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ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルス Canonのファフ・デクラーク(Faf De Klerk)選手と田村優選手-Journal-ONE撮影
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確実にサンゴリアスにダメージを与え続けたイーグルス。逆転のチャンスはその3分後にもやってきました。18分、サンゴリアスのノットロールアウェイからボールを奪うと、モールで一気に押し込んでNO8ハラシリ選手がインゴールで押さえてトライ!FBの小倉 順平選手のGも決まって、19-15と再び逆転に成功します。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 Canonの再逆転トライ-Journal-ONE撮影

それでも負けられないサンゴリアスは21分、イーグルスがノットロールアウェイで手放したボールをラインアウトから繋いで一気にモールで押し込みます。最後は後半途中から入ったHO(フッカー)中村 駿太選手が持ち出してトライ!19-20と再逆転の激しい攻防に、こんどは黄色いレインコートが鮮やかなサンゴリアス応援席から大きな歓声が沸き起こります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 Suntoryの中村 駿太選手のトライ-Journal-ONE撮影

1点を争う攻防はまだ続きます。チーム史上初の3位に執念を見せるイーグルスは、26分にSOの田村選手が襲いかかるサンゴリアスディフェンスの裏へ柔らかいタッチでキックを出すと、そのボールに突っ込んできたのはFBの小倉選手!さらにフォローに入るWTBの松井 千士選手がパスを受けて左中間にトライ!小倉選手がGを決めて26-20と4度目の逆転劇となります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 Canonの松井千士選手の試合を決めるトライ-Journal-ONE撮影

最後の力を振り絞り、アタックをかけるサンゴリアスですが、イーグルスの必死のディフェンスに敵陣まで攻め込んでいくことが出来ません。38分、追加点かと思われたイーグルスのPGはポストに当たってインフィールドに。これをサンゴリアスが奪って最後のリターンを試みましたが、ボールを奪ったイーグルスのSHデクラーク選手が、メインスタンドで声援を送るイーグルスファンサイドに向かってタッチに蹴りノーサイド。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦-Journal-ONE撮影

ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 試合後に健闘を称え合うSUNTORYのトム・サベッジ(Tom Savage)選手-Journal-ONE撮影

イーグルスが公式戦でサンゴリアスに初勝利すると共に、チーム史上最高の3位と最高の結果でシーズンを終えることになりました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦-Journal-ONE撮影

ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 勝って喜びを爆発させるCanonの選手たち-Journal-ONE撮影

思いが溢れ言葉に詰まる

イーグルスの沢木 敬介監督は、「自分たちのスタイルで1年間掛けて戦ってきたものを、この試合でも仲間やファンに見せようと1週間フォーカスして準備して来た。最後のサンゴリアスの反撃を凌ぎ切れたのは成長。」と、この試合に掛けてきた思いを話します。

「新しい景色が見えたことは良かった。サントリーへの苦手意識も、この勝ちで解消されていくだろう。今日の勝利はファフに限る。」と、来る9月からフランスで開催される “ラグビーワールドカップ2023” でも活躍が期待される南アフリカ代表SH・デクラーク選手の活躍を讃えます。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 試合を振り返るCanonの沢木監督-Journal-ONE撮影

チームメンバー全員について聞かれた沢木監督。一瞬言葉に詰まり、目を潤ませながら話します。「この試合のメンバー発表の際に、メンバーから外れた選手たちが泣いていた。チームがひとつになってきたことを感じた。試合に出られないメンバーも含め、チーム一丸となって、やってきたことを全て出し切ろうとやってきた。良い経験ができたので、まだまだ上を目指していきたい。また、引き続き見ていてワクワクするようなラグビーを目指す。」とチームの成長を振り返り、「日曜日のファン報告会で良い結果が報告できる。」と最後はホッとした表情で会見場を後にしました。

キャプテンとしてチームを支えたCTB梶村 祐介選手は、「イーグルスはリーダー経験者が多いので、上手く役割を分担しながら自分が得意とするゲーム内で引っ張っていくことが出来た。フィジカルとタックルの質は高かった。」と重責を果たした今シーズンを振り返ります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 Canonの梶村祐介選手の鋭い突進-Journal-ONE撮影

「キャプテンをやらせてもらい、チームのことを考える時間が増え、プレッシャーを力に変えることを学んだ。先ずはトップ4に残りチームとしてひとつの壁を越えた。3位になれたことも、サンゴリアスに勝ったことも特別です。」と、ひとつひとつの経験を思い返すように話します。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 試合を振り返るCanonの梶村祐介主将-Journal-ONE撮影

「自分たちとしては、望んでいた結果(優勝)ではないですが、ステップアップしてイーグルスの新しい歴史を作りたい。選手自身がやれるという自信を掴んだシーズンだったと思うので、来シーズンはそれをより強固なものにしていきたい。」と、早くも次なる高みを目指していました。

最終戦の活躍を振り返って

数々のスーパープレーで会場から多くの拍手を集めたSHのデクラーク選手。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 試合後に笑顔を見せるCanonのファフ・デクラーク(Faf De Klerk)選手-Journal-ONE撮影

「自分としてとても良い試合が出来ました。チームとしてもサンゴリアスに初めて勝った素晴らしい試合でした。そして、トップ4に入ることができた素晴らしいシーズンでした。非常に結束力の高いチームが、勝利という結果を出した。試合後に選手たちが流した喜びの涙がそれを物語っているのだと思います。」と、笑顔でシーズンを振り返ります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 東京サントリーサンゴリアスvs横浜キヤノンイーグルスの3位決定戦 試合後に笑顔を見せるCanonのファフ・デクラーク(Faf De Klerk)選手-Journal-ONE撮影

この試合で2トライを挙げ、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に輝いた、WTBの松井選手も、「今日のPMOは、ファフ(・デクラーク)と思っていました。」と謙遜しながら。

「過去1度も勝ったことがないサンゴリアスと3位決定戦に臨むので、試合前から気合いが入っていました。何とか結果を出すことができ、良い形でシーズンを終えることができました。」と笑顔で試合を振り返ります。

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