アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

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W杯2019では、正確無比なキックで得点ランキング4位(51得点)に輝いた田村選手。間もなく始まるフランス大会でのシーンを彷彿させるタッチライン際からの難しいキックの成功に、スタンド全体からどよめきが起こりました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯2019日本代表・田村優(Canon)の華麗なキック-Journal-ONE撮影

追いつきたいワイルドナイツは18分、田村選手と日本代表SOのレギュラーを争う松田 力也選手がPG(ペナルティゴール)を決めて、3-7と追いすがります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯2023日本代表レギュラーを狙う・松田力也(Panasonic)の華麗なキック-Journal-ONE撮影

この時、 “日本代表SOのキック対決” が、試合の勝敗に大きく作用するカギになるとは、誰もが想像できなかったのではないでしょうか。

直後の20分、今度はイーグルスが突き放しにかかります。

敵ゴール5mに迫った地点で、W杯2019で世界一に輝いた南アフリカ代表のSH(スクラムハーフ)ファフ・デクラーク選手が魅せます!ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 必死にボールをキープする南アフリカ代表SH ファフ・デクラーク選手 Faf De Klerk(横浜キヤノンイーグルス)-Journal-ONE撮影ワイルドナイツの反則でプレーが止るや否や、素早くタップしてプレーを再開。WTBのイノケ・ブルア選手にボールを繋いでトライを演出し、田村選手のこの日2本目のキックも決まって3-14と点差を広げます。

その後、陣地中央付近でボールを奪い合う両チームですが、イーグルスの反則に付け入ったワイルドナイツが着実に点を重ねます。

23分と29分に松田 力也選手が立て続けにPGを決めて9-14と迫ると、残り時間も少なくなった35分には、イーグルスの必死のディフェンスの隙を突いてDG(ドロップゴール)!12-14と肉薄します。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯2023日本代表レギュラーを狙う・松田力也(Panasonic)の華麗なキック-Journal-ONE撮影

この時点でキック対決は、田村“2本”と松田“4本”。誰もが想像し得ない試合展開にスタンドがどよめき始めた38分にスタンドが大声援に包まれました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルスの応援スタンド-Journal-ONE撮影フィールドのほぼ中央、ゴールから50mはあるこの地点から田村選手が選択したのはDG!これが綺麗な弧を描いてポールの間を突き抜けて12-17と再び差を広げます。

リーグ戦4位のイーグルスが首位のワイルドナイツを抑えてゲームを支配しているかに見えた42分。思わぬ展開が待ち受けていました。

イーグルス有利で前半ラストプレーのホーンが鳴ります。ここで、これまで大活躍を見せていた田村選手が、松田選手へのハイタックル。イエローカードで10分間のシンビン(一時的退場)になってしまいます。

このペナルティを松田選手が “5本目” のキックでPGを成功させ、15-17の僅差で前半を終了しました。

世界の強豪国選手が躍動!-後半戦

「イーグルスの激しいプレッシャーでモメンタムを維持することが出来なかった前半だったが、後半は裏に出ようと指示した。」とロビー・ディーンズ監督。坂手 淳史主将も「イーグルスは強く本当にしんどかったが、みんな疲れはなかった。リードされて焦る気持ちはあったが、落ち着いて自信を持って戦おうと後半に臨んだ。」と、23人全員でやるべきことを確認して後半に入ったワイルドナイツ。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルスの試合後会見で回想するロビー・ディーン監督と坂手淳史主将(Panasonic)-Journal-ONE撮影

司令塔を欠き14人と数的不利な状況で後半戦を迎えたイーグルスに対し、立ち上がり早々の2分からに王者の力を発揮し始めます。

W杯2023日本代表での活躍が期待されるCTB(センター)ディラン・ライリー選手が抜け出し、相手ゴール前までボールを運びます。一気にチャンスを広げたところにフォローに入ったオーストラリア代表のWTB・マリカ・コロインベテ選手がディフェンスの間を切り裂いて逆転トライ!更に松田選手が “6本目” のキックでPGを成功させ、17-22とついに試合をひっくり返しました。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯2023オーストラリア代表・マリカ・コロインベテ Marika Koroibete(Panasonic)の逆転トライ-Journal-ONE撮影

このまま話されるわけにはいかないイーグルスは11分に、FB(フルバック)小倉 順平選手がPGを決めて20-22と肉薄しますが、ワイルドナイツは、W杯3大会連続出場の “ラスボス” 堀江 翔太選手を投入。会場からの大きな歓声を背にモメンタムを渡しません。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯3大会連続出場の堀江翔太(Panasonic)-Journal-ONE撮影

すると、ワイルドナイツは13分にタッチライン脇を攻めるディラン・ライリー選手が、ディフェンスの裏にキックでボールを出すと、イーグルスディフェンス陣を切り裂いて走り込んできたのは、マリカ・コロインベテ選手!W杯2023でのオーストラリア代表戦を観ているかのような鮮やかなトライで27-20と突き放します。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯2023オーストラリア代表・マリカ・コロインベテ Marika Koroibete(Panasonic)のトライ-Journal-ONE撮影

更に17分には、オフェンス陣の度重なるアタックでゴールライン手前でプレッシャーを掛け続けると、またもやディラン・ライリーがスピードを活かしてトライ。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯2023日本代表で活躍が期待されるディラン・ライリー Dylan Riley(Panasonic)のトライ-Journal-ONE撮影

この2トライのGを松田選手が “7本目” “8本目” の安定したキックを見せて36-20とあっという間に主導権を握ってしまいました。

何とかしたいイーグルスも、デクラーク選手のW杯2019を思い起こさせる創造的なプレーを軸に徐々にワイルドナイツ陣内に攻め込みますが、ここでアクシデントが起こります。

混戦から抜け出したPRの安 昌豪選手をフォローしようと相手にタックルをした南アフリカ代表のCTB・ジェシー・グリエル選手が頭部への危険なタックルを行ったと判定されてでレッドカードで退場となってしまいました! ここまで好守に献身的なプレーでチームを支えてきた世界屈指のCTBの退場に、イーグルスファンはもちろん、グリエル選手も痛恨の表情でベンチに下がります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス W杯2023南アフリカ代表で活躍が期待されるジェシー・クリエル Jesse Kriel(Canon)がレッドカードで顔を歪める-Journal-ONE撮影

16点のビハインドに14人で立ち向かったイーグルスでしたが、スクラムでペナルティを与えてしまい、PGを松田選手が “9本目” のキックでキッチリ決めて39-20。W杯2023へ強烈なインパクトを残した松田選手は、反撃の芽を摘んでお役御免となります。ジャパンラグビー リーグワン プレーオフ 埼玉パナソニックワイルドナイツvs横浜キヤノンイーグルス 9本のキックを全て成功させたW杯2023日本代表レギュラーを狙う・松田力也(Panasonic)-Journal-ONE撮影

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