「昨年は準決勝で負けて本当に悔しい思いをしました。先ずは1つ勝とうと臨み昨年を超えることができました。今日はチャレンジャーとして思い切りやろうと。」と、この試合に入るに当たった思いを振り返ります。
「専攻で先制点が欲しい中、原田選手が追い込まれながら本当に良く打ってくれました。7回の苦しい場面で下山選手がずっと練習し続けたスイングで貴重なダメ押し点を取ってくれました。」、原田、下山両選手に向かって「ナイスホームラン。」と声を掛けながら選手たちを労います。「ずっと挑戦しようと1年間やって来ました。自分たちを越えていく挑戦を毎日続けてくれた選手たちの笑顔は最高。あの笑顔があるからソフトボールはやめられません。」と最高の笑顔で喜びを話してくれました。
ダイヤモンドシリーズ2戦連続で本塁打を放ち、このシリーズの最優秀殊勲選手に輝いた下山選手も、「こんなたくさんの人に見てもらっている中で優勝できて最高に嬉しいです。」と、選手、スタッフ全員の思いを代弁します。
「(昨シーズンの準決勝の)負けたことは気にしなくて良いと選手を励まし続けました。そんな中、選手たちは1年間頑張ってくれたことが本当に嬉しいです。」と、優勝直後に選手たちと喜びを分かち合うのは、顧問の河合 満さんです。昨秋引退した、アボット投手の引退セレモニーでもスポーツチームは企業に活力を与えてくれる存在と話していた河合さん。
「この満員になった観客席を見て下さい。豊田から硬式野球部の監督(2022年の日本選手権、2023年の都市対抗野球と連覇を果たしたレッドクルーザーズの藤原 航平監督)も応援に来ています。試合に出場しなかった選手たちの同僚も、こんなに多くの横断幕や応援グッズを手に一緒に戦ってくれました。」と、5季ぶりの優勝を果たし喜び合う選手たちを自分の娘を見るかのような温かい目で見つめながら感慨深く話してくれました。
その後、グラウンドレベルに降りてきた応援団長の奥田 浩祐さんたちもお祝いに駆けつけ、選手たちと共に戦い抜いた今シーズンを労います。馬場監督、鎌田キャプテンなどの胴上げに続いて宙を舞う河合さんを見つめながら、JDリーグの “グランドチャンピオンズトロフィー” を抱える馬場監督。
「会社の皆さんの素晴らしいバックアップをいただき、ここまで辿り着くことができました。次は追われる身となりますが、私たちももっともっと強くなっていかなければ。」と、早くも次のシーズンへのチャレンジを誓ってくれました。
全力尽くした選手たちも笑顔
リーグ戦、ダイヤモンドシリーズと、連覇を目指して戦い抜いたビークイーンの選手たちも、それぞれが健闘を称え合い素晴らしい笑顔を見せています。
勝ち続けるために準備をし、ここまで予想通りの戦いで決勝まで登り詰めた選手、スタッフの皆さん。それを称えるスタンドのファンたちの充実した表情を見ると、スポーツは決して勝敗だけではない “ひとの心を豊かにする存在” だということが分かります。
2シーズン目を終えた女子ソフトボール・世界最高峰の国内トップリーグであるJDリーグ。既に来シーズンに向けて始動している14チームと共に、レッドテリアーズ、ビークイーンが更なる感動を与えてくれることは間違いありません。
全日程を終了したJDリーグ2023シーズンですが、まだシーズンは終わりません!
2023シーズンの個人表彰選手を表彰する “JD.LEAGUE AWARDS 2023” が12月4日(月)に予定されているのです。この席で、最高殊勲選手賞、新人賞の発表も行われる、正に今シーズンの締めくくりとなるイベント。普段ユニフォームに身を包んでいる選手たちが魅せるファッションにも注目が集まります。
Journal-ONEでは、JD.LEAGUE AWARDS 2023の模様もレポート! 今シーズン最後となる選手の皆さんのお話しをたくさん紹介していきますので、お楽しみに。
<決勝への軌跡を振り返る>
準決勝1 ビックカメラ vs ホンダのレポート
準決勝2 トヨタ vs 豊田自動織機のレポート
<ダイヤモンドシリーズ進出をかけた軌跡を振り返る>
プレーオフ2ndラウンド 日立 vs ホンダのレポート
プレーオフ2ndラウンド 豊田自動織機 vs デンソーのレポート
プレーオフ1stラウンド SGH vs デンソーのレポート