車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 優勝でパリパラリンピック出場権を獲得した日本代表の選手たち-Journal-ONE撮影
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AOCを振り返って(と、オマケ):乗松 隆由レポート

ここまでの4試合、日本代表の全選手が高い集中力でミスを最小限に抑え、個々のフィジカルと協調したチームプレイを見せて快勝に導いてくれました。全選手がMVPと言っても過言ではありません!しかし、その中で敢えて一人を挙げるとすれば、やはり橋本 勝也選手です。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日本vsニュージーランド戦で活躍した日本代表の橋本勝也選手-Journal-ONE撮影

ケビンHCはこれまで、ここ一番の場面で橋本選手のラインを使う場面が少なかった。しかし、AOCでは大事な場面で積極的に橋本選手を使い、その期待に橋本選手が応えるという新生・日本代表の形が見えた展開となりました。特に、今日は倉橋選手が欠場し、オーストラリア戦に有効であった【3・3・2・0ライン】が使えなかったにもかかわらず勝ち切れた。今日の一戦、パラリンピック・パリ大会が終わった時に振り返って「あぁ~ あのAOCの試合が、日本の車いすラグビーの新時代を開いた瞬間だったんだね!」と話せるような印象深い試合だったと思います。

AOC開催期間中、車いすラグビーを応援してくれている企業がブースを多数出展。私も “車いすラグビー体験イベント” を三井不動産ブースで、同じチーム “AXE” でプレーしている、パラリンピック・リオデジャネイロ大会・銅メダリストの山口 貴久選手も、同僚の池選手と橋本選手を応援する日興アセットマネジメントのブースで、ファンの皆さんに車いすラグビーを知っていただくお手伝いをしていました。車いすラグビー アジアオセアニアカップ2023 日興アセットマネジメントのブースで応援するAXEの山口貴久選手(リオパラ銅メダリスト)-Journal-ONE撮影

これからも現役選手として車いすラグビーをプレーするだけで無く、こういった “スポーツをささえる” 企業の皆さん、“スポーツをみる” 皆さんと一緒に日本代表のパリ大会での金メダル獲得を応援し、車いすラグビーの人気拡大に努めていこうと思います。

また、AOCを最後に優待したケビンHCに変わって日本代表を率いることになった岸 光太郎さんは、私や山口選手と同じクラブチーム “AXE” でプレーしている現役車いすラグビー選手なんです! 岸選手(新HC)は、Journal-ONEで「AXEの頭脳」と呼ばれる理論派。岸選手、羽賀選手、倉橋選手を含む私たち “AXE” の活動も各地で行っていきますので、皆さんも是非一度プレーを観ていただいて、車いすラグビーの魅力を体感して欲しいと思います。また、コートでお会いしましょう!車いすラグビーチームAXEの岸光太郎選手、乗松隆由選手、山口貴久選手などのメンバーの皆さん-Journal-ONE撮影

Game1(日本代表 vsニュージーランド代表)レポートを見る

Game3(日本代表 vsニュージーランド代表)レポートを見る

 

■記者プロフィール
乗松 隆由
AXE/AIGジャパン・ホールディング所属の車いすラグビー選手。1987年生まれ、熊本県出身。シャルコーマリートゥース病という先天性の難病により12歳で車いすに。2015年から競技を始め、日本代表への選出多数。趣味は、映画・ライブ鑑賞と旅行。
アクセス
東京体育館
  • JR総武線千駄ケ谷駅-徒歩すぐ
  • 都営大江戸線国立競技場駅-徒歩すぐ
日本車いすラグビー連盟の強化指定選手・乗松隆由選手(AXE所属/AIGジャパン・ホールディングス所属)-Journal-ONE撮影
取材・文:
乗松 隆由( 日本 )
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