日本が強化試合3連敗となりました。
坂手 淳史キャプテンのコメント
よもやの3連敗、しかも前半でご当地・北海道のスター選手であるリーチ マイケル選手の退場というショッキングな出来事も重なる事態に、「たくさんの応援に感謝します。結果でお返しすることができなかったので。。。」と言葉に詰ったのは、共同主将のひとり・HO(フッカー)の坂手 淳史選手です。
「得点を取って相手にプレッシャーをかける、という当初のプランがありました。得点を重ねて9点差にすれば、相手は強引に攻めてミスが出てくると思っていたが、こちらが簡単にトライを取られてしまった。。。」と、プラン通りに行かなかった試合を振り返ります。この主因となったリーチ選手の退場について聞かれると、「14人になったときのことも想定して練習してきたので、そこは練習通りにできたと思う。」と話すに留まりました。
セイララ・マブスアHCのコメント
セイララ・マプスアHCは接戦を制した試合後の記者会見冒頭、「みなさんこんばんは。」と流ちょうな日本語で報道陣に挨拶をしてくれました。それもそのはず、マブスアHCは現役時代の2011年から3シーズン、今年 “JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(リーグワン)” で悲願の初優勝を果たしたクボタスピアーズ船橋・東京ベイに在籍していたのです。2016年まで日本でプレーしていただけあって、日本語はもちろん、日本のことを良く知っているHCなんですね。
冒頭、マブスアHCは「非常に接戦でタフな試合でした。今年の初の代表戦でスゴいプレッシャーを受ける中での戦いではあったが、勝てて良かった。」とホッとした表情で試合を振り返ります。涼しいドームでの試合については「(気温というよりも)非常に湿度が高く、ボールが滑る状況だった。(ボールを落として度々プレーが止まる)とても難しい試合展開であった。」と、多湿な天候がチャンスやピンチでノックオンなどの反則を犯した試合展開の最大の理由を教えてくれました。
自チームのパフォーマンスについて「新しく代表に選出された選手が多い中、選手たちが大きなプレッシャーを受けながらもしっかりとチャンスをものにした選手もいました。この大会では、勝つことが最優先でしたので、この目標が達成できたことはとても良かった。」と振り返る一方、「山中がフルバックだったので、もう少しキックを多用してくると思った。リーチ、姫野などを中心に攻めてくる予想もしていた。ここ数週間でも日本は成長を続けているチーム。とにかく今日勝てたことは本当に良かった。」と日本代表のパフォーマンスにも敬意を表していました。
「4年前(W杯日本大会)時の調整がどうだったかは知らないが、今回のサモア代表は良い状態で調整が出来ています。あと2試合、確りと備えていきたい。」とW杯フランス大会に向けた抱負も話してくれました。
クリスチャン・リアリーファノ選手のコメント
「残念ながら1人少なくなってしまったが、日本はとても良いチームだった。」と開口一番に日本代表への敬意を表したリアリーファノ選手は、「ボールが滑るコンディションでの試合となりましたが、しっかりとボールを運ぶことができた。」と、勝利したポイントについて話します。
「各代表チームも準備時間が限られている中、今日の日本戦のようなプレシャーのかかる試合ができたことは有意義だった。」と、W杯を直前に質の高い戦いができた意義を教えてくれます。「サモア初キャップは、本当に素晴らしい経験。言葉にしがたい気分であり、特別な気分です。家族に国に支えられ、祝福されているような感じです。」と元オーストラリア代表で経験豊富なリアリーファノ選手であっても、サモア代表に選出されプレーすることの価値をしみじみと話していました。
徐々に主力メンバーが顔を揃えているとはいえ、“勝ち星” の無い日本代表を心配するファンも少なくありません。日本での調整も残すところ2試合!7月29日(土)には、ラグビーの聖地・東大阪市花園ラグビー場にトンガ代表(世界ランキング15位)を迎えます。
札幌よりも高温多湿でよりボールの扱いが難しくなる花園で、日本代表がどう言った対応力を見せてくれるのか。W杯フランス大会に向けて、良い結果となるように皆さんもラグビー日本代表・ブレイブ ブロッサムズを応援しよう!