車いすラグビー 日本選手権予選の東京大会でボールを追うTOHOKU STORMERSとSILVER BACKS の一戦-Journal-ONE撮影
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「AXEはチームの雰囲気がとても良くって。皆さんとっても良くしていただけるので毎回楽しく参加しています。」と、AXEを選んだ理由を教えてくれた貝谷選手に、「そうだよね~ AXEはいい人ばかりだもんね!」と同調するのは倉橋選手。AOCではオーストラリア代表の激しいコンタクトで首を痛め、最終戦に出場することができなかった倉橋選手でしたが、この東京大会は元気に出場していました。「AOCの負傷からは完全に回復していませんが、私はクラブチームの活動が車いすラグビーのベースなんです。ですから、今回の東京予選は何としても出場したかった。プレーができて本当に嬉しいです。」と、いつも通りの素敵な笑顔で話します。車いすラグビー 日本選手権予選の東京大会に怪我を押して出場した日本代表の倉橋香衣選手(AXE)-Journal-ONE撮影

新戦力・貝谷選手のプレーについては。「日々の成長する速度が、驚くほど早いです!他国では珍しくはないのですが、日本の女性ハイポインターは紗璃菜さんが唯一の選手です。今後の成長が本当に楽しみで期待しています。世界各国の試合を見ても分かるとおり、ハイポインターはパワーとスピードが必要とされる役割です。気付いたら、池さん(日本代表の主将・池 透暢選手)や橋本さん(日本代表の橋本 勝也選手)のように筋肉隆々になったりして(笑)。」と、華奢な貝谷選手をちらっと見て微笑む倉橋選手。車いすラグビー 日本選手権予選の東京大会で初出場した貝谷 紗璃菜選手と日本代表の倉橋香衣選手(AXE)-Journal-ONE撮影

「私も、日本代表に招集され始めていた当時、ポジショニングやボールへの反応など、本当にたくさんミスをして、優しく(笑)指導されて今があります。練習でも試合でも、失敗を恐れずにどんどん挑戦して欲しいですね。」と、貝谷選手にエールを送る倉橋選手は続けて、「私は今でも、”あ~ 今のプレーはこうやって動いておけば良かったかな?” とか “あの場面では、他にどういったプレーの選択肢があったかな?” とか、毎試合勉強することばかりです。上達するために、一生努力し続けることができるのも車いすラグビーの魅力ですよね。」と、パラリンピック・パリ大会に向けてまだまだ進化を続ける倉橋選手に注目です!

選手権奪取に視界良好!-TOHOKU STORMERS

今回大会で最も安定したゲーム運びを見せたTOHOKU STORMERS。優勝まであと一歩と迫った、昨年度の “第24回 車いすラグビー日本選手権大会” を上回る “王座獲得” へ視界良好なゲームを見せてくれました。車いすラグビー 日本選手権予選の東京大会で4戦全勝を果たしたTOHOKU STORMERS-Journal-ONE撮影

福島県を拠点に活動するTOHOKU STORMERSは、AOCで獅子奮迅の活躍を見せて会場を湧かせた橋本 勝也選手(3.5)、中町 俊耶選手(2.0)という “若き日本代表” を擁するチームです。今大会は、橋本選手も中町選手もAOCの疲れも見せず、溌剌としたプレーでチームを牽引していきます。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦 周りのフォローも抜かりない橋本勝也選手-Journal-ONE撮影

車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vs韓国戦 日本代表の中町俊耶選手のボール支配-Journal-ONE撮影

4戦4勝で終えた試合後、橋本選手は「AOCの疲れはありませんよ! 疲れよりも、自分で準備してきたことが、ライバル・オーストラリア代表に通用した。その嬉しさが、疲れに勝ったと言う方が正しい表現かもしれません。」と、AOCでの成果を振り返ります。一方、「AOCではパリパラの切符を勝ち取っただけ。パリパラ金メダル獲得への道のりはまだ始まったばかりです。やるべきことは沢山ありますよ。」と、早くも次を見据えています。

江戸川区スポーツセンターに集まった観戦者の中には、AOCで初めて車いすラグビーを観て、また観戦に来た方が居ることを伝えると、「AOCを新たなきっかけとして、今日の試合を観に来てくれたのは本当に嬉しいですね。」と、にっこり微笑みつつ、「僕らの世代の方がもっと応援してくれるよう、皆さんに勇気を与えられるように。そんな選手になれるよう更に高いレベルを目指したい。」と、日本の車いすラグビー界を背負っていく若きスター選手は、車いすラグビー界全体の将来についても考えているようです。車いすラグビー 日本選手権予選の東京大会で試合後に笑顔で答える日本代表の橋本勝也選手(TOHOKU STORMERS)-Journal-ONE撮影

「卓球の張本選手(東京2020・卓球男子団体の銅メダリストである張本 智和選手)に会って、強い影響を受けました。自分も張本選手のような強い影響を与えられるような存在になりたいと思いました。夏には代表合宿、秋には国際大会があるので、そこでもしっかりと結果を出して、冬の日本選手権に多くの方が観に来てくれるよう頑張ります。」と、素敵な笑顔で抱負を語ってくれました。

もうひとりの “若き日本代表” 中町選手も、「AOCの疲れはありません。僕はそれほど出場機会があったわけでは無いので(笑)…」と謙虚に歴史的な一戦を終えた感想を話します。「同じミドルポインターの羽賀選手を目標に… とは言え、羽賀選手とは異なる自分の良さを活かして優勝に貢献できたことは本当に嬉しいです。」と話す中町選手も羽賀選手と同様、野球部で活躍していたため、ボールハンドリング力とスローイングの正確さは世界屈指の実力を誇ります。車いすラグビー 日本選手権予選の東京大会で試合中に笑顔を見せる日本代表の中町俊邪選手(TOHOKU STORMERS)-Journal-ONE撮影

「パリパラへ向けて、金メダル獲得に向けて、まだまだ努力を続けていくことはもちろんですが、(昨年度の日本選手権決勝で)悔しい思いをしたので、今年はSTORMERSのメンバーと一緒にその思いを晴らしたいです。」と、1位で出場を決めた、第25回 車いすラグビー日本選手権大会の優勝を誓ってくれました。

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