JDリーグ2023開幕戦・ベイコム野球場(兵庫県尼崎市)-Journal-ONE撮影
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

JDリーグ2023開幕戦・STACEY PORTER(SGH)-Journal-ONE撮影

直ぐに反撃したい伊予銀行は3回裏、先頭のルーキー・齋藤 明日加選手が嬉しい初ヒットで出塁してすかさず盗塁!石村監督がウリにしている “新しい攻撃パターン” である機動力を使ってチャンスを広げると、西地区ベストナインに輝いた川口 茉菜選手のタイムリーヒットで1点を返して試合の流れを渡しません。JDリーグ2023開幕戦・川口 茉菜選手(伊予銀行ヴェールズ)-Journal-ONE撮影

JDリーグ2023開幕戦・反撃に盛り上がる伊予銀行ヴェールズのベンチ-Journal-ONE撮影

その後、伊予銀行・庄司投手は徐々に調子を上げ、守備陣もそれに応えるディフェンスを見せます。SGHも好投のグレータ投手を6回から引き継いだ新井 真奈投手が確り抑え、4-1でSGHが逃げ切って開幕戦を勝利で飾りました。JDリーグ2023開幕戦・新井真奈投手(SGH)-Journal-ONE撮影

「今日の試合に向け、金曜日から気持ちは最高潮でした。」と試合前に意気込みを語っていたグレータ投手は、チームの開幕戦勝利にとても嬉しそうな表情。JDリーグ2023開幕戦・GRETA CECCHETTI(SGホールディングス ギャラクシースターズ)-Journal-ONE撮影

「まだまだ先は長いですが、先ずは開幕戦を勝てて本当に良かった。持ち前の長打力を活かしただけでなく、後を継いだ新井投手がきっちり抑えてくれたことも収穫でした。」と素敵な笑顔で試合を振り返る加藤監督。JDリーグ2023開幕戦・加藤愛監督(SGホールディングス ギャラクシースターズ)-Journal-ONE撮影

「開幕戦という特別な緊張感がある中、インコースを確り突く投球は出来たんですけど・・・ あそこ(ホームランを浴びた2球は)に投げるんだったら、もっと覚悟を持って放らないといけないなぁと改めて思いました。」と次回に向けての課題を話す庄司投手。

石村監督も、「序盤の良い流れを活かすことが出来ず、惜しい試合となりました。目指すチームとしての戦い方は出来たと思いますが、今日見つかった課題も幾つかありますので、帰って選手たちと修正して明日の勝利に繋げます。」と長いシーズンを見据えた今日の収穫を話してくれました。JDリーグ2023開幕戦・庄司奈々投手(伊予銀行ヴェールズ)-Journal-ONE撮影

シオノギ vs 東海理化

オフシーズンに取り組んだチーム強化がお互いに功を奏し、接戦を展開した第1試合に続き、第2試合は地元の大声援を受けて登場したシオノギ レインボーストークス(以下、シオノギ)と東海理化チェリーブロッサムズ(以下、東海理化)の対戦です。JDリーグ2023開幕戦・シオノギレインボーストークス-Journal-ONE撮影

JDリーグ2023開幕戦・東海理化チェリーブロッサムズ-Journal-ONE撮影

シオノギを率いるのは、昨年まで男子ソフトボール界のレジェンドとして活躍した松田 光監督。野球・MLBの大谷 翔平選手と同じく、”リアル二刀流” として2019年にチェコで行われた世界選手権では、投手で4勝(防御率0.46)、打者で打率.546、13打点と活躍し、その年の世界野球ソフトボール連盟 (WBSC)の年間最優秀選手にも選出されたソフトボール界のスーパースターなんです!

「開幕戦、めちゃくちゃ緊張しています。選手として世界大会でプレーしている方が全然気が楽ですよ。」と試合前にコメントをしてくれた松田監督。

「女子ソフトボールのことはシーズンオフから日々勉強です。幸い、チームのメンバーがほとんど残ってくれていたので、チームの雰囲気作りなんかは本当に選手たちに助けてもらいました。岡村 昌子シニアアドバイザー(前監督)にもアドバイスをいただきながら良い状態に仕上がってきています。」とチーム一丸となった開幕戦勝利に向けての意気込みを話してくれました。JDリーグ2023開幕戦・松田光監督(シオノギ)-Journal-ONE撮影

対する東海理化は、昨年に引き続きトヨタ自動車を強豪チームに育て上げた中西 あかね監督が率いて、昨シーズン8位のリベンジに燃えています。

「新たな選手も加わって走攻守全てにレベルアップを図ることが出来たシーズンオフでした。」と開幕に向けての余念の無い準備について話す中西監督ですが、「選手やチームのレベルが上がっているのは他のチームも同じ。決して過信することなく1試合1試合粘り強い戦いが出来るようにしたい。」と、チーム躍進へのポイントを教えてくれました。JDリーグ2023開幕戦・中西あかね監督(東海理化)-Journal-ONE撮影

試合は、シオノギ・千葉 咲実投手、東海理化はルーキーの田畑 七海投手が “開幕投手” という重責を担います。JDリーグ2023開幕戦・千葉咲実投手(シオノギ)-Journal-ONE撮影

JDリーグ2023開幕戦・田畑七海投手(東海理化)-Journal-ONE撮影

先ずは初回、藤木 未来選手の長打でチャンスを作った東海理化が、1死満塁と千葉投手の立ち上がりを攻め、貝沼 晴香選手のタイムリーヒットで先制します。JDリーグ2023開幕戦・貝沼晴香選手(東海理化)-Journal-ONE撮影

一方のシオノギもその裏、1死1・2塁のチャンスに氏丸 陽南選手の逆転スリーランが飛び出し流れを引き戻します。「田畑投手は大学(金沢学院大)の後輩なので、絶対に負けられないと思って打席に立った。」と言う氏丸選手の “技あり” 弾丸ライナーのホームランに、地元応援団からもどよめきが起こりました。JDリーグ2023開幕戦・氏丸陽南選手(シオノギ)-Journal-ONE撮影

序盤の攻防は更にヒートアップ!東海理化が直ぐに反撃に転じます。

再び1死満塁と千葉投手を攻め立て、この試合初めてマウンドに松田監督が激励に向かいますが、初回にツーベースを放った藤木選手が大きな犠牲フライ打ち、1点差に迫ります!

マウンドで、ベンチで、何度も胸に手を当てて集中力を高めていた千葉投手が試合後に「開幕戦はとっても緊張しました。」と語ってくれた通り、序盤から激しい主導権争いとなった試合は開幕戦という雰囲気も重なり精神的に非常に厳しい展開。JDリーグ2023開幕戦・千葉咲実投手(シオノギ)-Journal-ONE撮影

地域の絆が選手たちの力になる!

そんな千葉投手やシオノギの選手たちの後押しとなったのが、スタンドに詰めかけた高校生のブラスバンド演奏でした!地元・尼崎市立尼崎高校の吹奏楽部は、沖縄県代表の甲子園出場高校を友情応援することでも知られています。JDリーグ2023開幕戦・市立尼崎高校のブラスバンド応援-Journal-ONE撮影

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn