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ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| 開幕2連勝して笑顔を見せる大垣ミナモの三堀 茉莉愛,中山 日菜子,浅井 茉琳,Ellen Robertsの強力投手陣-Journal-ONE撮影
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チーム最高打率(.280)の実績を挙げつつ、キャプテンとしてチームを牽引する須藤 麻里子選手も、「10日間の郡上合宿で特に力を入れたのはバッティングです。選手が個々に自らの技術向上に向けて取り組んだことはもちろんですが、実戦的な練習を重ねたことで、大事なところで点を取れるようなチームとしての攻撃力やそれに臨む精神面の強化が出来たと思います。」と話します。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| 大垣ミナモの主将・須藤 麻里子
は夏の郡上市合宿の手応えを語る-Journal-ONE撮影

「実践練習では、バッテリーの配球に対する考えを守る野手全員が理解することにより、ポジショニングや連携プレーなどをより緻密に実行して得点を与えない守備力も鍛えてきました。」と、チームを牽引する須藤選手の目にも自信が溢れます。

本拠地開幕の利を活かしたいこのラウンド。門松監督は、「ミナモの選手たちは、様々な企業でお世話になりながら活動をしています。ですから、本当に多くの関係者の皆さんが応援に来てくれるんです。それぞれの会社の方は所属選手を一様に “うちの子” と呼んで、家族のように応援してくれます。預かる身からすると、プレッシャーも大きいのですけどね(笑)。」と、教鞭を執りながら全国屈指のソフトボール部を築き上げてきた、門松監督の “責任教師” としての顔も覗ける微笑ましい話しも聞くことができました。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| 大垣ミナモの門松浩孝監督は夏の郡上市合宿の手応えを語る-Journal-ONE撮影

エースの粘りで開幕戦序盤は投手戦に

後半戦の開幕は金曜日のナイトゲームとなりました。JDリーグでは、今シーズンから月曜日のナイターを取り入れ、月曜日に比較的試合の少ないプロ野球ファンを呼び込もうと企画しています。このナイトゲーム企画が、後半戦からは金曜日にスライド開催されることとなりました。

今年は日本各地で記録的な猛暑が続き、いつもは暑さが収まるお盆を過ぎても一向に留まる気配がみられません。9月に入ったこの日も、日中は強い日差しに悩まされましたが、さすがに夜に入り少し暑さも和らいできました。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| ナイトゲームで大垣ミナモに声援を送る応援団-Journal-ONE撮影

地元・大垣ミナモが迎え撃つ相手は、神奈川県横浜市を本拠地とする日立サンディーバ。JDリーグ東地区で11勝7敗の2位につけるサンディーバは、悲願の日本一に向けプレーオフ進出はもちろん、5.5ゲーム差の首位・ビックカメラ高崎ビークイーンに少しでも肉薄しようと意気込む強豪チームです。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| 強力な打撃が売りの東地区2位・日立サンディーバ(山内早織選手)-Journal-ONE撮影

強豪を迎えた後半戦の開幕、マウンドを託されたのはEllen ROBERTS(エレン・ロバーツ)投手。ミナモ一筋6年目、東京2020ではオーストラリア代表として活躍したミナモの大黒柱です。

エレン投手もこの夏は世界中を転戦し、その投球術に磨きをかけてきた選手。冒頭に紹介した 第17回 ワールドカップ予選ラウンドでは、オーストラリア代表としてグループステージ突破に貢献!最終戦となったイギリス代表戦では、6奪三振、被安打4の1失点完投勝利を挙げるなど抜群の成績を残し、日本に戻ってきました。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| 開幕戦の日立サンディーバ戦で力投する大垣ミナモのエース・Ellen Roberts投手-Journal-ONE撮影

そのエレン投手の立ち上がりは圧巻。先頭の日本代表に何度も選ばれている坂本 結愛選手には、厳しく攻めて四球で出したものの、8月の日米対抗ソフトボール2023に選出され、日本代表の2番打者として活躍した続く2番の唐牛 彩名選手に送りバントさせず、ポップフライに打ち取ります。3番の山口 みどり選手、4番のHannah FLIPPEN(ハンナ・フリッペン)選手を連続三振に切って取ります。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕|日立サンディーバ 強力打線の中核・Hannah Frippen選手-Journal-ONE撮影

JDリーグ前半戦で5本塁打を放ち、エレン投手と同じくアメリカ代表として第17回 ワールドカップ予選ラウンドに参加し、1位で予選を通過した今大会のMost Outstanding Playerに選出された絶好調のハンナ選手に一歩も引かない投球を見せて流れを引き寄せます。

一方のサンディーバも、キャプテン・坂本 実桜投手が抜群のコーナーワークでミナモ打線を封じます。2回に5番・伊藤 梨里花選手が両チームを通じて初のヒットをレフト前に放ち、続く6番・西野 希美選手がスラップ(左打者がバッターボックスの中で助走をつけて、バットに当たると同時に走り出す打法)気味にショートの頭をワンバウンドで越える技ありのヒットを放つなどチャンスを作りますが、連続三振を喫するなどで要所をしっかりと抑えて投手戦となりました。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| 開幕戦の日立サンディーバ戦でヒットを放つ大垣ミナモの曲者・西野 希美遊撃手-Journal-ONE撮影

中盤に先制を許すも打線が粘る

膠着状態となった4回、二巡目となったところで強打のサンディーバが主導権を握ります。

ハンナ選手、山内 早織選手と一発長打が自慢のサンディーバ打線を迎えたエレン投手。「どこからでも長打の出るサンディーバ打線には、低めを丁寧に投げるよう指示していた。」と門松監督が話していたとおり、慎重に低めに球を集めるも連続四球でピンチを迎えたエレン投手。

ひとつアウトを稼いだものの、8番の女鹿田 千紘選手に初球の速球を右中間に運ばれ、2点タイムリー二塁打を許します。強力打線に対して細心の注意を払い続けてきたエレン投手が見せた低めのコントロールを乱した一瞬を見逃さない素晴らしい攻撃でサンディーバが試合の流れを支配していきます。ソフトボール・JDリーグ後半戦開幕| 開幕戦の大垣ミナモ戦で先制のタイムリーヒットを放った日立サンディーバの新人・女鹿田 千紘捕手-Journal-ONE撮影

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