AOCを振り返って(と、オマケ):乗松 隆由レポート
ここまでの4試合、日本代表の全選手が高い集中力でミスを最小限に抑え、個々のフィジカルと協調したチームプレイを見せて快勝に導いてくれました。全選手がMVPと言っても過言ではありません!しかし、その中で敢えて一人を挙げるとすれば、やはり橋本 勝也選手です。
ケビンHCはこれまで、ここ一番の場面で橋本選手のラインを使う場面が少なかった。しかし、AOCでは大事な場面で積極的に橋本選手を使い、その期待に橋本選手が応えるという新生・日本代表の形が見えた展開となりました。特に、今日は倉橋選手が欠場し、オーストラリア戦に有効であった【3・3・2・0ライン】が使えなかったにもかかわらず勝ち切れた。今日の一戦、パラリンピック・パリ大会が終わった時に振り返って「あぁ~ あのAOCの試合が、日本の車いすラグビーの新時代を開いた瞬間だったんだね!」と話せるような印象深い試合だったと思います。
AOC開催期間中、車いすラグビーを応援してくれている企業がブースを多数出展。私も “車いすラグビー体験イベント” を三井不動産ブースで、同じチーム “AXE” でプレーしている、パラリンピック・リオデジャネイロ大会・銅メダリストの山口 貴久選手も、同僚の池選手と橋本選手を応援する日興アセットマネジメントのブースで、ファンの皆さんに車いすラグビーを知っていただくお手伝いをしていました。
これからも現役選手として車いすラグビーをプレーするだけで無く、こういった “スポーツをささえる” 企業の皆さん、“スポーツをみる” 皆さんと一緒に日本代表のパリ大会での金メダル獲得を応援し、車いすラグビーの人気拡大に努めていこうと思います。
また、AOCを最後に優待したケビンHCに変わって日本代表を率いることになった岸 光太郎さんは、私や山口選手と同じクラブチーム “AXE” でプレーしている現役車いすラグビー選手なんです! 岸選手(新HC)は、Journal-ONEで「AXEの頭脳」と呼ばれる理論派。岸選手、羽賀選手、倉橋選手を含む私たち “AXE” の活動も各地で行っていきますので、皆さんも是非一度プレーを観ていただいて、車いすラグビーの魅力を体感して欲しいと思います。また、コートでお会いしましょう!
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