参加者は車いすユーザーの方がメインではありましたが、一般の人たちにもハンドサイクルを体験する機会を作ったこのイベント。参加したのは、ボランティアとして活躍してくれた松戸第一中学校に通う、中3女子3人組です。
演劇部、バレー部、バスケットボール部と、中学で力を入れた部活動はそれぞれ違いますが、「先生に今回のイベントチラシをもらい、興味があって参加しました。」と、興味を持つ人のすそ野の広さを感じされてくれるコメントをしてくれた皆さん。
「腕がキツいです!」「うわぁ~ ギアが重たい!」「楽しい~!」など、実際に体験しながら様々な思いを教えてくれながら、ふた組に分かれて勝敗を競ったリレーイベントでバンクを一生懸命回っていました。
ウェルネスな街づくりに地元も期待
このイベントを後援した、松戸市にぎわい創造課をはじめとする市の関係者も、参加者の皆さんの笑顔や歓声に釣られて笑顔で運営を手伝っています。
「ハンドサイクルは初めて見ましたが、思った以上に早く漕げる競技性のものだと知りました。なかなか入る機会のない、競輪場のバンク内で競輪の最高機関であるJKAの補助金を活用したイベントが開催できるのは素晴らしいことだと思います。」と、三阪さんと笑顔で意見交換をしているのは、松戸市議会議長の杉山 由祥(よしひろ)さんです。
「このイベントを機に、松戸市で様々な競技の枠を超えたノーマライゼーションを広げる活動が増えていくと良いですね。」と、ウェルネスな街づくりに意欲を見せます。
「国会議員はやることが限られてしまいます。皆さんの力でこのような素晴らしい取り組みをしていただいていることを全力で応援して参ります。」と話すのは、地元選出の渡辺 博道衆議院議員の秘書さんです。前復興大臣でもある渡辺さんは、TOHOKU STORMERSの三阪さんが主催するこのイベントに興味を持ったのですが、どうしても参加が叶わずに代わりに激励に来たとのこと。
スポーツの素晴らしさで日本の様々な課題解決を行うことを掲げて精力的に活動されている、同じ自民党の遠藤 利明総務会長の取り組みにも賛同されている渡辺さんも、ウェルネスな街づくりに一役買ってくれることを期待したいですね。
初開催のイベントを終えて
「初めてなので100点とはいかないでしょうが、参加者の皆さんが笑顔で怪我無く終わってほっとしています。」と、充実した表情で話す三阪さん。参加した今井選手や中町選手との雑談にも自然と笑顔が溢れます。
「実は、こういったふれ合い体験イベントって初めてなんですよ。不安もありましたが、自分自身も本当に楽しむことができました。」と、スペシャルゲストとして地元・松戸市のプレゼンス向上に一役買った羽賀選手も感想を話してくれました。
IWRC2023で銅メダルに輝き、次のパリパラ2024では悲願の金メダルが期待される日本代表についても、「IWRC2023は、どの国もレベルアップしていて本当に厳しい試合が続きました。パンク交換で車軸が外れず(1分間で交換できなければ退場となるルールで)退場するハプニングにも見舞われましたが、本番前にパリを体験できたことも大きな財産となりました。」と、この秋の成果を教えてくれた羽賀選手。
「こういったイベントを通じて、車いすラグビーのことをもっと知ってもらい、本番ではたくさんの人に応援していただきたいですね。」と、競技の枠を超えてふれあうことで、競技の認知や人気が上がっていくことを実感した様子でした。