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車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦で活躍する日本代表 橋本勝也選手、長谷川勇基選手-Journal-ONE撮影
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Game3-第4ピリオド

【3・3・1・1ライン】#21池選手(3.0)、#7池崎選手(3.0)、#1若山選手(1.0)、#9今井選手(1.0)

いよいよ最後の8分が始まります。ここまでチームとして一貫したディフェンスをし続ける日本代表。オフェンスでも目立ったミスも少なく、ここまできたら何としても勝って終わりたいところです。最も信頼できるラインで臨む日本代表にスタンドからはこの日最も大きな声援が送られます。

ここまで日本代表の激しいプレッシャーに耐えて続けてきたオーストラリアですが、ここでインバウンドでの思わぬミスが出てターンオーバー!若山選手のブロックなど、ローポインターのファインプレイも続いて26-29と一気に日本が3点差を付けることに成功します!車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦 反撃に転じるオーストラリア代表選手-Journal-ONE撮影

【3・3・1.5・0.5ライン】#21池選手(3.0)、#13島川選手(3.0)、#22乗松選手(1.5)、#2長谷川選手(0.5)

ここで一気に試合を決めたい日本代表は、第3ピリオドで獅子奮迅の活躍を見せてくれた島川選手を投入します。島川選手がバット選手にプレッシャーをかけていきますが、徐々にそのプレッシャーに抗えなくなってきたバット選手の動きが鈍くなってきました。こうなると、ローポインターに入るボールをターンオーバー! 更にはパスカットなど、点差を42-39と広げることに成功して次のラインにバトンを繋ぎました。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦で活躍した日本代表主将を務める池透暢選手-Journal-ONE撮影

【3.5・3・1.5・0ライン】#32橋本選手(3.5)、#7池崎選手(3.0)、#22乗松選手(1.5)、#3倉橋選手(0.5F)

【3.5・3・1・0.5】#32橋本選手(3.5)、#13島川選手(3.0)、#23小川選手(1.0)、#2長谷川選手(0.5)

ここからは、橋本選手のアジリティと島川選手とのコンビネーションが冴え渡り、バット選手とボンド選手のコンビを圧倒していきます。第3ピリオド同様、怒涛のオフェンスで連続得点を狙ったオーストリアでしたが、常にフレッシュな状態で入れ替わる日本代表のラインの壁を崩せません。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦で活躍した橋本勝也選手と島川慎一選手のコンビネーション-Journal-ONE撮影

小川選手がマクウィラン選手の動きを積めてターンオーバーする等、45-41とこの日最大に点差を付けました。

【3・3・2・0】#21池選手(3.0)、#7池崎選手(3.0)、#14中町選手(2.0)、#3倉橋選手(0.5F)

残り3分余り、遂にオーストラリアはエース・バット選手の投入を諦め、昨年秋にSHIBUYA  CUPで来日した若手有望株のフォックスリー コノリー選手(3.5)を投入しますが、” 池・池コンビ” が圧倒して53-46と7点差を付けて快勝しました。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦 反撃に転じるオーストラリア代表のフォックスコノリー選手-Journal-ONE撮影

正直、オーストリアがここまで崩れるとは想定外でしたね。前半は拮抗しながらもパワーで押されるシーンが多く、本当に我慢のディフェンスだったと思います。しかし、チームとして「こういったディフェンスをするんだ!」という意図が感じられましたし、それを徹底して全ての選手がやり遂げた。今日の殊勲は全選手の一貫したディフェンスに尽きると思います。

殊勲のディフェンス・乗松 聖矢選手のコメント

「ライリー・バット選手に対し、チームとしてどう守っていくかが焦点でした。」と切り出した乗松選手。「独走を許すケースもありましたが、ポイントではしっかりと抑えることができました。合宿での細かいチェアワーク練習の成果が現れた試合でした。」と攻守に渡りポゼッションが良かったこと振り返りながらも、「(まだ大会の序盤なので)今までやって来たことの確認が大事。」とエンジン全開までの助走段階と話す乗松選手。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦で活躍した乗松聖矢選手-Journal-ONE撮影

「相手がどうこうではなく、ゲーム展開に応じて適応していくことが大事です。」と、優勝に向けた大事なポイントを力強く教えてくれました。

圧倒したオフェンス・橋本 勝也選手のコメント

「ライリー・バット選手との久しぶりの対戦が楽しみで…出だしは気負ってしまいましたね。」と笑って話し始めた橋本選手。連続得点を挙げたシーンについて聞かれると、「位置獲りが良かったので…」とはにかみつつも「東京2020後、自分のパフォーマンスに納得が行かなくてトレーニングに励んだ成果も出ているのかもしれません。」と鋭い表情に変わり、成長の手応えを話してくれた橋本選手。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsオーストラリア戦で活躍した橋本勝也選手-Journal-ONE撮影

「“次世代のエース” ではなく、他のハイポインターと同じ立ち位置で ”エース” と呼ばれるように結果を出していきたい。」とパリ2024はエースの一角を担うという強い意思を見せてくれました。

「いつもケビンからは、”楽しんでプレーしなさい。もっと笑顔でプレーしなさい” と教えられています。まだまだ足りない部分があるけれども、この大会で恩返しできれば・・・」と、2018年の世界選手権から抜擢してくれたケビンHCと一緒に戦う最後の大会への思いを口にしました。

連勝の初日を振り返る・ケビン・オアー ヘッドコーチのコメント

「万全のトレーニングを経て臨んだ大会ですが、初日は流石に緊張していましたね。徐々に良いプレーができ、選手たちがそれぞれのラインで互いを信頼し合ってプレーできていました。」と総括したケビンHC。

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