アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

女子ソフトボール JDリーグ交流戦 戸田中央メディックス埼玉のAlyssa Denham(アリッサ・デンハム)投手-Journal-ONE撮影
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“天下分け目” の決戦が、令和の世に再び!

女子ソフトボール世界最高峰リーグ “JD.LEAGUE(JDリーグ)” に加盟する全16チームが、有名な史実 “関ヶ原の戦い” の舞台となった美濃国(岐阜県)に一堂に会し決戦の火蓋が切って落とされた、東西地区対抗交流戦シリーズは2ndラウンドに突入!

「東西決戦!第2ラウンド・前編 」レポートに続き、6月4日に朝霞市(朝霞市中央公園野球場)に繰り広げられた熱戦の後半戦を、各チームの “名将“ に焦点を当ててレポートします。

東軍・武蔵国 vs 西軍・伊予国

東西決戦・交流戦の初日(5/27)に大垣市北公園野球場で記録した1,646名の観客数に次ぐ1,608名の観客が訪れたこの日。その多くは、地元開催の戸田中央メディックス埼玉を応援する地元ファンの人たちでした!満員のメディックス応援席に、選手たちのテンションも高ぶっているようです。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 戸田中央メディックス埼玉のAlyssa Denham(アリッサ・デンハム)投手-Journal-ONE撮影

スタジアムの外に張り出されたテントには、”骨密度測定” ”乳がん検診” “健康相談” など、日ごろ健康について深く考える機会のない方でも、思わず立ち止まってしまう本格的な健康に関するブースが並びます。埼玉県を本拠地とする戸田中央メディックス埼玉を運営している、戸田中央医科グループ(TMG)のこれらのブースには、観戦に来ていた多くのファンたちで賑わっていました。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 第2ラウンドの会場・朝霞市中央公園野球場に設置された戸田中央メディックス埼玉のブース-Journal-ONE撮影

続く第2試合は、その戸田中央メディックス埼玉(埼玉県戸田市)に伊予銀行ヴェールズ(愛媛県松山市)が挑む一戦です。善戦しながらも勝ち切れない “嫌な流れ” から抜け出したいヴェールズに対し、昨年の最下位から一転!勝ち越しで東地区4位と好位置に付けているメディックス。この試合、2年目の躍進を手ほどく “名伯楽” と、”鉄砲伝来”のごとく戦略を一変させた新戦力に注目して見ていきたいと思います。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 第2ラウンドで対戦した戸田中央メディックス埼玉と伊予銀行ヴェールズの選手たち-Journal-ONE撮影

“名伯楽” が見る新たな地平

JDリーグの前身である日本リーグで205勝66敗。日本リーグ優勝5回、全日本総合選手権優勝4回。現在、西地区首位を走るトヨタ レッドテリアーズを強豪チームに育て上げたその手腕は、日本代表監督、台湾代表コーチに招請されるほど。

その名伯楽の名は、メディックスを率いて2年目を迎える福田 五志監督です。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 第2ラウンド 戸田中央メディックス埼玉の福田五志監督-Journal-ONE撮影

「去年4人、今年6人と若い選手が入ってきて、チームの若さは大学のチームと変わらないですよ。ここに、経験のある糟谷選手(ビックカメラからホンダを経て移籍)と鈴木選手(トヨタから日立を経て移籍)が入ってくれて良い見本になってくれていますね。」と、変わりつつあるチームに目を細める福田監督。

「でも、戦力的にはまだ3~4人足りないです。強豪チームと互角に戦えるようになるには来年まで掛かるかなぁ・・・トヨタの草創期も同じでしたよ。弱いチームは同じ道をたどって強くなっていかないといけない。3、4年後を楽しみにしてね。そこまで(監督を)やっているかわかんないけど。(笑)」とチームを創り上げる魅力を教えてくれました。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 第2ラウンド 戸田中央メディックス埼玉の福田五志監督-Journal-ONE撮影

「だからと言って対戦カードで手を抜くようなことはせず、毎試合ベストメンバー、全力で戦っています。若い選手たちは、練習でできても試合で実力を発揮できるとは限りません。しかし、“このチームを何とかしよう、強くしよう” と集まってくれた良い選手ばかりなので、結果を求めて貪欲にやってくれています。一方で、チームが成長するには、自分のことだけでなくお互いを知って尊重し合うことが大事。ですから、チームをひとつに戦う意識を高める意味で “ワンチーム” というスローガンを掲げています。若い選手たちは、糟谷選手や鈴木選手が試合の中で見せる対応力を学んで日々成長して欲しいですね。」と福田監督。

メディックスの新たな地平を切り開きながら、リーグ戦でも結果を残している名伯楽の戦術を分かりやすく教えてくれました。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 第2ラウンド 戸田中央メディックス埼玉の福田五志監督-Journal-ONE撮影

一点を争う緊迫した試合展開

大観衆の声援を背に受けたメディックスの先発は、新加入のAlyssa Denham(アリッサ・デンハム)投手とGwen Svekis(グウェン・スヴェキス)捕手のバッテリー。昨年、アメリカのAthletes Unlimitedのリーグ(AUX Softball)でバッテリーを組んでいたふたりは、試合前の練習でもじゃれ合う仲の良さを見せてくれます。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 戸田中央メディックス埼玉のAlyssa Denham(アリッサ・デンハム)投手とGwen Svekis(グウェン・スヴェキス)捕手-Journal-ONE撮影

一方のヴェールズは、先週の交流戦第1ラウンドでも好投した、ルーキーの遠藤 杏樺投手と、笑顔弾ける元気な新キャプテン・安川 裕美捕手のバッテリー。安川主将を中心に、いつも笑顔でソフトボールに取り組むヴェールズの選手たちは、見ている私たちに元気を与えてくれます。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 いつも明るい伊予銀行ヴェールズの選手たち-Journal-ONE撮影

女子ソフトボール JDリーグ交流戦 いつも明るい伊予銀行ヴェールズの安川裕美選手-Journal-ONE撮影

試合は両投手上々の滑り出し。早くも投手戦の様相を呈してきた2回に、メディックス・福田監督期待の4番・糟谷 舞乃選手の2試合連続本塁打で1点を先制します。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 先制のソロ本塁打を放った戸田中央メディックス埼玉の糟谷 舞乃選手-Journal-ONE撮影

追いつきたいヴェールズも、「先週の試合で失敗した送りバントにフォーカスして1週間練習してきた。」と、世界を知る名将・石村監督が話していたとおり、猛烈なバントシフトをモノともせず得点圏に走者を進めますが、アリッサ投手の力投の前に得点には至りません。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 戸田中央メディックス埼玉のAlyssa Denham(アリッサ・デンハム)投手-Journal-ONE撮影

しかし5回表 無死1塁から「(雨の中)橋の下でも練習してきました。」と話した、業師・吉金亜希子選手がこの日2つ目の犠打でチャンスを作ると、1番・松瀬 清夏選手がセンターに抜けるタイムリーを放ち、ようやく同点に追いつきます。女子ソフトボール JDリーグ交流戦 2つの犠打を成功させた伊予銀行ヴェールズの吉金亜希子選手-Journal-ONE撮影

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