アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

Journal-ONE 山下泰裕 JOC会長 厚地純夫編集長インタビュー
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コロナ禍において、日本代表選手にとって非常に厳しかったことは、海外のアスリート達と様々な対戦経験を積むことが出来なかったことでした。

ヨーロッパなどは陸続きですので、個人競技も団体競技も他国同士での試合は盛んに行われていました。柔道でも色々な国で合同のナショナルトレーニングキャンプをやっていました。

その様な中、日本代表選手が海外に練習に行く際に感染症対策を行った上での海外渡航を国の方で助けて頂きました。

ですから、練習施設や環境だけでなく、こう言ったサポートを頂いたお陰で、アスリートのレベルは本当に上がって、大会で活躍することが出来たのです。

今活躍している若いアスリートなどは、こういった支援が大きく関わっています。

面白いもので、人間は「いける!」と思うと凄い力が出るものですよね。「難しいんじゃないか?」と思っているとなかなか力は出ませんよね。

例えば男子マラソン。2時間5分台が一回出て、久し振りに日本記録が更新されると直ぐにそれを越すタイムが出る。男子陸上の100mでも、10秒切るアスリートが一人現れると、仲間が次に続いてくる。

それが、更に様々な競技に派生していって、これまでの壁を破って、「出来るんだ!やらなければならないんだ!出来て当然なんだ!」とアスリート達の意識もとても高くなってきています。

-競技レベルの底上げ、次世代の活躍も大きなレガシーと言うことですね。-

そのとおりです。

通常は、自国での開催が終わりますと、色々なことが元に戻るんですね。

50年に一回だとか、100年に一回の大会だから、皆さん応援して頂けるのですが、様々なものが元通りになってしまう。

但し、大変有り難いことに政府のご理解もあり、強化費については維持いただけました。

東京2020で整えたアスリートの競技環境のレガシーを、受け継いで次のパリ2024大会を目指せることを本当に感謝しています。

今、陸上競技や水泳、フェンシングなどの国際大会を見ても、本当に若いアスリートが出てきていますよね。

我々JOCは、オリンピック等の総合競技大会に如何に強いTEAM JAPANを編成していくかが重大なミッションではありますが、こう言った国際総合競技大会も含めて各競技団体と協力しながら、出来るだけアスリート達が夢にチャレンジできるような環境を作って行きたいと考えています。

様々な大会での活躍を通して、夢や感動、希望、誇りを創り、そこから更にスポーツのすそ野を広げていくと言うことが大きな柱ですよね。

東京2020が終わって、開催前に戻るのでは無い。競技力の面でこれが当然だ、当たり前だ、それだけやれるんだ、そういう意識でパリを目指していけると思っています。

勿論、58個のメダルとか、27個の金メダルとかは難しいでしょうが、どの競技においても過去の大会に例を見ないほど、アスリート達は活き活きと輝いてくれるのでは無いかなと期待しています。

JOCも、アスリートがそれぞれの夢に向けて果敢にチャレンジできるために各競技団体やアスリートと一緒になってしっかりできる仕組み、環境を創っていきたい。

選手強化は私たちの事業の大きな柱です。パリ2024大会も是非期待してください。

-東京2020でも若いアスリートの活躍が目立ち、また若い人に支持される競技も行われ、パリでは更に競技が多様化されていきます。-

正に、若いファンに人気のアーバンスポーツは新競技も行われます(ダンススポーツ・ブレイキン)。

IOCの動きを見ると、「若い人たちがスポーツに参画する機会を提供していきたい」、「若い人たちが常に実践する、或いは何らかの形で参加する、そういうスポーツ界で無ければいけない」と言う考えを持っているようです。

夏季オリンピックは正式競技が28ありますが、ここも当然時代によって入れ替わりがあります。若者の感性は大事にしたい。これは我々の方が学ぶことが多い気がしますね。

-閣議決定においては、所謂「骨太の方針」で、多極化、地域活性化の文脈の中にスポーツの振興が盛り込まれました。-

本来、JOCを始めとするNOCの使命の一つには、オリンピック競技大会やアジア競技大会に代表選手団を派遣することです。そこに向けた4カ年、8カ年計画の中でTEAM JAPANに相応しいアスリートを育てることです。

国が豊かであるということは、地方が豊かである、元気があるということです。これは重要な視点です。

地方創生というのはやはり、国を挙げて取り組んでいかねばならない問題です。これに対し、スポーツで我々に何が出来るかと言うことは、今から考えていくという現状ですね。

そして、未来へ

-それと時を同じく、将来を見据えた活動指針として「JOC Vision 2064」を掲げられました。-

コロナ禍において、日本ではスポーツは不要不急だと言われましたが、欧米では全く反応は逆でした。

アクセス
JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE
  • 東京メトロ銀座線「外苑前」駅 3番出口、都営大江戸線「国立競技場」駅 A2番出口
取材・文:
Journal-ONE(編集長 厚地純夫)( 日本 )
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