アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

車いすラグビー 千葉ロータリーカップ 日本代表のAXE 羽賀理之選手
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

更に試合中にもスペシャルな解説をいただいた選手が・・・

こちらも、東京2020銅メダリストで同じくデンマークで行われたWorld Championshipでも活躍されたAXEの倉橋 香衣選手です!

ミニ大会とは言え試合中・・・少し遠慮して後ろの方で観戦していたのですが、隣に呼んでいただいて試合の生解説をしていただいてしまいました。

車いすラグビー日本代表  倉橋香衣選手

とっても明るい倉橋選手。女性でもプレーできるとは言え、激しいぶつかり合いが絶えないスポーツでもあります。なんで車いすラグビーを選んだかを聞いてみると

「車いすをぶつけても怒られないのがとっても嬉しくて!」と倉橋さん。

「車いす生活になる前は、球技に馴染みがなかったんです。リハビリの部活動体験で色々なスポーツに挑戦したけど、球技スポーツは向かないかなぁって思っていたんです。でも、車いすラグビーは激しいぶつかり合いが迫力あって爽快感があって。チームプレーも面白いですよね。」とハマった理由を教えてくれました。

試合の合間には、AXEの頭脳・岸選手と真剣に戦術について語り合ったり、コートの選手たちに展開を先読みして注意を促したりするその目は、世界で戦うアスリートの鋭い視線にすっかりファンになってしまいました!

車いすラグビー日本代表・倉橋香衣選手と元日本代表・岸光太郎選手

また岸選手は「日本代表や元代表がたくさんプレーしているため、常にクラブチームの戦術も世界での戦い方を見て取り込んでいるんです。代表以外の選手もその戦術を理解し、実践することで世界が近くに感じることの出来るスポーツだと思います。観戦もそういった視点で観るとより楽しめるのではないでしょうか。」と、強豪・車いすラグビー日本代表を下支えするクラブチームの面白さも教えてくれました。

迫力ある選手たちのプレーに釘付け!会場には凄い方も登場!

1回目の密着取材で、ハイポインターの俊敏な動きとパスワークはご紹介しましたが、この日もAXEの点取り屋・峰島 靖選手とニック選手の動きは観る人を圧倒させていました。

峰島選手の巧みチェアワークと、ニック選手の豪快なタックルに、会場からは何度も驚きの声や万雷の拍手が湧き上がります!

前回の練習試合体験でも驚いた、RIZE CHIBAの山口 徹朗選手、豪州選抜との対外試合「渋谷カップ」に招請された、TOHOKU STORMERSの橋本 勝也選手との激しい点の取り合いは迫力満点です。

車いすラグビー 峰島靖選手 AXE 千葉ロータリーカップ

車いすラグビー ニック選手 AXE 千葉ロータリーカップ

トライ、パス、ディフェンスとハイポインターと共に攻守の要となるミドルポインターは、絶妙な位置取りと素早いチェアワークで観客を魅了します。

日本代表の羽賀選手は、やはり素人の私が見ていても「いいところにいるなぁ~」と思わず手を叩いてしまう職人芸を魅せてくれますが、注目は同じAXEの青木 颯志選手です!

車いすラグビー 渋谷カップ日本代表 青木颯志選手 千葉ロータリーカップ

まだ高校生でスタミナも十分ですし、競技歴半年とはとても思えないほどのプレーを魅せてくれました!試合のインターバルでは、中谷 英樹ヘッドコーチから「颯志は残り全部出場ね!」と声を掛けられ、前回の練習でも岸選手や強化選手の乗松 隆由選手からも戦術のアドバイスを一番受けていた”期待の新星”です。

“2022 SHIBUYA CUP” でも日本代表に選出された青木選手。たくさん試合経験を積んで次世代の日本代表を担う名選手になる道のりを応援していきたいです。

車いすラグビー 渋谷カップ日本代表 青木颯志選手 千葉ロータリーカップ

車いすラグビー 渋谷カップ日本代表 青木颯志選手 千葉ロータリーカップ

そして、常にフィールド全体を見渡して布石を打ち続ける頭脳戦を展開するローポインターのプレーにも歓声が集まります!

いつも明るく話しかけてくれる、乗松選手はディフェンスだけでなく、自らもトライを狙える特異な能力を持つ選手。相手のハイポインターの進路を先読みして「そこに居たかぁ~」と思わず唸ってしまうポジショニングも絶妙で、フィールド内の戦略家といった印象です。

車いすラグビー 乗松由隆選手 千葉ロータリーカップ

また、今回初めてお会いした山口 貴久選手も2016リオデジャネイロ大会の銅メダリストだけあって、素晴らしいパスワークで会場を湧かせます。

「ノールックでパスカットしたり、味方にパスを通したりと、目が後ろに付いているかのようなプレーが凄いんです。」とマネージャーの一瀬 優月さんが教えてくれたとおり、全く後ろを見ずに相手のパスをはたき落したシーンには会場から拍手が巻き起こりました!

「山口さんは頭の後ろにセンサーが付いているんですよ!」と試合後に峰島さんが笑って教えてくれましたが、当の山口さんは「企業秘密です。」とにっこり。次はその秘密をじっくりと取材したいと思います。

車いすラグビー元日本代表 山口貴久選手 千葉ロータリーカップ

車いすラグビー元日本代表 山口貴久選手と峰島靖選手

前回のインタビューでローポインターの魅力を教えてくれた小川 晃生選手と橋本 惇吾選手は、ディフェンスを妨害して味方のハイポインターの進路を確保したり、トライさせないよう進路コースを塞いだりと、常に先を読んでの動きでチームに良い流れをもたらす役目を果たしていました。

試合後、橋本選手は「自分のプレーの醍醐味をたくさんの観客に見てもらえて良かったです。」とファンの声援が力になったと笑顔で話してくれました。

そして、試合中ふと周囲を見渡すと・・・なんと!日本代表ヘッドコーチのケビン・オアーさんが鋭い視線で選手たちの動きをチェックしている!?

「ケビンはいつも選手の状態を把握するため、ふらっとミニ大会や練習に来ることが多いんです。アメリカから飛行機で・・・」と岸さんが言うとおり、誰もケビンコーチに驚くことなく試合が進んでいきました。

車いすラグビー日本代表  ケビン・オアー ヘッドコーチ 千葉ロータリーカップ

11月19日~20日に開催される “2022 SHIBUYA CUP” に向けての視察でもあるのでしょうが、試合の合間にご挨拶をさせていただいたケビンコーチはとっても優しくて笑顔が素敵な方でした。

しかし、日本代表ヘッドコーチやパラリンピアン、メダリストが我が街の体育館でしかもこんな近くで観られるとは本当に貴重な体験ですね。2年後に迫ったパラリンピック・パリ大会に向けて、私ももっと車いすラグビーや選手、スタッフの方を近くで見続けたいと思いました。

車いすラグビー日本代表  ケビン・オアー ヘッドコーチ 千葉ロータリーカップ

TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn