レーザーが照射されている大きなスクリーンの後ろには、ライトアップされたエッフェル塔も! スクリーンの最前列で立ちながら歓声を上げているファンも居れば、後ろの方で椅子に座ったり、寝転んだりして観戦しているファンの姿も。皆さん、思い思いにラグビーW杯を楽しんでいるようです。
試合の方は。前半3分にイングランド代表のフランカー(FL)Tom Curry(トム・カリー)選手が早々に危険なタックルで退場処分となり、アルゼンチン代表が数的有利を活かして試合を優位に進めるかと思われました。
しかし、落ち着いてプレーするイングランド代表は、キックを中心にアルゼンチンの攻撃を徹底的にかわして行きます。この試合は、SOのGeorge FORD(ジョージ・フォード)選手のひとり舞台。9本のキックを全て決め、イングランド代表が得点した27点全てを叩き出す大活躍。試合内容は面白みに欠けましたが、前半3分から14人で戦わざるを得なくなったイングランド絶体絶命のピンチを救って勝利をもたらした瞬間、会場のイングランドファンは狂喜乱舞していました。日本で開催された国際マッチ、サモア代表戦の前半29にリーチ マイケル選手が。続くフィジー戦の前半7分にもピーター “ラピース”・ラブスカフニ選手が同様のプレーで一発退場となり、大敗を喫した日本代表もこの試合展開は参考になる一戦だったのではないでしょうか?
一次帰国の道中で
翌日、日本へ帰る予定でしたが、昼間にパリ市内のスポーツバーで、これから始まる(フランス時間で13:00)日本代表とチリ代表の試合を観戦しようと何軒か覗いたのですが、残念ながらこの試合はどのバーでも、FUNZONEでも放送の予定がありませんでした。ラグビーW杯初出場のチリ代表が対戦相手となると、フランスでは日本の試合は余り注目されないのだと分かり、少し残念に思い、シャルル・ド・ゴール空港に向かいました。
シャルル・ド・ゴール空港では、到着ロビーにラグビーW杯のタペストリーが幾つも掲げられていて、まさに “ラグビー一色” の装いとなっていました。フランス代表以外の様々な強豪国のプレーシーンがタペストリーを飾り、ファンに向けたメッセージもあるなど、世界各国からやってくるラグビー関係者、ファンを歓迎する仕様になっています。
売店にはラグビーW杯のグッズコーナーも設けられていて、様々な種類のグッズを手に取る “ラグビー観戦以外でフランスを訪れた外国人” の姿も多く見られました。こう言ったメッセージをきっかけに、ラグビーを知り、興味を持ち、テレビでもスタジアムでも観戦したいと思う人が増えると良いなぁと思いました。
告知! 現地観戦レポート第2弾
今回は短い滞在となりましたが、Journal-ONE編集部の現地観戦レポートは続きます!
決勝トーナメント進出への大一番となるであろう、日本代表とアルゼンチン代表のゲームレポートを中心に、幾つかの試合やパリ以外の開催都市の盛り上がりをお伝えする予定です。
日本でのテレビ観戦に加え、こちらのレポートを読みながらフランスで応援している気分になってラグビーW杯をより楽しんでもらえると嬉しいです。