アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

車いすラグビー 日本選手権予選 沖縄大会| 15年ぶりの地元開催で大声援に応えてプレーする元日本代表・リオパラ銅メダリストの仲里進選手(Okinawa Hurricanes)-Journal-ONE撮影
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どの試合も終わってみれば大差での敗戦とはなりましたが、その試合を観ている観客からも大きな拍手が起こるプレーが随所に出るほど素晴らしい内容でした。

池崎選手、島崎選手、長谷川選手と対戦した場面では、吉本 勇太選手を起点にローポインターの川口 健太郎選手、浜野 健二選手を介して攻守の要・河野 悟選手へボールを繋ぐコンビネーションでトライを決めると、会場からは大きな声援。車いすラグビー 日本選手権予選 沖縄大会| 未勝利ながら周囲からも著しい成長を評価された大阪のWAVES-Journal-ONE撮影

昨年はひとりでボールを運ぶシーンが目立ち、その進路を防がれてターンオーバーを許してきた河野選手も、裏から抜け出して小林 和史選手からのロングパスを受けてトライ。

キーエリアでは、山本選手と副山 大輝選手の “ローポインターの壁” を活かして隙間から侵入してパストライを奪うなど、随所に見どころある展開を見せてくれました。車いすラグビー 日本選手権予選 沖縄大会| 未勝利ながら周囲からも著しい成長を評価された大阪のWAVES-Journal-ONE撮影

「今シーズンからグループ(大阪本社)が支援しているので、応援に来ました。初めて観る車いすラグビーのスピードと迫力にびっくりしました。」と、車いすラグビー初観戦の感想を教えてくれたのは、株式会社フロンティアゆい 代表取締役社長小原鑑善さんです。

「BRITZ戦は力の差がとてもありましたが、Hurricanes戦は健闘してくれました。これからもWAVESの試合を観に行って応援していきたいです。」と、WAVESを支える皆さんもその成長に期待を寄せていました。

コートで後輩たちと過ごす至福の時 -荻野 晃一選手(BRITZ)

「公式戦は6、7年ぶりですかね。全日本のコーチ、監督時代は、ラグ車に乗って選手たちの練習相手になることはありましたけども。」と、4試合を終えて充実感溢れた表情で話すのは荻野 晃一選手です。車いすラグビー 日本選手権予選 沖縄大会| 4戦全勝で1位通過したBRITZにはリオパラ銅メダリストに導いた "ミスター車いすラグビー" 元日本代表監督・荻野 晃一選手が新加入-Journal-ONE撮影

アテネ大会・北京大会・ロンドン大会と3度パラリンピックに出場、現役引退後は日本代表アシスタントコーチに就任し、2014年から代表監督となり2016年のリオデジャネイロ大会で初のメダル獲得に貢献した荻野選手は、“ミスター車いすラグビー” と呼ばれるレジェンドなのです!!

選手としてBRITZでプレーすることについては、「BRITZは、日本代表選手、強化指定選手が多く在籍しています。その中で、どういった試合運びをするのが良いのか、どういうタイミングでメンバーチェンジしていくのか、どのタイミングでどういったサインプレーができるか。時間管理を含めてそういったシーンで貢献できれば。」と、レジェンドDNAの継承で日本車いすラグビー界に貢献できればと話す荻野選手。車いすラグビー 日本選手権予選 沖縄大会| 4戦全勝で1位通過したBRITZにはリオパラ銅メダリストに導いた "ミスター車いすラグビー" 元日本代表監督・荻野 晃一選手が新加入-Journal-ONE撮影

ご自身のプレーについては、「1分か2分程度、出場するのがやっとでした。もう代えてくれって(笑)。でも、メンバーが面白がって試合に出し続けるんですよ。」と笑いますが、動いていないという割には、攻守の切り替えやポジショニングのタイミングには意図が見え、一緒に戦う選手たちともスムーズに連携が取れています。

マッチアップした現役日本代表の若山選手の、「お会いするのも久しぶりで、一緒にプレーできて嬉しかったです。日本代表の車いすラグビーファミリーとして歴史やスキルを繋いでいく。僕が入りたての頃は、ローポインターの若手を本当に引っ張ってくれていたし、今は僕たちが小川(仁士選手・BRITZ)たちを引っ張っていく。荻野さんは持ち点1点を支えてきた選手です。今でこそ1点の選手は多くいますが当時は先駆けとしてひとりで頑張っていた。一緒のフィールドに立てたことが嬉しくて思わず微笑んでしまいました。」というコメントを紹介すると、「スタッフ側から強化合宿などで見ている立場でしたが、実際にこうやって現役の選手たちと一緒にプレーができて率直に嬉しかったです。実際にやってみると、フィジカルやスタミナはもちろんなのですが、やはり技術面が本当に高くて改めて驚きました。」と、後輩たちの成長に目を細める荻野選手。車いすラグビー 日本選手権予選 沖縄大会| 15年ぶりの地元開催で大声援に応え日本代表・島川慎一選手を転倒させるOkinawa Hurricanesの選手たち-Journal-ONE撮影

「若山選手を筆頭に、ローポインターの主力選手たちが後輩の面倒を見てくれていることを本当に嬉しく思います。コミュニケーションはもちろんですが、奥原選手などの有望な若手をのびのびとプレーさせながら自分たちがしっかりと動いてサポートしています。」と、若山選手の頼もしさに感心したとのこと。

「通常、WAVES戦のようにあれだけ点差が離れてしまったら、リードしているチームも集中力が切れてくるのですが、きちっと課題を設定してそれに向かって高いモチベーションを高めているところが頼もしいなと。」と、やはりスタッフ目線で観てしまうと笑います。車いすラグビー 日本選手権予選 沖縄大会| 4戦全勝で1位通過したBRITZにはリオパラ銅メダリストに導いた "ミスター車いすラグビー" 元日本代表監督・荻野 晃一選手が新加入-Journal-ONE撮影

日本の車いすラグビーの選手たちは、仲良くしながら後進を育てていく気質が私たちでも見て取れます。これが、荻野選手たち先輩が培ってきた伝統なのかと聞くと、「ノーサイドの精神は、普通のラグビーと変わらないと思います。一人はみんなのために、みんなは一人のために(One for all, All for one.)の精神もラグビーとは変わりません。車いすラグビーを観たラガーマンたちも同じようだと言ってくれていました。」と、荻野選手が教えてくれました。

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