダイケ選手が一瞬の隙をついて技ありを奪い、昨年のグランドスラム・バクー大会ぶり4個目の金メダルを獲得しました。柔道グランドスラム東京2023 | 女子70kg級で金メダルを獲得した東京2020でオランダ唯一のメダル(銅メダル)を獲得したVAN DIJKE Sanne(サンネ・ファン・ダイケ)選手-Journal-ONE撮影

新星が躍動! -女子78kg超 

女子の最重量級、78kg超級もパリ五輪内定選手である素根 輝選手(パーク24)が欠場する中、講道館杯優勝の高橋 瑠璃選手(SBC湘南美容クリニック)、準優勝の瀬川 麻里選手(ALSOK)、3位の児玉 ひかる選手が出場しましたが、中でも素晴らしい活躍を見せたのは弱冠20歳、日本体育大学2年の新井 万央選手でした。柔道グランドスラム東京2023 | 女子78kg超級で金メダルを獲得した弱冠20歳、日本体育大学2年の新井 万央選手-Journal-ONE撮影

ジュニアの国際大会で金メダルを量産する新井選手は、ロス五輪の期待の新星として期待されていますが、グランドスラム東京でもその力を存分に発揮。1回戦から準決勝までの4試合をいずれも2分前後の早い試合時間で1本勝ちする圧倒的な強さで決勝に進んだ新井選手。決勝はこちらもフランスの次世代を担うと期待されている22歳のFONTAINE Lea(レア・フォンテーヌ)選手との一戦。5年後のロス五輪決勝では同じ対決が観られるかもしれません。柔道グランドスラム東京2023 | 女子78kg超級で金メダルを獲得した弱冠20歳、日本体育大学2年の新井 万央選手-Journal-ONE撮影

新星同士の決戦は、互いに注意を2つ受けてゴールデンスコアに突入する大接戦となります。新井選手にとっては今大会初めての延長となり、日体大応援団の声にも力が入ります。柔道グランドスラム東京2023 | 女子78kg超級で金メダルを獲得した弱冠20歳、日本体育大学2年の新井 万央選手-Journal-ONE撮影

ついに延長35秒、相手を倒して得意の寝技に持ち込んだ新井選手は、時間を掛けて抑込技にはいるとフォンテーヌ選手が参った! 20歳の新井選手がシニア大会で初の金メダルを獲得しました。

パリ五輪内定者が期待に応える! –男子90kg

グランドスラム東京を前に、7階級中で5名のパリ五輪内定者が出ている男子日本代表ですが、本大会ではその内定者5名全員が出場! パリ五輪を前に国内で生観戦できる最後の機会を得ようと、連日観戦に来たファンの方も多かったのではないでしょうか。

1日目に行われた男子3階級(73kg級、81kg級、90kg級)では、その全てに内定者が出場するとあって、オリンピックを楽しみにするファンの熱い視線が注がれました。5つの試合場が直列で並ぶ東京体育館館内は、73kg級の橋本 壮市選手(パーク21)、81kg級の永瀬 貴規選手(旭化成)、90kg級の村尾 三四郎選手(ジャパンエレベーターサービス)が登場するたび、たくさんの報道陣が慌ただしく行き来する様子からもその人気が推し測れます。柔道グランドスラム東京2023 | 5つの試合場が並ぶ壮観な東京体育館内-Journal-ONE撮影

この日登場した選手の中で、圧倒的な存在感を見せてくれたのは90kg級の村尾選手でした。2回戦から登場した村尾選手が控え室から姿を現わすと、会場からは割れんばかりの拍手が起こります。柔道グランドスラム東京2023 | 男子90kg級で金メダルを獲得したパリ五輪日本代表内定の村尾三四郎選手-Journal-ONE撮影

グランドスラム・カザン2021、同パリ2022、同ブタペスト2022で金メダルを獲得! 今年3月のタシケント2023でも銀メダルと東京2020以降に圧倒的な存在感を見せている村尾選手は。アゼルバイジャンのTALIBOV Vuga(ヴガル・タリボフ)選手を裏投、アラブ首長国連邦のGRIGORIAN Aram(アラム・グリゴリアン)選手を合せ技、中立選手団のIGOLNIKOV Mikhail(ミハイル・イゴルニコフ)選手を大外刈と試合開始3分満たない時間でオール一本勝ち!柔道グランドスラム東京2023 | 男子90kg級で金メダルを獲得したパリ五輪日本代表内定の村尾三四郎選手-Journal-ONE撮影

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