取材・文:
ペインツェル 仁衣那(ガーナ/日本)

東京2020オリンピック・パラリンピックの開会から1年。
メイン会場の国立競技場前にある、2019年に開館した「日本オリンピックミュージアム」で本当に素晴らしい体験をすることが出来ました!

「屋内はここ1階のウェルカムエリアと2階のエキシビジョンエリア、そして屋外のモニュメントエリアの3つに分かれています。」と学芸員の下湯さんの解説で、館内を見学開始です。
1階に入って直ぐのウェルカムサロンでは、東京2020大会1周年の企画展として、聖火皿を始め、無観客で広く知ることの出来なかった、平和・多様性・調和をテーマにした展示が行われていました。

2階のエキシビジョンエリアでは、池の水面のような画面でオリンピックの始まり映像で見た後、歴代の聖火リレー用のトーチなどの貴重な展示品の数々を見ながら理解を深めて行くことが出来ます。
「円盤型の作品は、開催年ごとに参加した国旗をデザインしたものです。最近の大会ほど参加国・地域が増えていることが一目でわかりますね。」と下湯さん。
平和だからこそ国や地域の参加が増え、各国の多様性を大会で理解する機会になるのですね。

日本とオリンピックコーナーでは、今までに参加した全てのオリンピアンの名前が刻まれたガラスの壁の奥には、日本で開催されたオリンピック(私は長野オリンピックも知らないので・・・)の全てを知ることが出来ます。
47都道府県を回った聖火リレーの軌跡を表した大きな日本地図に、改めて日本中の皆さんの熱い期待を感じました。

大人も子供も楽しめる、体験コーナーのオリンピックゲームズでは、射撃を実際に体験!
少しの手の震えでも全く的に当たらない私に対し、オリンピアンは全弾が真ん中付近に命中・・・人間業ではない身体能力に、射撃競技への興味が湧きました。
壁に向かってジャンプをした後、自分の影とオリンピアンのジャンプを比べる体験も面白い!
学生時代はバスケ部で少しジャンプには自信があったのですが・・・レブロン・ジェームス選手のジャンプの半分、スケート靴を履いての羽生結弦選手よりも低く、こんなハイレベルでメダルを争っているのかと、その凄さに圧倒されてしまいました。

オリンピズムストーリーでは、オリンピアンのインタビューやエピソードを映像で知るゾーンです。
特にチェコスロバキアのベラ・チャスラフスカ選手の映像に感動して、涙が止まりませんでした。
取材に来たことを忘れて、次々に出てくる選手のエピソードに目が離せない・・・
「選手ひとりひとりのエピソードを集め、そこにある真実や選手の心情を分かりやすくストーリーにしていく作業に苦労しました。感動してくださる姿を見て、本当に苦労した甲斐があったと思います。」と下湯さんのコメントでまた感涙。

オリンピックの歴史、開催によって進化する都市、選手の高いパフォーマンス、どれも何度も何時までも観ていたい展示でしたが、やはり「オリンピックは平和の象徴なんだな。」とか、「次回からオリンピックを観る度に、これが出来るって凄いことなんだなと思いながら観戦しよう。」とか改めてオリンピックの意味を感じることの出来る素晴らしい施設でした。

 

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