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講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子48Kg級決勝 東海大学の近藤 美月が先輩の吉岡洸を下し優勝-Journal-ONE撮影
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パリ五輪へ盛り上がる柔道

オリンピック東京大会(以下、東京2020)で、男女14階級の個人戦で9個の金メダルを獲得。混合団体でも銀メダルを獲得するなど、柔道日本代表の選手たちは、コロナ禍で沈んだ私たちに希望と感動を与えてくれました。

あの感動の再来を期待する、オリンピック・パリ大会(以下、パリ2024)まであと8ヶ月となり、その代表権争いが熾烈を極める時期になってきました。

現在、男女14階級で内定している選手は10名。これまでは一括で代表内定選手を発表していた全日本柔道連盟ですが、今回は数回に分けた選考方式を採用しているのです。実はこの取り組み、早期代表内定者がメダルを取る確率が8割を超えるというデータなどをもとに、選考時期を変更したとのこと。日本国民から ”常勝” を期待される柔道が、その期待に応えるべく様々な取り組みを行っているひとつであるのです。

これにより、5月7日から14日にかけてカタールで開催された “2023年ドーハ世界選手権大会” の結果などを受け、東京2020銅メダリストの角田 夏実選手(女子48Kg級/SBC湘南美容クリニック)、新添 左季選手(女子70kg級/自衛隊体育学校)、東京2020で兄妹同時金メダルの快挙を達成した阿部  一二三選手(男子66kg級/パーク24)、阿部 詩選手(女子52kg級/ パーク24)が、日本柔道界史上最速での代表内定となるなど例年以上に注目されている代表選考。今後の動向も気になるところです。

目指せ日本一! 世界への扉を開く戦いも熱い!

高校、大学、実業団の様々大会で優秀な成績を残した選手のみが出場でき、各階級の成績優秀者が国際大会の出場メンバーにも選ばれる、体重別柔道日本一を決定する大会。

日本一の栄誉はもちろん、早くもパリ2024の先を目指す若手柔道家たちの ”世界への登竜門” となる熱い戦いが繰り広げられると聞き、Journal-ONE編集部は “初めての競技柔道取材” をするため、千葉県千葉市にある “千葉ポートアリーナ” にやって来ました。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|会場となった千葉県千葉市の千葉ポートアリーナ-Journal-ONE撮影

その大会の名は、”講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(以下、講道館杯)”。今春のスペシャルインタビューで、日本の未来を創る柔道について素敵なお話をしていただいた柔道の総本山・講道館の第5代館長であり、トップアスリートとしてオリンピック金メダルにも輝いた上村 春樹さんに、観戦を勧めていただいた競技大会なのです。講道館 第5代館長で門トリールオリンピック柔道男子無差別級金メダリストの上村春樹さん-Journal-ONE撮影

この講道館杯は、同じ体重別で行われる “全日本選抜柔道体重別選手権大会”、体重無差別のみで行われる “皇后杯全日本女子柔道選手権大会” と共に日本国内におけるビッグタイトルに数えられている権威ある大会。試合開始時間のずいぶん前にもかかわらず、会場には多くの柔道ファンが集まっていることからも、その人気の高さがうかがえます。

Journal-ONEが取材した1日目は女子の部。全7階級224試合が1日で行われると聞き「いったいどのように大会が行われるのだろう?」と期待しながら会場に入りました。

選手たちの熱気と、会場の迫力に圧倒!

会場入りするや否や目に飛び込んできたのは、所狭しとウォーミングアップする選手たちの姿です!講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|女子52Kg級 令和4年度全国警察柔道選手権大会で優勝した大阪府警の樋口美歩は2回戦で兵庫県警の小西彩菜に敗れる-Journal-ONE撮影

夏の早朝、柔道の聖地・講道館で開催された ”朝稽古(初心者体験コース)”に参加していた編集部は、柔道家憧れの講道館大道場で同じように稽古をする柔道家の皆さんと一緒に、貴重な柔道体験ができる催しに参加。そこで、小さなスペースにもかかわらず息が切れるほど稽古に励んでいる柔道家の皆さんを見て、「限られたスペースでも激しい修練ができる柔道」を初めて体感しました。現役バリバリの競技柔道を行う国内トップアスリートたちが、大一番を直前に控えた緊張感漂う雰囲気の中で行うその姿を間近で見ますと、その熱気と迫力に圧倒されます!柔道の総本山・講道館の大道場で行われた200人での乱取り-Journal-ONE撮影

柔道の試合場の大きさは、1辺が14mから16mの正方形。その真ん中に8mから10m四方のエリアがあって、この内側を場内、外側を場外と呼びます。その決して広くない試合場に100名近くの選手たちひしめき、組み合ったり、技をかけあったりを繰り返しています。畳を擦る音と、柔道衣が擦れ合う音、畳に打ちつけられ受け身を取る音が四方から聞こえてくる光景にただただ驚くばかりです。

驚くのはそれだけではありません。試合会場のメインアリーナは面積2,730㎡(63.5m×40m)、バレーボールやバスケットボールであれば3面取れる大きな会場。そこには通路がほとんど無い程にぎっしりと畳が敷き詰められているのです! 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|会場となった千葉県千葉市の千葉ポートアリーナメインアリーナには5面の試合場が整然と並ぶ-Journal-ONE撮影

その敷き詰められた畳が作る試合場は全部で5面。この5面全てを使い1日で200試合以上を行うのですから、選手やチーム関係者の皆さんはもちろん、運営スタッフの皆さんがどの様に大会を進めて行くのかを観るのも楽しみになってきました。

次々と進む試合運営の妙

私たちが想像する柔道の試合は、オリンピックやグランドスラム等の国際大会におけるテレビ観戦で見るイメージではないでしょうか。ひとつの試合場に大きなデジタル時計が設置され、主審を中央に両選手が対峙。場内外の境目に副審2名が腰掛け、両チームの監督が試合場の直ぐ横から大きな声で指示を出すといったところでしょうか。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会|会場となった千葉県千葉市の千葉ポートアリーナメインアリーナ試合場の時計-Journal-ONE撮影

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