齋藤:早速、お店の裏手にある作業場で藁焼き体験に臨みます。燃えさかる炎の中に藁をこれでもかと入れる田中さんの顔が真っ赤に染まるくらいの火が起こりましたよ! 「超強火で焼きあげるのが本場・高知の藁焼き。因みにこの藁も自分の田んぼでとれた米の藁なんですよ。」とユーモア溢れる語りで緊張している私たちを和ませながら準備をしてくれる田中さん。地元名物を食べるだけで無く、こういった地域の方と触れ合いながら色々なことを教えていただくと旅の思い出もより鮮明に心に残りますよね。しかし、鰹は想像以上に重たくて、しかも暑い! 料理していると言うよりはソフトボールのトレーニングをしているような感じですが、ひとりずつ貴重な体験をさせていただきました。
黒木:いよいよ “漁師小屋” に移動して、出来上がった鰹のたたきを食べさせていただきます。大きなお皿に盛り付けられたのは、鰹の刺身とたたきです。「うちの魚は、店までたったの5分のところにある競り市場から仕入れたものですから鮮度も味も抜群です。その中でも、良い物を選んで刺身にしています。」と、田中さんの説明を受けて刺身をいただきます・・・ これは濃厚~♪ マグロのトロに似た甘みと魚の風味が口の中に広がりますがトロよりも歯応えがあって、噛めば噛むほど魚の旨味が染み渡りますよ。本当に美味しい!
齋藤:歯応えと脂がのったお刺身と言えば “ブリ” を想像されると思いますが。ブリよりも程よい脂加減で、味も全く違います。私たちが体験した “鰹の藁焼き” と食べ比べても味が全然違うんですよ! これは初めての体験です。やはり鮮度が良くないとこういったご当地グルメに出会うことはできませんね!訪れて食す旅行の醍醐味です。
瀧川:このレポートで色々な鰹のたたきを食べさせてもらいましたが、藁焼きも焼いた部分の風味が全く違いますよね。自分で作った(笑)こともあって、より美味しく感じるのでしょうかね。地元のお米とも良く合いますので、ご飯何杯でもいけちゃいますよ。それと、定食のセットに付いている鰹の削り節もとっても美味しい! 「鰹の鮮魚には生食に向かない “ゴシ“ と呼ばれるものも水揚げされてきます。これが結構量が多くて、焼き節などに加工すると手間が掛かるので廃棄することもあったんです。それを何とか活用できないかと考えて開発したのがその商品なんです、お酒のおつまみはもちろん、お茶漬けにして食べても美味しいですよ。」と、美味しいSDGsな取り組みを教えてくれた田中さん。帰りにお土産で “タナカのツマミ” 買って帰ります!