高校から日本語を学んでいたという兄の承撤選手は、流ちょうな日本語で「初めまして!」と笑顔でインタビューに応じてくれました。弟の雨統選手も、時に承撤選手が補足をしていましたが、こちらも日本語でのインタビューです。
Journal-ONEのInstagramで、最近の取材を見ていた承撤選手は、「この前、韓国代表のソフトボールチームを取材していましたね」と笑顔で問いかけてくれました。
雨統選手は、韓国ではプロチームの全南(Jeonnam)に所属しているとのこと。「乗松選手のお兄さんがプレーする仁川(Incheon)とも対戦したのですよ」と、笑顔で韓国での活動を教えてくれました。
Fukuoka DANDELIONに所属するパリ・パラリンピック日本代表の乗松 聖矢選手の兄・隆由(たかゆき)選手は、国内クラブチーム “AXE” で活動する一方、韓国に選手派遣されているのです。
Journal-ONEのレポーターとして、アジア・オセアニア チャンピオンシップにおいて日本代表がパリ・パラリンピックの代表権を獲得した道程を寄稿してくれた隆由選手と、海を越えて対戦している姿も観てみたいですね。
「お姉さんが車いすラグビーをプレーしていて、誘われて始めたのがきっかけなのです」と、競技を始めたきっかけを教えてくれた雨統選手。「元々、ボッチャをやっていました。激しくぶつかるスポーツにも興味があったので、二人がプレーしたことを機に僕もプレーすることにしたのです」と、承撤選手も車椅子ラグビーの世界に飛び込んだきっかけを教えてくれました。
Fukuoka DANDELIONをどうして選んだのかを聞くと、「ダンデライオンは家族のような存在。本当にみんな良くしてくれるのです」と、雨統選手が話せば、「韓国ではここまでハードワークするチームがありません。自分のレベルアップにもとっても合っているチームです」と、承撤選手もダンデ愛を話します。
「チームが強くなるため、自分自身がもっと上達していきたい」と話す雨統選手は、この冬から明らかに身体が大きくなっています。聞けば、この冬に徹底的にトレーニングをして筋力アップに成功したとのこと。ミドルポインターとは思えない俊敏な雨統選手にパワーが加わる!今年の日本選手権大会で、そのプレーを観られるのが本当に楽しみです。
「日本選手権での優勝はもちろんですが、一つずつ勝っていきながらスキルを磨いてチームに貢献していきたいです」と、承撤選手も優しい笑顔で抱負を語ってくれました。
“支える人”にも注目!
この日の練習に参加しているスタッフの方たちもご紹介します。今回、お話を聞くことができたのは、トレーナーの井出 千鶴さんと薄鍋 真帆さん。
介護支援の仕事をされている井出さんは、タイムキーパーをしながら、忙しそうにコートサイドを動き回っています。「仕事柄、毎週末の大会や練習に常に参加することはできないのですが、参加した際には選手のコンディションを常に注視しています」と、練習間のミーティングでも選手たちの側に寄り沿い、様子を確認しています。