Journal-ONE Wheelchair rugby JAPAN AUSTRALIA
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途中で入った、「AXE」の青木選手も普段通りのキレのあるチェアワークと、ディフェンスの裏に走り込む素早い位置取りで何度もフリーでパスを受けて得点に繋げます。初代表なのにいつもどおりに落ち着いてプレーしている姿は、とても高校生には見えません!

ベンチでは、渡邉選手や岸コーチとも盛んにコミュニケーションを取り、試合が進むにつれて動きもどんどん良くなっているように見えました。

Journal-ONE 車いすラグビー 青木颯志選手と渡邉翔太選手

Journal-ONE 車いすラグビー 青木颯志選手と岸光太郎選手

観客席を見ると、「そうし」と書かれた応援うちわを持った人たちが青木選手に声援を送っています。お話を聞くと、皆さんは青木選手の小学校や中学校の恩師の方々とのこと!こういった応援も青木選手の活躍を支えているのですね。

Journal-ONE 車いすラグビー 日本代表 青木颯志選手

対戦相手の豪州代表を分析

岸コーチが「オーストラリア代表の選手たちは、ほとんどが代表初選出。実際に試合で見るまでどんな選手か情報がありませんでした。オーストラリアは伝統的にフィジカルが強い選手を多く輩出していますので、今回は大差が付きましたがすぐにハイレベルなプレーを見せる選手になるでしょう。」と試合後のインタビューで話していました。

目をひいた選手は、ハイポインターのFoxley-Conolly(フォクスレイ コノリー)選手とのことですので、今後の活躍に注目したいと思います。

また私が気になった選手は、女性選手のGallagher(ギャラガー)選手。インタビューしたかったのですが、コロナ感染症対策のため残念ながらオーストラリア代表の皆さんとお話をすることが出来ませんでした・・・ コロナ禍が落ち着いたら、海外の選手の方にも車いすラグビーの魅力を教えてもらいたいですね!Journal-ONE Wheelchair Rugby Australia Rubie Gallagher

2日間で4試合が行われたSHIBUYA CUPは日本代表の4戦全勝に終わりました。

試合後に岸コーチが語る

岸コーチは、「若い選手を中心としたメンバーとなりましたが、全ての選手が日本代表の戦術を学ぶ良い機会であったし、それを十分に発揮していたと思います。」と1試合目を終えた時点で、ある程度の手応えを掴んでいた様子でした。

また「東京2020パラリンピックでの日本代表の活躍を見て、車いすラグビーを始めた人が多くいます。そういった選手たちが、SHIBUYA CUPに出ているチームメイトの活躍する姿を見て、日本代表を目標にしてくれることを期待しています。」と、未来に繋がる大会の意義を話してくれました。

同じ未来といえば、岸さんも今後はマネジメントをやるのか?という質問に対しては、「こういった機会もひとつのチャンスと思って参加させてもらいましたが・・・」と、まだまだ選手としてプレーするつもりとのことでした。

Journal-ONE 車いすラグビー 岸光太郎 AXE 日本代表

試合の間も楽しめる会場

第2試合までのインターバルには、車いすラグビーを応援する企業の特設ブースが並んでいる玄関ホールを探検です!「どんな展示があるのかな・・・」とみていると、ん?どこかで見た人がポロシャツ姿でブースにいます・・・

なんと! パラリンピック・リオデジャネイロ大会の銅メダリスト、”AXE” の山口 貴久選手がブースでファンに案内をしているではないですか!

「今日は勤め先である日興アセットマネジメントのブース運営で来ているんですよ。」と山口さん。パラリンピックメダリストの山口選手、現在はフルタイムで働きながら「AXE」でプレーを続けているんです。凄いバイタリティですよね。

「今日出ている橋本選手も、同じ会社なんですよ。」と記念撮影パネルを見せていただいていたところ・・・ 試合を終えた橋本選手ご本人が偶然ブースに来られました!

ファンの方と気軽に話したり、写真撮影するおふたりの優しい笑顔を見て、こういった選手の温かさも車いすラグビーの魅力のひとつなんだなぁと改めて感じた初めての国際親善大会の観戦となりました。Journal-ONE 車いすラグビー 橋本勝也 山口貴久 日興アセットマネジメント

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取材・文:
ペインツェル 仁衣那( ガーナ/日本 )
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